おばあさん たべねば だめだ

見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した

食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい

看護婦さんがみかね ....
恋人は、詩を書く人と走る人

ふたりはお互いを知らない

わたしは詩を書く人と暮らしている

わたしは詩を書く人のために食事をつくる

詩を書く人はとてもきれいに日々を食べているので
 ....
真夜中に笛を吹くと蛇が来るよ
死んだお婆ちゃんは
いつもそう言っていたけど

んじゃ
真夜中にディジュリドゥ吹いたら
一体何がくるんだろう

試しに吹いてみたら
隣の家のダンナさんが ....
月が鳴る。蛙や虫も鳴きだして
演奏は合奏へ

坂の上から トロッコが転がってくる
思いの他 スピードが はやかったが
私はパレード 道をゆずるのではない 
!!と、目の前で曲がって消えた
 ....
私小説というものがほぼ死に絶え、小説はエンタテイメントとして書かれ・読まれ・消費されるものになって久しい。それに対して、詩というものは、未だに“私詩”とでも呼ぶべきものが大半を占めているように思える。 .... 父よ

この世界に意味があるという嘘を

幼子の耳に囁くのをやめて下さい

あなたの背中を追うように立てられた倖せな墓標へ

裏切りのコインと共に そっと一輪の花を添えましょう

 ....
どのくらいの広さで降っている雨なのか
心は探りに行く
夜に出てゆく

けれど心は気持ちでしかないので
体の外のことは何も感じられない


雨の立てる匂いの遠さと近さ
水の滞空時間
 ....
いま、ここでできること
わたしのなかの
もう忘れた 日々のなかの
灰の底で まだ暖かなものを
はだかの ゆびで つまみ
てのひらのなかで
そっと 吹きかけていくこと

ああ 雨が窓を打 ....
「ケメ子の歌」を聴いて笑うのはかっこわるい。「帰ってきたヨッパライ」を聴いて笑うのもかっこよくない。音楽聴いて笑うなら「君だけを」だ。マジメに歌ってるやつを笑って愛でるのだ。それがキャンプだ、と鈴木い .... どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる

空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
ねぇ、奥さん奥さん、見て、あの窓際の席に座ってる男の人。さっきから独りで喋ってるのよ。「ごめんね、ヨーコ」とか、「おれが悪かった」とかなんとか……なんだか彼女に謝ってるみたいだけど……最初は携帯で喋っ .... 一日に一回
空は夕焼けに染まる。
晴れていたなら、だけど。もちろん。

夕暮れてゆく世界は私の手の中にあって
私は一杯のコーヒーを飲み干すみたいに
簡単に
それを飲み干す。

でも確 ....
時事や情勢を識っているおとなのあそび。
新聞が事実を伝えることは少ないという
アンチテーゼにも自分にはおもわれてならない。


『現実のニュースをパロディにした諷刺・皮肉』{引用=サイト内よ ....
女がクレヨンを奪って逃げた
必要のない色を奪って逃げた
生活はなにも不便にならない
箱をゆすると音がするだけだ
「生活はなにも不便にならない」
念のためフタの裏にそう書いた


 ....
君がしきりに
実存、実存と言っていたので
調べようと思ったが
僕の辞書には実存の文字がない
ごめんね
もっと本を読むよ

君がいなくなってしまう
君がいなくなってしまう  ....
 ああ、そいつは俺の事だと思っていたのに。ふふん、
と猫が笑ったのが見えて、ああ、そいつはお前の事だと
わかった。お前のひとことにしびれた世界中の奴らが、
今でも夢の世界で揺らされているというの ....
毎日たくさんのものが
あなたから生まれることを知っている
それは言葉であったり、声であったり、感情であったりする、けれど
それらはあなたの分身でしかないことも知っている
そのことをあ ....
メンズポッキーって何だ!
メンズポッキーって何なんだ!
じゃあ普通のポッキーはレディースだってことか!
普通のポッキーを男は買っちゃいけないのか!
メンズポッキーを女は買っちゃいけないのか!
 ....
 加速中の一歩は、減速中の一歩よりはるかに重い。忘れることはたやすいが、思い出すことは更に容易だ。
 地下鉄を歩く。 

 離島をイメージする。
 ほぼ真円、全周三キロメートル、最高標高百メー ....
{引用= 1935年、文化人類学者のキルトン・スチュアート博士は、マレー半島に住む先住民族『セマイ族』の調査を行なったところ、彼らは独自の方法を使って、夢をコントロールしている事が明らかになった。そし .... {引用=
「簡単に言って、料理とは単に舌先だけで味わうものではなく、また弄ぶものでもない。耳から、目から、鼻からと、様々な感覚を動員して、「美」と「味」の調和を楽しむものだと思う。色どり、盛り方、取 ....
{引用=

「どのようなエクリチュールも、最終的には、言葉を知らない、コトバ以前の感覚的な、感性的な存在を、コトバによって、ということは同時に法によって貫かれた倫理的な世界へと、〜ある決定的な痛み ....
小学校四年生
下から燃える

小学校4年生の頃、毛内君と中畑君とオレと3人で
エロ本を買う計画を立てた。
みんなでお金を確か200円位ずつ出し合って、学校が終わってから
ファミランで待ち合 ....
また奥さんに怒れてしまった。
なぜ結婚後の女はこうも強くなってしまうのか。

俺が起きてすぐに酒を飲み出すのが悪いのか。
子供の世話を何もしないことが悪いのか。
悪いです・・ね。
俺は ....
  
木簡記念日(文明論)

 ハロー 僕らは
 なんですか?
 朽ちる素材の通信で
 未来のチームに
 遺跡しましょう


火種記念日(短歌)

 しりとりを
 しりとらな ....
愛とはこういうものだと 君が教えてくれた
と、彼は言った
愛とはそういうものだと
私も思った

あなたと私の出逢えた偶然を
例えば明日私が小説にしたとして
あなたは老眼が必要になっても
 ....
ダヒテ。



ダヒテの発音は砂のようで
ダヒテの腕はいつもきみどりいろな気がする。
 僕の魂は重みにつぶされたりはしない
 青梅線を走る送電線に巻き込まれたりしない
 そうなったら
 ....
嗚呼 君の視線は何処へ向く
此の愚かな世からは目を逸らすのか

狐火が光る 湖面を照らす 蒼の焔
笑えなどしない どうして笑わぬ 能面の君
泣きたいと望むのならば 夜を裂いて泣けば良いものを ....
雪が溶けたら
やわらかい地球の黒土花壇に
「火星たんぽぽ」の小さな名札をたてよう

ひとが植えたわけでもないタンポポが
好き勝手に咲いてるような
そんな花壇がいいだろう

そこから芽吹 ....
メタンガスもフロンガスも
もうどうでもよくなってきたけれど
おれは戦うしかないらしい

最後まで いや
最期まで
おれは抵抗すると誓ったのだから

ポケットに手を突っ込む
最後のパイ ....
クリさんのおすすめリスト(126)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
きっと- 砂木自由詩31*05-7-22
詩を書く人と、走る人- コトリ自由詩18*05-7-20
夜更けのディジュリドゥ吹き- 大覚アキ ...自由詩10*05-7-19
「トロッコ」- プテラノ ...自由詩4*05-7-14
詩と“私”を切り離せ。- 大覚アキ ...散文(批評 ...61*05-7-13
『聖歌』- しろいぬ自由詩1*05-7-12
雨の日のアメリア- 小池房枝自由詩2205-7-10
こころみ_2- るか自由詩1705-7-9
鈴木いづみが教えてくれた- 佐々宝砂散文(批評 ...7*05-7-4
空の形- tonpekep自由詩45*05-6-25
そして誰もいなかった- 大覚アキ ...散文(批評 ...7*05-6-23
PRESS_ENTER■- 佐々宝砂自由詩11*05-6-13
『虚構新聞社』- 佐伯おすすめリ ...8*05-6-12
クレヨン- Monk未詩・独白23+05-5-30
ヘンゼルとグレーテル- シアン自由詩405-5-25
違法販売ことば屋さん- AB(な ...未詩・独白4*05-5-17
あなたから生まれる- ベンジャ ...自由詩14*05-5-16
ただいま不適切な発言がありましたことをお詫びいたします- マスイジ ...自由詩14*05-4-18
離島/地下鉄を歩く- カワグチ ...自由詩6*05-4-17
【家庭の詩学】_#5_「エス」のはなし- 043BLUE散文(批評 ...9*05-4-14
【家庭の詩学】_#4_「味*素」のはなし- 043BLUE散文(批評 ...10*05-4-12
【家庭の詩学】_#2_わかるということ- 043BLUE散文(批評 ...11*05-4-10
小学生日記「下から燃える」- 瓜田タカ ...散文(批評 ...10*05-4-1
小舟までの距離感- 瓜田タカ ...散文(批評 ...13*05-3-23
水玉記念日- ひかげ自由詩205-3-20
そういうものだ- KEIK ...自由詩105-3-11
ダヒテと世界- 嘉村奈緒自由詩2005-2-3
- シギ自由詩5*05-1-22
火星たんぽぽ___- 小池房枝自由詩8*05-1-14
最後の一分- 佐々宝砂自由詩6*04-12-13

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