5月9日於リアルタイム会議室A
参加者 山田せばすちゃん、じま、折釘、佑也、からふ、無色昼寝、oldsoup
誰がどの連を担当したかは例によって秘密
えりざべす、
え ....
5月8日於リアルタイム会議室A
参加者 山田せばすちゃん、あざれあ、nm6、川元緋呂子、折釘、サラ
誰がどの連を担当したかは例によって秘密
繰り返していることに着陸して気づかない
....
傾きかけた夕日に
静かに染められていく放課後の教室
たわむれあそぶ影法師たち
その風景からひとりひとりを
輪郭にそって丁寧にきりとり
ノートに貼り付けていく
ふるえる手で
間隔が
....
とんでゆく
泡の天使たち
とんでゆく
花の天使たち
くる クル くる クル
お空へと
未来へと
くる クル くる クル
つねならず と わかっていながら
永遠を求めて
くる こない ....
たまらずに叫び階段かけ降りるスカートが邪魔 放課後スタート
あの角を曲がれば君が先輩に手を握られてるの知ってるって罰
退屈と憂鬱の違いは画数と春思う頃の湿った溜息
白球を追って過ごし ....
フィオレルロ・ボドニのやうに
閉ざされし部屋にて翔ばむ
赤き火星よ
☆
異常巻き
アンモナイトぞ
精緻なる
整数よりも
無理数を選り
☆ ....
寝坊した夏が廊下を歩いてく 桃のジュースの腹をかかえつ
空いろのシーラカンスがゲップをすればこの裏庭に風が吹くのだ
カオティック・コースターだよお立ち会い 飛び出す顔のお兄さんだよ
....
うるせえなそれでも僕のたましいはゴムタイヤに詰めた散らし寿司なのだ
もてたくてもてるふりしてもてまくりもててもててもててもててもてて
一日に一本限りのタバコのような君のスマイルのためなら
....
痛みだけが
今も私をここにつないで
逃げ出すことも
かなわない
夜の闇の中
月にさえ見放されて
口ずさむ
思い出の歌
でも もう届かない
消さないで 記憶
消さないで 傷
....
私は霧に包まれていた
霧の森を長いことかけて歩いて行った
霧は深く 晴れることを知らない…
扉を見つけた
霧の森で
開けようとも思っていないのに
その扉は開いた
でも
その先も霧に ....
慢月や 肢と死と飴の 紅狂い。
夕暮れの風
優しく涙をかわかし
傷を癒してくれる
紅の葉{注紅=くすのきや、アカモチの新芽}
散り始めたうすべに
まぶしい{ルビ緑=あお}
春はいつのまにか来て
いつのまにか去ってい ....
昔
びい玉は ころころ転がり
車にひかれて 粉々になってしまった
大切なびい玉だった
キラキラしてて
でも どこか光は優しくて
本当に大切にしてたのに
だから今
風船を見つけたから ....
「クラシック」
稲穂の先端が
千切れて跳んで
千切れて跳んで
潮騒が跳んで流れる
音符が嵐が金色を色づけていく
鼓動と音階鼓動と音階鼓動
休符が僕を梳ってしまう
その
傷口のしぶ ....
桜小紋の裾には香りのよい猫の鈴が付いていて
ビル風に舞う花弁は懐かしい声を連れてきてくれたから
一度振り返ってしばらく佇んでいた
君が居た場所に
氷陽(ノルディスカクリスタル)の火 見 ....
吸い交わし煙草の縁の紅い痕
{ルビ梳=くしけず}る手折りし秒針束にして
白日に独り吹かすや冬の薔薇
蒼き実を砕く刹那の散る花火
糸を吐く蚕の背には走馬灯
屁の臭い誰だ誰だ ....
空に浮かんだあの林檎
照れてすっかり赤林檎
手を伸ばしてほしがった
口のなかでも赤いかな
もしもあなたがこの体
ぽっと赤く染めたなら
すーっと胸に染みこんで
わたしもわらう赤林檎
....
レノン…
海燕の好む空を
そして意気を知っていたね
見事な偶然だったよ
真昼の影にモノクロの
風 枯葉 無邪気の香りを漂わせ始めた時
俺はモーリスの弦を替えていた
5弦目とラジオが ....
気がついて ふり返れば
桜はもうなく
最後の花びら {ルビ一枚=ひとひら}
ひらり ひらり
風に流れてく
春がいってしまう
つかまえようとした
この手をすり抜けて
春はいってしまう
「羽の無い天使」
高架下に羽の無い天使が立っていた。
そこで住んでいる風だった。
羽の無い天使
と目が合うと
―わたしは人間です―
とわざわざ言った
のがチャンチ ....
あのとき
砂利を枕に漂う水流と
俺が足下で鳴らす砂利の音で
陶然していた君の瞳の
行方は桜が風と奏でる
デッサンだった
そしてそんな君が
俺の肩にも
頭をのせてくれれば
・・ ....
瞳の中の園丁は俺
その情念を
醜類に沈ませようとするなら
心の深海から抜剣して
あなたを妖しく陶酔させようか
その時は時を選び
夕焼けをプリズムの断層にして
それを次元にして
君を開花 ....
君の心臓は
「車の中で注射して」
と悟らせた
でもその前に
せめてジュラルミンを身体にぶら下げて・・よ
俺の我慢の看板も壊れたら魅力は無いんだ
大体、君と会うからに ....
イヤホンはキミや世界や夢なんか無い事にしちゃう秘密の道具
井戸端にすり寄る猫を撫でる人お願いナイフはここに捨てて
眠たげにまわる廃品回収車やっぱ私は持ってけないよね
ごめんなさいドア ....
二〇〇〇年隠居元年一月一日。墓参。
東京都立多磨霊園二四側四九。
おふくろとおやじとおとうとに「無職」報告。
おそい午前のひざしはおだやかで風もない。
よどんだ時のながれのなかに六九歳 ....
サクラサクラ僕は行きます
風の逆巻く世界の果てを走る走る
花弁散り敷き足首ざくり踏み込むと
散り散り舞い上がる幻視幻聴幻臭幻覚
しっとりうっとりなよやかにはらはら
しかし激烈 ....
鮮血のアンダルシアの石畳首なき人の燻り立つ笑み
(せんけつのあんだるしあのいしだたみくびなきひとにくゆりたつゑみ)
<通釈>空を仰いで目を閉じると、強い太陽で真っ赤な闇が視界を覆う、夏のアン ....
鳥のように生きたいと言っても
鳥の悲しみなど
知らないで
薔薇の花のようになりたいと言っても
薔薇の苦しみなど
知らないで
知らず 知らず
ひどい仕打ちをしていることを思って
....
昨日でなくて
明日でもなくて
永遠の向こうにある
今日
木の芽吹く 枝の指さし 春の雲
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