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ぐるり50センチほどの脳裏にある
あの日の、その場所に
もう行くことができない
がらんと口を開けた
灰色の校舎の入り口に立ちすくみ
背中からは夏の午後の日差しが
 ....
いつだって窓は
逆光に黒いコンクリートを四角くくり抜いて
冷たさと
まだ見ぬ町と
まだ起こらない出来事と
未だ語られない言葉と
遠い町の中を走り抜ける音で彩色された
真っ青な空を映してい ....
なみだというやつは
潤んで
ぷくりと膨らんだなら
ふるえ
映えたつめたい青色をくるりと丸めて
珠の中
ちいさな
とてもちいさな
気泡が
深海魚の呼吸音をたてる
ふたつ
もうひとつ ....
高橋良幸さんの水町綜助さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
さよなら青から- 水町綜助自由詩8*15-11-20
そのころ、それを聴いた僕たちは- 水町綜助自由詩809-5-5
なみだ- 水町綜助自由詩13*07-8-13

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