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みあげるとさかさまのさかなたちが
季節をひらべったく塗りたくっている
きみの手はつめたい
永遠になんども触れたよう
わずかずつの永遠をつみかさねて
一瞬へむかう魚たちのよう
ばさばさ、
ばさばさ と 鳥がかえってゆく
曇天に八重をばらまき

水は流れだしてしまう
流れていってしまう

僕はここで永遠に君と腐っていたいのに
すっかり片づいた床のうえに
ひからびた輪ゴムがひとつまるまって

きみはひろい上げて
ぼくたちの日々のさいごを束ねようとしたけれど
ぱちんとかすかな振動をのこして
ひからびた輪ゴムは切れた ....
風のつよい日
からだたちは直立してなびかない

たくさんの
「愛している」たちが汚れている
雑音に足を濡らして

からだたちはやっと
死ぬことにした
それでしか乾く術がないの ....
いく度もあなたを忘れ
出会うたびに恋に落ちる
もう
もうあたらしく
忘れました
はやくわたしに出会ってください
海辺にひらいたからだが潮まみれになって
こまかい
こまかい傷をつくり ....
日が落ちたら
手をつないで出かけよう
この世のきれいなものはみんなだれかのもの
まだだれのものにもなっていない一日を
この世でいちばんさいしょにみて
それを宝物みたいに抱いて別れよう
 ....
おーい気分は
気分はどうだい
ぼくは泥を吐いて
新しい泥を飲み込んだ

むかいの山小屋で船を編んでいるあの子
おーい
気分は
気分は最悪だ
恋人は早朝出て行った
知らない匂いを ....
予想よりも早い、5984625465回目で
男はガラスをすり抜けることが出来た
彼は喜びにふるえ咆哮したが
すでに彼の妻も子も親も友も存在しなかった
彼自身の声も拳も涙も
すでに存在しは ....
あなたはもう
星をたべるのをあきらめて
だんだん肌がふやけるのも厭わずに
プラスチックばかりたべている

みずうみ一面にふやけたあなたの胸のあたりに乗っかって
見あげたらビスケットのた ....
甘いお菓子をあげよう と
つれてこられた壁のうち側には
びっしりと塩の結晶が生えている

塩をなめながら
つま先だちでのぞいたそと側では
こちらと同じように
塩辛い結晶がきらきらとか ....
猫が転ぶとき
そこには道路と猫とわたしがあって
あたかもおのおの一番遠いもの同士のよう

二月にふる雪はぴらぴらとして細かく
手のひらにのせるまもなくとけ消えてしまう
ひとひらひとひら ....
部屋へはいって
コートを脱ぎ

耳飾りをはずし
髪留めをはずし
おどろくほどなめらかなしぐさで
結婚指輪をはずす

このひとはこれから先
なんどひとを壊すだろう
おどろくほどなめら ....
あなたは、わたしのかたちのかたまりを見おろして
「これがわたしか」と言った

明滅する、季節の、余波が、ひといきに押寄せた午後、
わたしたちは、手をとって、あたらしい試みをはじめた

 ....
腰のつけ根あたり
すこしくぼんだところへ
くちづけが残ってしまって
あなたのことばかり考えている

雨だれが石を穿つように
すこしずつ気持はこぼれて
いつかこの星を壊すだろう
ま白にぬられた
ぬかるみに
私、
私は私を横たえる

差込む光も影も無い

360度ちょうどに
脈拍をならべ
赤はいつまでも
赤だった
たとえ色褪せても

嘘でも本当でも ....
しらないことを
データベースに問いかける
もうそんなふるくさいことは止して
問題は解決しない
それは人生だもの

はやく踊りに行きましょう
雨の日わたしは
ひざまずき
コンクリートをのけてうまれる
ほそい草の根を食べた
雨の日のコンクリート

濡れて

高い
高いビルの窓たちは
かたく
光をはじき
ちらして
 ....
わたしはひとを殺せます
ひとを殺すためだけに
ひとを殺すことが
できます

転んだひとに手を貸すことができます
ひとつずつ減ってゆく善意の
ひとつになることができます

あた ....
見た夢に
番号をふって
箱へ入れる

立てない猫
走れない鳥
指のない犬
それらを

あれは何番目
だったかしら
わたしを蹴り上げる
ひかるくるぶし

何番目
だった ....
どちらが先かはわからない
あなたの手のひらにおさまるようなかたちだったか
あなたの手のひらのかたちにくぼんでいったのか
どちらが先かはわからない
どちらにせよあなたの手のひらのかた ....
あまいパンはやわらかい
やわらかい朝は白く
白い夜は夜

いつものように
ばかな嘘を見破って
空へ穴をあけてください

空へ穴をあけて
飛べなかった鳥が
最後の一羽まで
逃げ ....
からだを波のようになびかせて
白いあわだちをむかえる
いくつもの永遠が閉じこめられる

かつて少女だったすべての女性たち
かなしみを取り込んだなめらかな体に
くちづけをするとき
 ....
昼には昼の顔をして
月など知らない振る舞いを
夜には夜の服を着て
海にさからう泳ぎかた
明日には明日の「今日」が来て
なかったことなど無いように
青々とした朝が降る
ちょうど落ちてゆくさかいめに
じゅうたんをひいて
まつげを燃やして夜にのる

愚鈍なやつだといわれ
組みふせられるのがすきだった
目はつむらなかった
屈服するふりがじょうずで

 ....
いいよ
わからないでいてあげる

まつ毛の角度や
飲み干されなかったコーヒー
長いまま燃えつきる煙草
いつもと違う靴

あたらしいゲーム
みたいに
わからないでいてあげるよ

 ....
ふわふわとか
たっぷりとか
ふざけるな
切実さが足りない

相応しさとか
ぬくもりとか
真実とか
いい加減にしてくれ
せつないんだよ

コンビニエンスストアの
陳列棚に
 ....
どこから説明すればいいだろう
寒い
風邪薬だ
酒瓶

すべての現象は冬らしくくっきりと
くっきりとしていてむしろ象徴に
ごらんよビルを
突き立っている
ごらんよ空を
磨かれてい ....
大きな窓のしたで
セックスをしましょう
往来へでて
人殺しをしましょうか
それとも
花壇に種をまきましょうか

笛を吹きましょうか
肉を焼きましょうか
もうすこしここにいましょう ....
くちづけをした
ところが
しめって苔むした

百年たっても恋は恋
いっこうに
愛にはならずに
ごめん
ぼくは
赤くもないし青くもない

甘くもないし硬くもない

きみが笑っても
泣くこともない

もっと地球を
なめていたかった
たくさん星をみたかったよ

ごめんね ....
殿上 童さんのはるなさんおすすめリスト(484)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さかさま- はるな自由詩813-3-21
鳥曇- はるな自由詩313-3-19
輪ゴム- はるな自由詩513-3-15
からだたち- はるな自由詩513-3-13
潮まみれ- はるな自由詩413-3-13
宝物- はるな自由詩813-3-12
ふらふら踊っている魚- はるな自由詩113-3-7
物語たち- はるな自由詩713-3-3
星空- はるな自由詩313-3-3
きゅうくつな体- はるな自由詩613-3-3
雪だよ- はるな自由詩613-2-24
結婚指輪- はるな自由詩413-2-22
せみ- はるな自由詩313-2-22
雨だれ- はるな自由詩7*13-2-19
ぬかるみ- はるな自由詩313-2-19
金曜日- はるな自由詩513-2-13
雨の日わたしはひざまずき- はるな自由詩313-2-12
あたたかいスープ- はるな自由詩413-2-11
くるぶし- はるな自由詩413-2-11
くぼみ- はるな自由詩213-2-2
見やぶる- はるな自由詩613-2-2
いくつもの永遠/椅子- はるな自由詩513-1-26
repeat_the_same_thing- はるな自由詩613-1-26
誰か- はるな自由詩213-1-19
白い- はるな自由詩1113-1-18
陳列棚- はるな自由詩313-1-15
三匹の豚- はるな自由詩513-1-12
とてもいいところ- はるな自由詩1013-1-10
- はるな自由詩313-1-10
- はるな自由詩213-1-10

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