泡吐き 水面の己を限界に量る玉杓子
自縄自縛 苦行は目眩まし
河鹿に焦がれ キリキリ螺旋巻く腑

絡みつく藻屑
届かぬ言訳には充分

尾の有無も 手足の有無も
判らぬ身なれば

 ....
気が付いたってもう遅いよ

無知なあなたが夢中で見つけてきたことはもう他の誰かがやってたよ

一番最初に気づいてないと意味がないんだよ

あなたはかわいい白痴の子供

あなたはかわ ....
たくさんの花を枯らした
サボテンやアロエも枯らしたし
ケフィアやカスピ海ヨーグルトも駄目にした
それでも命は大切にしなければならないからと
小さな虫はその形や色が嫌いでも
なるべく殺さず ....
すべてのラブソングは

「うるせー、ブス!」の裏返しだと仮定してみる
振り回せるものを探して歩く
軽すぎれば振り回す充実感がないし
重すぎれば肩や腰に負担がかかるから危ない
道路の上にも
道路に接するいろいろな敷地や排水路にも
振り回すのに丁度良いものは見つか ....
{ルビ鈍色=にびいろ}の鉄を見ている

あくまで照り返しでしかない光が

滑って離されて放たれる

今目の前にぎっしりと詰まった木々を越えた

越えてうんざりする



体温よ ....
濡れた逢瀬の
赤い林檎を拾った

こぼれた赤ワイン
仄かに染み色めく
背筋のほむらを冷やす
残照

去りた時計が奪う
くちづけ色は
おもいでがよく冷えた
葡萄酒の夕暮れ

 ....
ジャージは恋をしていた
一目見たそのときから
そのサッカーボールにときめいた
本当は光沢のある白と黒の
単純な色をした丸い球体だけれど
大勢の人から蹴られて
その傷口からは土が染み込み
 ....
まちがえることを
素直におそれた日々は
だれかのきれいな蝶々結びに
たやすく揺られる花だった

あの草原で
かぜを追いかけてゆくことに
不思議はどれほど
あっただろう


 ....
ジェリーフィッシュ、ジェリーフィッシュ
そのままでいいか
そのくらいが丁度いいか

ジェリーフィッシュ、ジェリーフィッシュ
世間をたゆたう
邪魔な奴あちょいと突刺してやりゃいい  ....
桜風にさらわれ春が来ました

小刻みに震える世界

ほとんど嘘みたいな青空にのびていった

飛行機雲のお絵描き

駆ける疾走鼓動

ブラックライトは光って光って輝いて
 ....
左肩が私の涙で
だらしなく濡れた
襟ぐりの広いシャツを着て
平然と煙草を吸う君を思い出す

例えばこの部屋の匂いを
消し去るものは何だろう

通勤電車の中で見た
風が変わるのを心待ち ....
ケンちゃんは、かえるに似ている。どこを見ているのか分からない黒目。目と目の間が離れている。真ん丸で、キョトンとして、漠然と正面を見ている。口は真一文字で、ほとんどしゃべらない。ふくらんだほっぺたの右か .... かなしいものなんて
ボクにはないよ

やわらかいものなんて
ボクにはないよ

空に
一杯に手を広げ
防波堤のひらたい丘で

じりじり
ボクは乾いてく

太陽を
こんなに間近 ....
蛍光灯の灯りが揺れる
人影の途絶えたプラットホーム
いくつも電車を見送って
途方に暮れる無人駅

蛾の浮かび上げる影を目で追い
懐かしき君のの面影を追い
幻は掌をすり抜けてゆ ....
 三月上旬の日溜まりの中は
 時間の経過を感じさせない
桜の花はまだ咲いていない
 僕は記憶喪失で
 この日溜まりと十二月上旬の日溜まりの違いを見出せない
 君は何処に行ったんだろうか
 ....
越えて、いた。
つまらなく思えて、
そしたら分かった。

大きいと感じてて、
まだまだ下だと。

意外と、知らなかったみたい。
たくさん言葉があること、
気付いていないみたい。

 ....
言葉は型にはまって矛盾した意味になる。
たったひとつの単語への認識の違いで、誤解が生まれて下手したら信用すら失う。

例えば、被害者と加害者。

被害者 イコール 落ち度が無いのに可哀相な人 ....
細い細い手すりなので
あまり寄りかかると
折れてしまう折れて

そこにおんな一人立ち
ぐううと力込めて見せる
見せて笑う

おとこおろおろし叫ぶ
危ない危ないあ ぶ な い

お ....
寂しさを積み上げた山は
秋の匂いがした

木の実を拾い動物達と話す

寂しさを暖かさが溶かしていく

山がすっかり溶けると
みんな消えていた

残ったのは

痛いくらいにしんと ....
  雲

あんまり空が
低いので
私は泣いて みたのです

いいえ私は泣きません
ひとつも涙は零れません
とけてゆかない成分だから。


  ひとり

あなたをきずつけぬよう ....
青い電球が砂漠に落ちたころ
水筒の中にらくだのチーズができていた
生家の窓の外にはスニーカーが干されている



チーズが波形に切られた

ぼくにも一切れ
ときみは言うが
切り取 ....
えがおが さいたよ
そのてのなかのかにといっしょに
まぶしいほどの えがおがさいたよ

きにのぼったよ
やねにのぼったよ
するするおりてきて
とくいげなかおしたよ

えがおは さいた ....
なんとなく
それが君の優しさだったと
君の手が優しかったと
気付いてしまった僕は
どうすべきなのか

それなら動いたらいい

僕の隣に居る友人は言うが
君のその優しさは
君にとっ ....
もしも ぼくらに子供ができたら
なんて名前をつけよう?
おとこのこだったら おんなのこだったら

もしも ぼくらに子供ができたら
宝ヶ池の こどものらくえんに行こう
BALの地下に行こう
 ....
       ☆**☆**☆
文字にできないもどかしさ 憂鬱を想う獣
不純な溜息の遥か彼方 もつれた風に空を踏む 
「さよなら」を言う天邪鬼 くちびるに接吻を
泣く位なら別れない 大人の恋の低 ....
ブタの貯金箱割って流れ出る沢山の硬貨、ヤニ汚れの{ルビ煤=すす}けた窓がらす越して煤を置き、去り、にした氷みたいな色の光たくさんの硬貨を弾いてなんつぶもなんつぶもうまれて乱反射する光の鋭角、の子供達あ ....   さ く  ら 

さ く  ら  ら、


    ぼ く  ら    が

  か    け  て


   と お   の

 む か  し   ....
東京、
その日もひとりで
幡ヶ谷の太陽と
馬鹿みたいに重い、
心細さを背負って
唇を噛んでた


夏の
だれるような湿度と
車の排気ガスと
肌に纏わりつく
人間、の ....
「今朝の関東地方の降水確率は午前中・午後共、全体にカサのマークに取り囲まれており、関東北部六十パーセント・・・ピッ☆」
テレビを消して、外に出る。外出するときは、カサを持たなきゃ。

「ガチャ」 ....
蔦谷たつやさんのおすすめリスト(464)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春霞- 黒山羊自由詩107-3-25
アイ・ドント・ノウな君へ- 猫のひた ...自由詩3*07-3-24
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ラブソング- 北大路京 ...自由詩7*07-3-23
五時- たもつ自由詩9*07-3-23
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ワインレッド- たね。自由詩8*07-3-22
恋するジャージ- ぽえむ君自由詩7*07-3-22
蝶々結び- 千波 一 ...自由詩41+*07-3-22
ジェリーフィッシュ- なかがわ ...自由詩2*07-3-22
嗚呼わかんねぇよ世界なんか- こめ自由詩10*07-3-21
週末- かのこ自由詩507-3-21
ケンちゃんはカエルに似ている- 木棚環樹自由詩407-3-21
ヒトデ- umineko自由詩18*07-3-21
無人駅- 1486 106自由詩22*07-3-21
日溜まりの中で- はじめ自由詩5*07-3-21
超越- RIKU自由詩6*07-3-20
記号はロック- 猫のひた ...散文(批評 ...307-3-20
あぶない- ふるる自由詩11*07-3-19
春は月の裏側に- プル式自由詩8*07-3-19
かなしみ- こしごえ自由詩34*07-3-19
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笑顔- RIKU自由詩6*07-3-18
迷い- RIKU自由詩3*07-3-18
もしも_ぼくらに子供ができたら- 北大路京 ...未詩・独白19*07-3-18
夢と幻は永遠の無限_妄想の遺書に_うなされる月/八十作品- 板谷みき ...自由詩2*07-3-17
ホームビデオ- 水町綜助自由詩8*07-3-17
さ_く__ら_ら- はらだま ...自由詩12*07-3-17
三十二行- はらだま ...自由詩30*07-3-16
カ_サ- 木棚環樹自由詩8*07-3-16

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