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サクラサクラ僕は行きます
風の逆巻く世界の果てを走る走る
花弁散り敷き足首ざくり踏み込むと
散り散り舞い上がる幻視幻聴幻臭幻覚
しっとりうっとりなよやかにはらはら
しかし激烈 ....
鮮血のアンダルシアの石畳首なき人の燻り立つ笑み
(せんけつのあんだるしあのいしだたみくびなきひとにくゆりたつゑみ)
<通釈>空を仰いで目を閉じると、強い太陽で真っ赤な闇が視界を覆う、夏のアン ....
恋をすることは惨めだ
倉庫の巨大な薄闇の片隅で
段ボールの埃をはたいて
組み立て式ペーパーボックスの
在庫を数えながら
君の黒髪を両手に受けて
溢れるほど両手に受けて、顔を
....
春光や「カレーの市民」の尻の張り
春光や決死の像に漲りぬ
彫像の裳裾の奥へ春光る
春光の中や塑像の蹲る
緩みなく「考へる人」春早し
春立ちぬ考へること生きること
地 ....
パラダイスが弱っているよ
ああ、早くしないと
早くキスしないとみんなダメになってしまう
夕焼け雲の形をした船は沈み
トカゲたちの種の命脈は絶えちゃうんだ
僕はぐったりと射精し ....