朝のこと
はるな


朝には、
むらさき色の腕がゆめを奪いにやってくる。
走って、だれもが
逃げているとおもってた
湯気のあがるさか道、
ねばっこい草のなか、
うす暗い公園。
みんなからはぐれて、
それでも走ったら。
逃げているのはゆめのほうだった
だからもっと早く、てをのばして
あたたかいパンみたいなそれにてをのばして、
ちぎれながら届くところで目がさめるんだ。

いっぱい走ったから、まにあったんだ。


自由詩 朝のこと Copyright はるな 2015-10-25 04:40:21
notebook Home 戻る