雨の日わたしはひざまずき
はるな


雨の日わたしは
ひざまずき
コンクリートをのけてうまれる
ほそい草の根を食べた
雨の日のコンクリート

濡れて

高い
高いビルの窓たちは
かたく
光をはじき
ちらして
海は真黒
さめざめゆれて
ほそい根は
わたしに食べられる

でもその光は
光ではなくて
海は無色で
傘は
雨色

コンクリートは濡れて
わたしはそこへひざまずき
少ない肌を
たよりにして
ただただ
意味を
まっていた



自由詩 雨の日わたしはひざまずき Copyright はるな 2013-02-12 16:26:44
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