日常
田園

やわらかな月が水面にうつる
すくったらきっと絹ごしの豆腐みたいなんだわとひとりごちる

せわしない烏が塵を漁る
捕まえて焼いたらプラスチックがでてくるんだろう

妖怪じみた義母を介護する
義母は私を憎んでいる

なんでもない日常で
私は構成されている

なんでもない日常で
私はじわじわと死んでいる


自由詩 日常 Copyright 田園 2012-04-05 16:58:08
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