僕のなかには、爪のはがれた音だけが響く。

愛とか恋とか絶望とか。聞こえない振りを。


爪のはがれた音が聞こえる。悔しくて爪をかんだからだ。
恐くて泣いたからだ。

辛いことも悲しい ....
魂が燃えて。かすんでって。消えたのを見ました。
一生懸命、生きていました。
泣いたらだめだと思い、こらえたけど。


何か、私はできたでしょうか。あの子に何かしてやれたでしょう。
届かない ....
ほんわかと 私の心に お湯がわく 冷めないうちに 君の心へ 言葉は羽根のはえた
心のようなもの
ときにその翼はやわらかく
ときにその翼は鋭く

もし
人が言葉を失ったら
それは
鳥が翼をもがれるのと同じこと
己の存在に疑問を抱いた時
一人の哲学者が生まれた

己の存在に恐怖を抱いた時
一人の悪魔が生まれた

哲学者は悪魔という疑問を追い続け
悪魔は哲学者という恐怖を追い続け
だが決して あ ....

poem5
山田せばすちゃん
seba_yamada@hotmail.com

はためくもの

ネパールの
いや、みんながよく知ってるサガルマ ....
僅かに 僅かに
凍てつく指先
冷たい土に埋もれ
血も通わぬ
涙を流す
色を映さぬ
瞳をぬらす
ただひとすじの
泪色 その心
激しかった雨も
いつのまにか やみ
気がつけば
ひとすじの虹
片想いが
やっと通じたように
空から空へ
ひとすじの虹

ただ
追いかけても届かない
ひとすじの虹
ひらひらと
一年の思い出を
ひっさげて
木の葉は空へと
舞ってゆく
どこかの星へ
報告をしに
風にのせて しゃぼん玉 とばそ
くるくるまわる 青 赤 黄色
神様のとこまで 飛んでゆけ
あの人のとこまで 飛んでゆけ
天までのぼって はじけとび
大空 架ける 橋になれ
空を一直線にかけのぼる飛行機雲
くすのきに登っても
時計台にのぼっても
そのしっぽさえ つかめない
「おーい!」叫んでみる
「どこまで行くのー?」
優しい気持ち思い出すよ
この大きな空を見上げれば
何もかも投げ出して
泣きたくなったりもするけど

ウスムラサキの空の果て
届かない
君の声は聞こえてる

流れる涙 心で止まれ
君 ....
おとぎの国で幻を見て
今も私は夢の中
涸れるほど涙を流して
その海に溺れて

月さえ隠して
闇夜を呼んで
みにくい私をかき消すように
疲れ果てていませんか
行きずりの毎日に
ひとりぽっちでいませんか
暗い部屋の中で

かすれながら流れていく歌
深い海の底から
あなたにあてて歌っているよ
いつまでも ねぇ聞こえますか
風が強くて
笑うほどはためく
せんたくものたち
この体も
飛べたらいいのに
 みずうみの底に咲く花
 そのように
 抱かれたい夜もある

 深いあいいろの
 一重の花びら

 湖上の月はどこまでも細く
 微かな光さえも
 さざなみに散らされて藍きに染まる
 ....
青い鳥がじっと見てるので
毛をむしって 顕微鏡で見ました
顕微鏡で最初に見るのが 鳥の羽だが。
真っ白。青い鳥じゃないじゃん。

「あの子はピンクのお尻をしてる」と思われたい

初恋は最 ....
お別れには
銀杏の下で ごろごろ ころがり
大理石の上で 泣きましょう
「いよいよジャズを聴く時」 が口癖のあなたは
明日 聴くだろうし
私は 青い服を 買いに行く
梅雨空がバックネットを押さえつけ

営業は蝉の耳鳴りエレベーター

夕立の泡をけとばすハイヒール

浴衣では夜の匂いにとけてしまう
春霞 街照らしゆく夜明け前

花びらは雨に流され河口へと

砂場には散り花盛られし豆器

花びらに はしゃぐ声なき廃校の庭
10月には花嫁になる予定の女からの電話に
秋晴れの連休でどこかへ連れて行ってもらいたそうな子供たちと
布団干しを手伝ってもらいたそうな妻の目を盗んで
ガレージから車を出す



     ....
打ち寄するものみな死せり海灼くる

草いきれ何もかも恥づかしきとき

雲の影渡りてゆけど砂灼くる

はさまれしメモの謎めく書を曝す

切るものと刺すもので食ふ夏料理

  *

 ....
     揚げ雲雀

  東京の空は小さし揚げ雲雀

  芝桜しゃがんだ犬と小学生

  燕来て一瞬消える歩道橋

  薔薇胸に泣き崩れたる送別会

  陽炎に溶けてし ....
     花見

  花散らし絵文字並べて恋の文

  花を褒め手料理を褒め花見かな

  若やいだ声で応える花の宴

  声もよく器量もよくて花踊り

  花暮れて裾 ....
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