先日 ひょんなことから ひさしぶりに無人島に行くこととなった。
それは何年のか前に二度ほど 山里に暮らしている子供たちに海で自給自足体験をさせてあげようという企画に参加したことがあり、そのご縁で ふ ....
おつかれさまです。昨日は本当にすみませんでした。何となく二次会のメンバーに含まれている事は察知していましたが、あまりにも眠く、且つ しんどかった為、先に帰れる遠征組のタクシーに無言で乗り込んで、気づか ....  ⅰ

キッチンで母親が包丁で
まな板の鰯を切りきざんでいる
夜につみれにするという
わたしは、魚の切りきざまれるきぶんを考える

朝はトースターでパンが焼かれるきぶんを考える
バ ....
金曜日はいつもの金曜日と変わらず、13日の金曜日だった、鳥たちが目覚めない朝、そういう映画をみた翌日に、妻から晩ごはんは湯豆腐ですと告げられたので、僕はスコップを持ち現場へと向かう、小さな銀色の羽 .... 明日については
悲しいことを知っているから
味方をしてあげない
自分のことくらい自分ですればいい
もし倒れたとき
誰かを道連れにしないなら
称賛を惜しみはしないだろうけど

川辺の木に ....
 金井雄二の詩集『朝起きてぼくは』を読むととても安心する。なぜならそこには見慣れた「生活」の光景があるからだ。金井は特に気張って「詩」を書こうとしない。「詩」よりも「生活」を重んじるのが彼の立場だ。だ .... いつの間にか私はすっかり健康になり
霧雨が降る夏の日に
じっとりとした汗をかくようになりました
決して集めることのできない水滴を
体に吸い付けて
はじき出して

感官としての人差し指を
 ....
夏の髪は濡れている


わたしの髪が揺れている
遠浅の海はそのなかで年老いていく
形態が機能に従い
それぞれの行為が所定の位置に置かれていく


気晴らしのような裁断の美しさ ....
ほんっとバカだったよな
羨ましいくらい自由で
でもなにかを抱えてて
時おり寂しい一面を覗かせてた
そういうところに弱かったんだ
遊んでいるようにみせて
誰より努力してて気づかせなくて
 ....
万年筆の血液が乾いてしまったようだ
無理もない
数年うっかりと放っておいたのだから
いちにち、はとても長いくせに
すうねん、は
あっという間に感じるのはなぜだろう
風、が通り過ぎていく
 ....
もうどこにも行けない状態だからとか
昔見たあの光景をもう一度見たいからとか
求める側には少しばかり切ない理由がありそうで
でもたぶん
作り手側にはそんな理由なんかなくて
自然を再現するなら海 ....
          160531

静かに佇む沼のほとり
ミシシッピーアカミミガメの大群が
小島を占拠している
在来種をあっという間に駆逐してしまったのだろうか
海外からの強力な種に手も ....
あの草原へ、手と手がはじめてふれた場所へ、走ってる、仰向けになって雲に名前をつけあった、あれはジャムパン、メロンパン、やきそばパン、クリームパン、あんぱん、あげパン、パンばっかじゃん(笑)、フ .... 燃えている

あれは、
もしかするとマグネシウムホイールかもしれないね
二本の轍からオレンジ色の閃光が突っ切ってくる
反照で人々の表情はエジプト壁画のように、平面化したが ....
薔薇がそらを向いて開き、まちの花盛りは終わろうとしている。連休の留守から戻ったら、好きだったなにわいばらの花はひとつもなくなり、花弁さえどこかへ行ってしまった。なつかしいあの清廉な白。
来て半年 ....
地上の夜がすぎさって
ぼくはずっと散歩してた
ように思う
すべては 夜の中

さびしいひと
無理でもげんきになって
また、体を出しにいく

夜の中で
あすになるまで待ってら ....
車の運転はもうしなくてもよい

車が人を乗せて自動で走るからだ

そしてコンピューターという機械も姿を消した

言葉が、写真や絵文字となって

画像は脳へと直接送られる

ほとんど ....
おれは

パン粉を

袋から出し続ける

出せるだけ

出し続ける

そうして

溶き卵を 桶にすくい

頭からかぶる

百メーター先の

パン粉の海に
 ....
春はいつも落ちる .... 近所にスーパーができたので
ひとりぼっちで買い物に行った
自動扉を中に入ると
アナキストとすれ違った
笑ってやれ アナキストを

さあ 渡ろうじゃないか
どこへ
どこへともなく
いつ ....
 


 枝分かれした樹木に、自転車のサドルがのっかっている。
 とある駅前の手狭な広場だった。樹木が二本あった。駅側は桜、道路側はたぶん楠。サドル仕様になっていたのは、楠のほうだった。二つに ....
何気ない駅の写真がある
陽射しを受けた春のホーム

でも私は覚えている
どんな気持ちで
この写真を撮ったか

言葉に出来ない悲しみを
誰が知るだろう

いつも祈りながらこの駅で降り ....
 


 夕暮れどきの港。
 偏光グラスが西日に反射する。その中年男性は、釣り人である。通り過ぎたとき、私に声を掛けてきた。
「こんにちは」
「こんにちは」
 私も応じる。「釣れましたか ....
風にそよぐパンツィーに
話しかける

「ねえパンツィー、きみは誰?
誰のパンツィーなの?」

無言で風にそよぐパンツィー

「きみのようにイカしたパンツィーが
誰のものでもないなんて ....
依存性とは外的な要因が大きく作用してしまうものである。いくら遺伝子の魔術によって勧誘されようにも、実際に巡り合わなければ誘惑されることもないのだ。

澄んだ青空のもとで長時間待たされる。これ ....
工事現場の作業音は窓越しに聞こえる
家を出る時 ドアを閉めるとその音は ドアの外の俺には聞こえても 家にはその音は聞こえないという
世界とそういう関係性にあることを いつも通り確認したら
鍵を閉 ....
石がある
ずっしりと重い石だ
この重さは降り注いだかなしみであり
煮えたぎった苦痛であり
裏切りや赦しによって凝集されたものだ
石に尊厳はない
尊厳は火の属性だから
石に孤独はな ....
私が死んだら
骨と肉で牛丼を作って欲しい
それを吉野家で
参列者に振る舞って欲しい
「あいつ、こんなに味のある奴だったんだ・・・・」
って噛み締めて欲しい
もう一度、あいつを食べたかったっ ....
+



枯れ草に香水を垂らし
毒を取り去った美女の白い手
いま、土を染めた雪の
冷たい抱擁がそう見える。

ミルクを朝がきれいに嘗め
吹雪の中で夜を過ごした君の黒髪
あの、頬を ....
土手の手つかずの雪が老いて
カラスがなにやら啄んでいる

穏やかな冷気に衣服の戸惑い

惜しめば儚く望めば遠く声は
なにも残さないただ揺らした

言葉が追う死者を追うように

セー ....
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