すべてのおすすめ
月が傾く頃
金色の砂が器から溢れ
胎内に響く
もうすぐだね
もうすぐだね
梟のウィンク
深淵なる森の一瞬
針葉樹の欠伸
我らからすれば永遠に等しく
命が宿るは奇跡に等しい

明星 ....
ひょい、と
おまえを肩に乗せると
よりいっそう
にぎやかな
居間になる

わたしには
さほど高くない
いつも通りの目線だが
おまえにとっては
宇宙ほどの
高みであるのかも ....
車輪のないバスがとまっている
低い木のしたに

たぶんそこにあなたはいる
破れかけのシートに心地よさそうにまるまって
外は
こんなになってしまったというのに
さびしい、という言葉も知 ....
なんでもない場所の
落ち葉を目に焼きつける

もうあえない
ひととのいちぺいじを重ねて

どこもかもがさむい
この風は
さらわない私を
肉体だけが失われた
魂だけになった人々のすむ世界は
遠くて
案外近い、のではないか

たとえば
風の吹いてくる方角に向かい立ち
乾いてゆく眼球の映す景色が
そのまばたきのたびに
一枚 ....
いいことはすき それはいいことだから
歌はまんべんのないレクイエム
少女も老婆も祝福される
くつがえされない真理
革命は戦いではない 現実じゃないから
コーラの泡みたい
わたしたちはつぶつ ....
生きたつもりはなかった。この連鎖に組み込まれたのは硝子
を割らないかぎり抜け出せないとあなたが教えてくれたから
で、パリン、パリンと時折響くその音が誰かの脱落を知らせ
て、そのことに安堵している ....
いつか終わる
いつか終わるに当てはまるすべて
はうとぅぷれいざ楽器
つまるところすべてにあてはまるすべて
まだ泣かないで

「叫び」の「b」のはつおんが窓を振動させ誰かを怒らせないなら
 ....
冬庭は音符を奏でる

花の終わった残骸は
案外気難しく
やっと植木鉢から引き抜けば
無数にめぐらせた白い根は
持てるかぎりの土をかかえこんでいる
ああ うたはここからも
うまれてきてい ....
会社で働くようになると、仕事の能率を上げる行為や仕事に必要な行為は、仕事そのものでなくとも「業務」扱いされる。例えば、同僚のことをよく知ることも業務だし、同僚と親睦を深めることも業務だ。休暇をしっかり .... ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
 ....
「暴力的な愛を掲げて愚劣な民が行進をしている」彼等の真実はあまりにもステレオタイプだから、俺のスピリットは勃起しない、蟻が巣に食物を運ぶような勤勉さがステージを上げるわけじゃない、そこには必ず目的 .... 私のお父さんの仕事は
箱舟を作ることです
むかし、ノアとその家族と
さまざまな動物たちが乗り込んで
洪水から生き延びたという
あの箱舟です
いつ来るとも知れない洪水に備え
お父さんは毎日 ....
祖母の言う
ちゃんとすること
は わたしの ちゃんと
と 違うことを感じる朝
すこしさむい

歳月という文字をおもいだす
まったく言葉がでないまま

背中は語るとかね
軽くうなづき ....
静まった水の鏡に ラムプの炎揺らめく
消え残った恋の余韻 燃えつきるまで
髪を撫でていて もう一度連れて行って
きみを振り向かせて 繋ぎとめたい


夜半にふと目が醒める 夜翔ぶ鳥の声 ....
柔軟剤こっからうち、パジャマ安心だっこ、おかあさん!

おうちかえりたくて、こどもびょういんぬけだしたきみは、からだがよわいから、
夜の海あわだって、手、ひっぱられておぼれてしんじゃって、
砂 ....
新聞の死亡欄に小さく載りたい
葬儀の予定など一切無しで
ほんの数えるほどの文字
ひとつの死 ひとつの終わり
シンプルで飾りのない
わたしの死 わたしの終わり
事実だけが落ちている


 ....
1万円以下のママチャリ
きしむけど
安っぽいコンクリートの上なら
十分だから
4分そこらでスーパーへ到着
一番安い鶏胸肉
今日のおかずに買って帰る
ママチャリのカゴへイン
ママチャリ
 ....
水がうかんでいる
水がくっきりとうかんでいる
水がすっきりとうかんでいる
ここは35000ft
ー42度の世界

水はすっきりと浮かんでいる
水は湖のあるところに浮かんでいる
水は都 ....
急に来た
スパイスのつんとくる
どこから?
たぶん記憶から

わたしはこの匂いを
覚えていて
わたしはこの匂いを
覚えているし 知らなかったりする

それは(十円玉)を
覚えてい ....
窓の内を飛ぶ鳥が
ますます大きく ますます遅く
重なる紋を浴びながら
粉の光を泳いでゆく


触れることなく覆う雨
横へ横へすぎる雷鳴
見え隠れする鳥たちの
波ばかり ....
朝には、
むらさき色の腕がゆめを奪いにやってくる。
走って、だれもが
逃げているとおもってた
湯気のあがるさか道、
ねばっこい草のなか、
うす暗い公園。
みんなからはぐれて、
それ ....
   たくさんの街が存在すること


   昨日 仕事帰りに職場の人と飲みに行った
   焼き鳥屋の二階 座敷に座った
   最近知り合った人たちは
   それぞれに可愛か ....
初めてってなんだろう。
わたしの父は、父を初めてしているような感じのひとだった。人生を初めて経験しているようなひとだった。
わたしだってそうだ。小学校の頃、いつもふしぎに思っていた。放課後はまいに ....
築十八年になる
カステラハウスと呼ばれる
小さな三階建ての家に住んでいる
毎週日曜日になると
潔癖症の夫と二人で掃除をする

掃除機を抱えて 嬉々と
バトルスーツをきた戦士のように
家 ....
わたしは
ただ
目の前にいる
あなたたちが
わたしのことを
怖いと
思って欲しい
ただ 怖い と 思って、害を与えられた
と 眉を、目尻を、口元を、
すこし、
動かして
ああ ....
「あたしね、原料
 トウモロコシ(遺伝子組み換えでない)
 の表示を見て思ったのは
 あたしの原料、人間(遺伝子組み換えでない)
 で正しいのかなって」

「どういうこと?」
「あたしの ....
政府はよく骨太の方針を出すが
ぬけぬけと骨抜きにもする
新しく入った男は肉厚の女が好きだと言った
肉だって赤身と脂身で違うだろう
体脂肪率は見た目では解らないさ
マグロに関して言えば赤身が一 ....
お前の夢は金で買えるのか?



巷の給料日に合わせて、あのアイドルがついに脱ぐ!、とのことで
日ごろサンプルを眺めるに留めていたダウンロードショップでつい手が伸びる。
隣のパッケージは ....
あまいとおもっていた
あなたの言葉は
いまでもわたしの喉をふさいでいる
目の内側から金色がおしよせて
まもなく手も足もうごかなくなる
高橋良幸さんの自由詩おすすめリスト(257)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
280日間_近くて遠い日- 秋也自由詩515-11-30
肩車- 千波 一 ...自由詩1115-11-29
シート- はるな自由詩415-11-29
落葉- 朧月自由詩315-11-25
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ゴースト・パーティー- 管城春自由詩515-11-25
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16になりたい- ともちゃ ...自由詩815-11-22
冬庭の音符- そらの珊 ...自由詩18*15-11-22
業務- 葉leaf自由詩215-11-21
さよなら青から- 水町綜助自由詩8*15-11-20
無に芽吹く意・伸縮- ホロウ・ ...自由詩2*15-11-17
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ちゃんとしなさい- 朧月自由詩315-11-17
朝けの袖- 藤原絵理 ...自由詩515-11-16
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東京- かの自由詩515-11-10
- Miumi深海自由詩715-11-3
待ち合わせ- Seia自由詩215-10-31
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【_払拭_】- 泡沫恋歌自由詩29*15-10-21
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遺伝子組み換えでない私- イオン自由詩2*15-10-18
人生万歳- ただのみ ...自由詩15*15-10-17
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