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 若いころの孤独というものはナルシシズムと不可分である。若いころ、人はよく孤独に陶酔する。自分が孤独であることに酔って、孤独である自分がかっこいいと思う。そのような孤独な陶酔する主体が書いた詩とい ....  私はいわゆる氷河期世代の人間だが、就職だけにかかわらず、生きること全般について苦労の伴う昨今であると感じている。もともと日本はムラ社会であり、その体質は西洋文化の輸入後も変わることはなかった。そのム .... 文学極道をめぐる今ひとつの大きな疑問は、文極は今後も戦い続けるべきなのか?ということだと思います。文学極道発生当時のとりあえずの目標は、良質な詩や散文作品をネットから発信して、紙媒体の詩壇の「権威」を .... 先日 ひょんなことから ひさしぶりに無人島に行くこととなった。
それは何年のか前に二度ほど 山里に暮らしている子供たちに海で自給自足体験をさせてあげようという企画に参加したことがあり、そのご縁で ふ ....
 金井雄二の詩集『朝起きてぼくは』を読むととても安心する。なぜならそこには見慣れた「生活」の光景があるからだ。金井は特に気張って「詩」を書こうとしない。「詩」よりも「生活」を重んじるのが彼の立場だ。だ .... 薔薇がそらを向いて開き、まちの花盛りは終わろうとしている。連休の留守から戻ったら、好きだったなにわいばらの花はひとつもなくなり、花弁さえどこかへ行ってしまった。なつかしいあの清廉な白。
来て半年 ....
 


 枝分かれした樹木に、自転車のサドルがのっかっている。
 とある駅前の手狭な広場だった。樹木が二本あった。駅側は桜、道路側はたぶん楠。サドル仕様になっていたのは、楠のほうだった。二つに ....
 


 夕暮れどきの港。
 偏光グラスが西日に反射する。その中年男性は、釣り人である。通り過ぎたとき、私に声を掛けてきた。
「こんにちは」
「こんにちは」
 私も応じる。「釣れましたか ....
お誕生日はよく晴れた。いつものように洗濯機をまわして床をみがいたあと、夫がベビー・カーを押してくれたので公園まで娘と手をつないでいることができた。
午後は眼鏡を新調したあとでお鮨をたべにいった。安い ....
2月が終れば3月がくるということを、無論ずっと知ってはいたけれども、たいていこのくらいの時期になるときゅうに理解してしまう。毎年、性懲りもなくだ。2月と3月のあいだには、いくつもの恋が横たわってい .... 詩を書き始めたのは高校生の頃。
現代詩集という投稿サイトに狂ったように詩を書き続けた。
ドコモのimodeのせいで人生も狂った。
不満だけは人よりあった。未来はそれほどじゃなかった。
一攫 ....


ああ、遠いあの日のように烈しい夏がほしい。少くともあの日だけは夏だったのだ。雑草の生い茂っている崖っぷちの小道を、私は駈けていた。谷側の斜面には血のように赤い彼岸花が咲き、山側には雨のように ....
今日は週一回の休日。家でまったりしながらこれを書いている。

 今の職場には、Kさんという先輩がいる。
 僕より二歳年上で、とても仕事ができる女性だ。
 物流の現場では、日々クライアントからの ....
坂の多いところに引っこしてきて二月になる。暖かすぎる冬にもようやく雪が降った。じきにみぞれに変わって重たくぬかるむ轍をばちゃばちゃ言わせるのが楽しいらしく、膝の下あたりまで濡らして娘があるいていく ....  詩は「読む」ものというよりは「触れる」「聴く」ものである。文の論理構造に従って明確な意味を読み取るものというよりは、そこに立ち上る言葉の響きや質感を聴いたり、意味の多義性や構文の揺らぎに触れるも .... 堕落論の中に反戦思想を読む人の気が知れない。
十代前半から四十代後半の今までに少なくとも2万回は読んだが、
何回読んでも、8割りがたは戦争礼賛にしか見えない。
事実、戦争中ほど良い世の中はなかっ ....
 パソコンがなかったら仕事ができない。
 年金詩人のわたしは今日もパソコンと睨めっこしている。正確にはマイクロソフトワードがなかったらということになる。その理由は文字を書く労力が半減することで、文章 ....
 詩の中に生活を持ち込むことを嫌う人は一定数いる。さらに、詩によって人生に直接触れることを嫌う人もまた一定数いる。詩は此岸の出来事を扱うものではなく、彼岸へと飛翔していくものだ、そう考える人は .... 最近は、ぼくは殆ど詩は書いていませんが、現代詩フォーラムや文学極道に
投稿する際に、たまに新しいのを作ることがあるくらいで、まぁ、ここ5年
くらいは、詩を書くという行為から遠ざかっています。

 ....
(16) 漢字テスト

問1.以下の漢字の読み仮名を書きなさい。

・弄ぶ    (    )
・辱める   (    )
・嬲る    (    )
・乱れ牡丹  (    )
 ....
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=42417

特にコメントすることがなかった。それがこの「叫びと沈黙」の弱
点ではないか。叫びと沈黙という相反する ....
ネットという媒体は、批評には不向きである。批評の形式の問題ではなく、この媒体の特殊性がそうさせるのである。匿名性が極めて高いこと、垂れ流し的になり易いこと、広く公開され、即座に反応出来るだけに、余計な .... 隠喩的な記述は、それがどれだけ通常の語法から離れているかによって、いくつかに分類することができる。

M1.社会通念上十分ありうる記述
例)桜が散った。
(受験に失敗したという意味)
M2. ....
2002年に詩人ギルドレビュウに発表した文章をもとに、雑談スレでの「詩の定義」議論に、私なりのレスポンスをしたい。下の文章は、あちこちの詩の掲示板で何かと問題にされることの多い「詩の定義」議論に私なり ....
高橋良幸さんの散文(批評随筆小説等)おすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
孤独の変質- 葉leaf散文(批評 ...516-11-20
われらの時代- 葉leaf散文(批評 ...216-10-18
文学極道と国境- 天才詩人散文(批評 ...3*16-9-17
辺境の地の精霊たち- るるりら散文(批評 ...5*16-8-4
金井雄二詩集『朝起きてぼくは』について- 葉leaf散文(批評 ...316-7-31
ばらのこと3- はるな散文(批評 ...316-5-8
神棚のサドル- カンチェ ...散文(批評 ...116-4-7
会話の練習_『ゆらゆら揺れるものだから』- カンチェ ...散文(批評 ...316-3-30
ちいさいのこと- はるな散文(批評 ...616-2-29
たとえばこれが10月の- はるな散文(批評 ...316-2-19
忘れたことが多すぎるけど少し- 竜門勇気散文(批評 ...10*16-2-18
井上靖小論- 葉leaf散文(批評 ...216-2-5
kさんのこと- まーつん散文(批評 ...6*16-2-3
轍のこと- はるな散文(批評 ...416-1-18
佐峰存詩集『対岸へと』について- 葉leaf散文(批評 ...216-1-3
大陰唇論- 花形新次散文(批評 ...415-12-18
(ゐ)のひと- たま散文(批評 ...13*15-11-29
社会の中に生きる者として詩を書く- 葉leaf散文(批評 ...515-10-12
”ネット詩”を経由して―- オダカズ ...散文(批評 ...11*15-8-19
廃棄文章_#04- Monk散文(批評 ...1106-2-21
【批評ギルド】『叫びと沈黙』_安部行人- Monk散文(批評 ...605-11-13
『批評は誰のためのモノか?』- 窪ワタル散文(批評 ...16*05-7-26
隠喩と論理形式- 葉leaf散文(批評 ...19*05-4-26
詩の境界線(最終更新9/16.2008)- 佐々宝砂散文(批評 ...1004-1-18

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