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そうだ、筋肉という名前だった!
思い出したぞ!


あれは貧弱な力こぶを指で無理やり力こぶに仕立て上げた様な山の奥で人知れず粗末な生活を送っている街の名前であり私はその街を求めて九州街道をひと ....
生前の叔父は奇妙なものを食べていた
林から掘り出してきた一升瓶を
土まみれのまま縁側に持ってきては
ブリキのたらいに中身をあける
おそらく獣肉を熟成させたものなのだろうが
なかば液状化したそ ....
それまで
水の中を泳いでいたものが
産院のベッドの上で
あし。になる
それはまだ
自分を支えることも
出来ないけれど
あし。と呼ばれる

こんなに
ちいさく
まだせかいを歩いてさ ....
通勤電車の中の人々は
何者でもない
父親でもなければ
サラリーマンでもない
家庭と仕事のどちらにも属さない
ひたすら窓外がまぶしいだけの
振動が心地よいだけの
空白の時間に漂って ....
満月踊り狂う木曜日に
ブロッコリーを茹でたらもり
もりもりもり
みどりの森が鍋からあふれ出し

ああ気がふれるほどあふれ出しもり
もりもりもりもり
森みどりの森くらい森こわい森
みどり ....
 バス停で隣に並んだ男女が
 タバコの煙を吸いながら話し始めた

「ねえ、アタシ先週
 京都にぃ行ったんだけどぉ
 金閣寺ってすごいよね
 金庫に入れないで
 外に純金出しっぱなしなんだ ....
これは、HONBAだ
ここが本場なのか?
それは、YAMABAだ
山場では強いのか?
それも、SUZUSIだ
配達が得意なのか?
あれは、Kawasakaだぞ
坂道では速いのか?

 ....
ありがとうを封印してた、
こわさに飲みこまれて
いなくなるばかり考えて

からまったトンネルに吸い込まれていく
からまったとんねるにすいこまれていく
先の細いトンネル
出口までは ....
目を閉じて思うことがある
ここから北に行けば行くほど咲ききれてない花もきっとまだなんてこと
僕はたばこを吸うから窓をほんの少し開けておく
信号待ちの先頭が流れ出したら
風たちは歌うように踊 ....
何年も前の事だけど
「紀伊国屋なう」というメールを
貴方がくれた
その時は
電車に6時間も揺られなければ
紀伊国屋のあるその街へ行けない土地に
住んでいたから
「今その町に私がいれば、
 ....
 *与ひょう(仮)

あなたのいのちの陰影を
はきだめから拾い集めた
{ルビ文字=もんじ}の墨と二枚の舌で
なぞりたいのです

顏の砕けたおつうさん
どうか一編の愚行と
淡雪のよう ....
みずのね
さらさらとね
ながされる
ひとのシやセイが
たいがになって
いつかのよるの
うみみたいなばしょへ


みずのね
ちゃぷんとね
りゅっくのなかの
つつのなか
ゆれるた ....
意味あり気にゆっくり沈む
巨大で感傷的なひかり
あれは詩ですか?
いいえ、
夕暮れです
毎日違う角度で訪れる夕暮れです。

公園の隅で地面に寝ている
赤や黄色
あれは詩ですか?
い ....
誰の記憶の残暑に
響く蝉時雨か

夾竹桃は紅く照り映え押し黙る

正午の陽炎――
誰の耳に聞こえてきたのか
その遠い声は

雲が湧く
わたしの知る あるいは知らない存在の
残暑の ....
木彫りの熊は売れないんだって
それはないそれはないんだけどと
キーボードを叩いた指はとても良い働きで
右の耳たぶを二回ほどノックしたんだった
そしてあなた頬杖の形をとるん
わたした ....
自分に酔ってはいけない
あのころ
きみに酔っているだけで
ことばが出てきたのだ
あるいは酒に
たぶん
ほんとうはどこかにあって
しまったままの
ぼくのことばは
どこへいったのだ
あ ....
つまりわたしたち、息詰まる草花たちの体臭と湿度のなかで、街路樹があり、ゆるやかに放物線を描く遊歩道があり、手すりがあり、低く絡みつく視線のなかで、プランターがあり芝生がありベンチがあり、ガラスがありス .... ある場所で
点、として生じた光りが
わずかな距離を移動して
塵となる
それを一生という

かきあつめたもの
握りしめたもの
すべて消滅してしまう
けれども

細い雨のあとの
植 ....
仕事を終えて青梅街道を転がっているときに
ふと鯛で釣られた海老みたいな女の事を思い出した
あの女はガリガリのジロリアンとならラーメン屋デートでも怒らない女だった
思い出すと腹が立ってきて
シメ ....
夕食時って、なんて読む?
――ゆうぐれどき、
に伏せた目線を追われてしまうのは、
この睫毛が人工衛星で、軌道に乗っかるクドリャフカ(わたしたち)が、
ゆるやかに沈(し)んでいくことを知らないせ ....
私は歓喜した。私は恋愛がわからぬ。私は非リアである。詩を書き、文学を読んで暮らしてきた。私は硬派である。コーヒーはブラックしか飲まない。そんな私が女子から一粒のチョコをもらった。オリゴ糖入りで頭がすっ .... 内科につれていって
眠れないから、と
夫にいう
夫は頷き
やけに尖った車の鍵を取る

ちゃらり、と手のひらが鳴る


大きい車は苦手だったはずが
高い窓から外を見るのにも
慣れて ....
 /朝焼けを待つ。そのあいだに。口当たりのいいことばかり。話してしまうのを許してほしい。希望や。理想。その怪物的な言葉たちの。立つ瀬がなくなっていく。冬の夜の海浜の。そこここに。誰にも模写されたことの .... とんぼが にげない すこしも
とんぼの 目の中に わたしが
たくさん いるというのに

あぶらぜみが にげない すこしも
目線のたかさ で    なきはじめた
あぶらぜみ わたし ....
{引用=

 空がひとつ、短く呼吸をして、タクトが振られる。
 と同時に、ティンパニが鳴りひびき、世界が崩れ落ちていく。無声映画のそれのように、 立ちつくすわたしの背中に、スローモーションで再生 ....
薄着で
あるいは紙袋を被って青光りするのチェインメイルを装着しているであるとか
わらじを履いたTシャツにノーパンのスラブ系の少女
個々が
思い思いの個性とファッションを楽しむというよりは
た ....
 
 
 
+8月19日

背が高くていつも
自信がなさそうにしてる
優しい普通の女の子
美しい横顔で
声を出すと歌になる
大切なことは
いつも最後に
こぼしていった


 ....
うっふふふーだようふふ。
うっふふふーだようふふ。
ふふうふーただようふふ。
うっふふふーだようふふ。
うっふふふーだようふふ。
ふふふんーただようふふ。
うっふふふーだよふふふ。
うっ ....
いつだって窓は
逆光に黒いコンクリートを四角くくり抜いて
冷たさと
まだ見ぬ町と
まだ起こらない出来事と
未だ語られない言葉と
遠い町の中を走り抜ける音で彩色された
真っ青な空を映してい ....
ぐるぐる回る寿司たちを眺めて思う
こいつらは俺たちと一緒だ
見た目はさまざまだが ネタを取ってみればみんな同じだ
シャリにわさびが乗っかっている みんな同じだ
ぐるぐる回る黄緑のライン つまり ....
高橋良幸さんの自由詩おすすめリスト(257)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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あし。- そらの珊 ...自由詩1815-10-9
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金箔寺- イオン自由詩1*15-9-27
ニホンスシデス- イオン自由詩1*15-9-21
えんでぃんぐ・すぱいらる- 唐草フウ自由詩8*15-8-21
_- ズー自由詩3*15-8-19
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現代詩入門- 左屋百色自由詩20*14-10-29
残暑景- 塔野夏子自由詩6*14-8-17
_- ズー自由詩4*14-8-14
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六月のミーティア- 佐野権太自由詩13*13-6-14
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