祖母の言う
ちゃんとすること
は わたしの ちゃんと
と 違うことを感じる朝
すこしさむい

歳月という文字をおもいだす
まったく言葉がでないまま

背中は語るとかね
軽くうなづき ....
静まった水の鏡に ラムプの炎揺らめく
消え残った恋の余韻 燃えつきるまで
髪を撫でていて もう一度連れて行って
きみを振り向かせて 繋ぎとめたい


夜半にふと目が醒める 夜翔ぶ鳥の声 ....
柔軟剤こっからうち、パジャマ安心だっこ、おかあさん!

おうちかえりたくて、こどもびょういんぬけだしたきみは、からだがよわいから、
夜の海あわだって、手、ひっぱられておぼれてしんじゃって、
砂 ....
新聞の死亡欄に小さく載りたい
葬儀の予定など一切無しで
ほんの数えるほどの文字
ひとつの死 ひとつの終わり
シンプルで飾りのない
わたしの死 わたしの終わり
事実だけが落ちている


 ....
1万円以下のママチャリ
きしむけど
安っぽいコンクリートの上なら
十分だから
4分そこらでスーパーへ到着
一番安い鶏胸肉
今日のおかずに買って帰る
ママチャリのカゴへイン
ママチャリ
 ....
水がうかんでいる
水がくっきりとうかんでいる
水がすっきりとうかんでいる
ここは35000ft
ー42度の世界

水はすっきりと浮かんでいる
水は湖のあるところに浮かんでいる
水は都 ....
急に来た
スパイスのつんとくる
どこから?
たぶん記憶から

わたしはこの匂いを
覚えていて
わたしはこの匂いを
覚えているし 知らなかったりする

それは(十円玉)を
覚えてい ....
窓の内を飛ぶ鳥が
ますます大きく ますます遅く
重なる紋を浴びながら
粉の光を泳いでゆく


触れることなく覆う雨
横へ横へすぎる雷鳴
見え隠れする鳥たちの
波ばかり ....
朝には、
むらさき色の腕がゆめを奪いにやってくる。
走って、だれもが
逃げているとおもってた
湯気のあがるさか道、
ねばっこい草のなか、
うす暗い公園。
みんなからはぐれて、
それ ....
   たくさんの街が存在すること


   昨日 仕事帰りに職場の人と飲みに行った
   焼き鳥屋の二階 座敷に座った
   最近知り合った人たちは
   それぞれに可愛か ....
初めてってなんだろう。
わたしの父は、父を初めてしているような感じのひとだった。人生を初めて経験しているようなひとだった。
わたしだってそうだ。小学校の頃、いつもふしぎに思っていた。放課後はまいに ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする

掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
わたしは
ただ
目の前にいる
あなたたちが
わたしのことを
怖いと
思って欲しい
ただ 怖い と 思って、害を与えられた
と 眉を、目尻を、口元を、
すこし、
動かして
ああ ....
「あたしね、原料
 トウモロコシ(遺伝子組み換えでない)
 の表示を見て思ったのは
 あたしの原料、人間(遺伝子組み換えでない)
 で正しいのかなって」

「どういうこと?」
「あたしの ....
政府はよく骨太の方針を出すが
ぬけぬけと骨抜きにもする
新しく入った男は肉厚の女が好きだと言った
肉だって赤身と脂身で違うだろう
体脂肪率は見た目では解らないさ
マグロに関して言えば赤身が一 ....
お前の夢は金で買えるのか?



巷の給料日に合わせて、あのアイドルがついに脱ぐ!、とのことで
日ごろサンプルを眺めるに留めていたダウンロードショップでつい手が伸びる。
隣のパッケージは ....
あまいとおもっていた
あなたの言葉は
いまでもわたしの喉をふさいでいる
目の内側から金色がおしよせて
まもなく手も足もうごかなくなる
 詩の中に生活を持ち込むことを嫌う人は一定数いる。さらに、詩によって人生に直接触れることを嫌う人もまた一定数いる。詩は此岸の出来事を扱うものではなく、彼岸へと飛翔していくものだ、そう考える人は .... そうだ、筋肉という名前だった!
思い出したぞ!


あれは貧弱な力こぶを指で無理やり力こぶに仕立て上げた様な山の奥で人知れず粗末な生活を送っている街の名前であり私はその街を求めて九州街道をひと ....
生前の叔父は奇妙なものを食べていた
林から掘り出してきた一升瓶を
土まみれのまま縁側に持ってきては
ブリキのたらいに中身をあける
おそらく獣肉を熟成させたものなのだろうが
なかば液状化したそ ....
それまで
水の中を泳いでいたものが
産院のベッドの上で
あし。になる
それはまだ
自分を支えることも
出来ないけれど
あし。と呼ばれる

こんなに
ちいさく
まだせかいを歩いてさ ....
通勤電車の中の人々は
何者でもない
父親でもなければ
サラリーマンでもない
家庭と仕事のどちらにも属さない
ひたすら窓外がまぶしいだけの
振動が心地よいだけの
空白の時間に漂って ....
満月踊り狂う木曜日に
ブロッコリーを茹でたらもり
もりもりもり
みどりの森が鍋からあふれ出し

ああ気がふれるほどあふれ出しもり
もりもりもりもり
森みどりの森くらい森こわい森
みどり ....
 バス停で隣に並んだ男女が
 タバコの煙を吸いながら話し始めた

「ねえ、アタシ先週
 京都にぃ行ったんだけどぉ
 金閣寺ってすごいよね
 金庫に入れないで
 外に純金出しっぱなしなんだ ....
これは、HONBAだ
ここが本場なのか?
それは、YAMABAだ
山場では強いのか?
それも、SUZUSIだ
配達が得意なのか?
あれは、Kawasakaだぞ
坂道では速いのか?

 ....
ありがとうを封印してた、
こわさに飲みこまれて
いなくなるばかり考えて

からまったトンネルに吸い込まれていく
からまったとんねるにすいこまれていく
先の細いトンネル
出口までは ....
最近は、ぼくは殆ど詩は書いていませんが、現代詩フォーラムや文学極道に
投稿する際に、たまに新しいのを作ることがあるくらいで、まぁ、ここ5年
くらいは、詩を書くという行為から遠ざかっています。

 ....
目を閉じて思うことがある
ここから北に行けば行くほど咲ききれてない花もきっとまだなんてこと
僕はたばこを吸うから窓をほんの少し開けておく
信号待ちの先頭が流れ出したら
風たちは歌うように踊 ....
何年も前の事だけど
「紀伊国屋なう」というメールを
貴方がくれた
その時は
電車に6時間も揺られなければ
紀伊国屋のあるその街へ行けない土地に
住んでいたから
「今その町に私がいれば、
 ....
 *与ひょう(仮)

あなたのいのちの陰影を
はきだめから拾い集めた
{ルビ文字=もんじ}の墨と二枚の舌で
なぞりたいのです

顏の砕けたおつうさん
どうか一編の愚行と
淡雪のよう ....
高橋良幸さんのおすすめリスト(284)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ちゃんとしなさい- 朧月自由詩315-11-17
朝けの袖- 藤原絵理 ...自由詩515-11-16
パンダベアアンドオルカ、だっこ!- ともちゃ ...自由詩12*15-11-15
死亡欄- ただのみ ...自由詩23*15-11-11
東京- かの自由詩515-11-10
- Miumi深海自由詩715-11-3
待ち合わせ- Seia自由詩215-10-31
迂回路と虹- 木立 悟自由詩515-10-26
朝のこと- はるな自由詩515-10-25
スミノフ、ウォッカ- 崎山郁自由詩5*15-10-22
放課後の家族- 吉岡ペペ ...自由詩815-10-22
【_払拭_】- 泡沫恋歌自由詩29*15-10-21
ウータンクラン- イシダユ ...自由詩715-10-20
遺伝子組み換えでない私- イオン自由詩2*15-10-18
人生万歳- ただのみ ...自由詩15*15-10-17
夜行ヘリ/やけのはら- 茶殻自由詩3*15-10-15
はちみつ- はるな自由詩615-10-13
社会の中に生きる者として詩を書く- 葉leaf散文(批評 ...515-10-12
初空のゆめ(ゴル投稿)- 百均自由詩4*15-10-11
遺品- 春日線香自由詩215-10-10
あし。- そらの珊 ...自由詩1815-10-9
通勤電車- 葉leaf自由詩315-10-7
もり- ふるる自由詩10*15-10-6
金箔寺- イオン自由詩1*15-9-27
ニホンスシデス- イオン自由詩1*15-9-21
えんでぃんぐ・すぱいらる- 唐草フウ自由詩8*15-8-21
”ネット詩”を経由して―- オダカズ ...散文(批評 ...11*15-8-19
_- ズー自由詩3*15-8-19
紀伊国屋- Lucy自由詩26+*15-5-30
夕鶴奇譚- ただのみ ...自由詩26*15-2-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10