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「今朝の関東地方の降水確率は午前中・午後共、全体にカサのマークに取り囲まれており、関東北部六十パーセント・・・ピッ☆」
テレビを消して、外に出る。外出するときは、カサを持たなきゃ。
「ガチャ」 ....
おれの話を
きいてくれてありがとう。
むかしジョニーってゆう友達がいたんだ。
ジョニーと最後に会ったのは
春の風が吹き荒れる
夕暮れのことだった。
おれたちはいつでも土壇場だったの ....
俺の手には零れ落ちるものばかり
めげずに何度もすくっているのだけれども
ことごとく零れ落ちるのだ
地球上の水を全てすくってやろうなんて考えちゃいない
俺の手に収まる範囲で慎ましくすくっ ....
女にふられたけれど、
もうすべて失いついでに失っても、
恥をしのんで生きようと思った。
だから友よ。
きみも死ぬな。
俺はもう歌わない。
もううたううたはない。
夏は終わった。
三年前 ....
木彫りのゴリラを作った
魂をこめたつもりが
こもったのは悲しみだった
真夜中彼はがんがん胸を叩いて吠える
号泣だ
朝、机の上の涙の水溜りに半べそでモップかけてる
あんまりか ....
根無し草は
好奇心で出来ていた
先端にとらえためづらしいものに
気ままにくっついては離れ
色んなものと親しくなった
根のある草は
彼をさびしい草だと言った
大地に根をはってこそ
....
どこからはじまっているのか
どこへとつながっているのか
ひっぱり
たぐりよせ
よじり
まきつけ
見えないふりをする
ひとびとが暮らす
島で
生きる
ひとびとにとって
....
ナルニア国の泥足にがえもん殿他とおぼしき方々から、とてもうれしい便りが次々と届き、なんだかとても気分がいいので、かなりの出費が痛手なのですが、いよいよ春めいてきたということもあり ....
みじかい泣き虫夢を見てる
らすとワルツが踊れなかったから
いしを抱いてみじかい夢を見てる
じいっと黙って言葉をこらえて
つちの匂いだけが冷たくてやさしい
とすかーなの事を考えて ....
家出したまま三日も
戻って来なかった日があったね
最近やたらにぼくの背中を傷つけるし
君の綺麗な爪はひどく痛むんだよ
確かに僕は毎日遊んでいるさ
でも誰と遊んで ....
窓際で、本を読んでいる
風がさらさらと長い髪にふれている
春の香りがあたりに漂う
時々体の位置を変えるたびに
自分の存在に気づいているのかと不安になる
こんなにも後ろめたいことなら
い ....
みんなエアギターを弾け!
いやギターじゃなくてもいいから各自エア○○をやれ!
エアでやりたいことをやれ!
やれないこともやってしまえ!
俺はエア全てやるぞ
エアメルセデスに乗って
エア最高 ....
{画像=070217002346.jpg}
{引用=
静かに淡く
空ゆくものに
虚ろな金具は外れ
風と海のはざまに
夢と現は映る
速い羽を携えた
雲の音は ....
ゆうがた
ひとびとの背がかなしい
ひとびとの背を超えてゆく
魚がかなしい
水が均衡する
まずめどき
幻想の水をしなやかに
幻想の魚がおよぐ
しのびよる色が
....
どうも!
かくれんぼで鬼になったのはいいが。
百数えている間にみんなに家に帰られた事のある。
そんな日の夕焼けが目に沁みて仕方なかった僕がここにいます。
どうも!
当たりつきのアイス ....
ねえ、ねえ、オセロやろうよ
オセロ
ねえ、これ赤にならないよ
この白も
この黒も
どうやったって赤にならないよ
赤にならないよ
そうだね、赤にはならなかった
あの時
僕らはあ ....
女にふられたので、
ナイアガラへ行って死のうと思った。
三連休の初日の朝から、ビールを飲んで、
失敗した。
急にドライブに行きたくなったのだ。
もう遅い。
そうゆうものだ。
訳知り顔の大 ....
{引用=
夜は
地の影 海の影
人は
光りのかげ 愛のかげ
青は
心の翳 かなしみの翳
光りは
闇の陰 空の陰
炎は
木の影 風 ....
西日のうちよせる窓辺に
幼い貝がひとつ
もぞもぞと動く白い靴下を
つん、とつけば、また{ルビ蹲=うずくま}る
どうしてこの子は
こんなに静かな遊びを
思いついてしまったのだろう
座り ....
ちょっとだけ
水面を弾いてごらん
ほら
それがセカイの
新しい流れ
あなたの作った
新しい流れ
{引用=
(蒼く淋しい春のただなかにいた日々
たそがれどきの所在なさに
私は絵本などをつくって
遊んでいたのでした
市販の便箋の絵のなかに )
}
....
十月。
真っ暗になるまで遊んでいたぼくを
心配した母さんが迎えに来てくれた
手を引かれて家までの帰り道
いつも通る高橋さんちの玄関に
小さなだいだいの
無数に落 ....
今
友達と話しながら
一本の道を歩いている
これは本物?
今
家の中で
家族と笑いあっている
これは本物?
今
鍵が無くなり
庭の中を必死に探し回っている
これは本物?
....
熱を帯びていく
赤い唇に似た花びらが体に落ちる
落ちていくのは花びらか
白いあなたの体か
波がうねるように
ねむり閉じられた視線をつなぐあなたの扉
漆黒の瞳が中に閉じ込められ
わたし ....
鼻毛出てるよと言われた。
まあいずれにしろ出ていたので善しとした。
体調の悪そうな亀みたいと言われた。
まあいずれにしろ亀は好きなので善しとした。
あなたっていつも煙草吸ってるねと言わ ....
笑い
2001/05/20
(現代詩フォーラム既出)
一人遊びの友は静かにほほえむ
彼の目にも明るい影が白く光り
....
ぼくの色は
何色だろう
鏡なんて
いつでも真実を
写して暮れはしないのだから
確かめられない
ぼくの色は
何色だろう
何色とも交わらない
黒だったらうれしいのだけれど
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ
ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
・・・・・・・を、回転・・・・・・・
回転しながらあああああああ、
オチテイッタ
オチテイッタ
さようなら、 ....
魚の眼はにこごりの眼である
滓々の溜まり水である
魚の眼はあらゆる向こう岸を
私より先に見に行ったのである
白色の食卓で対峙したそれに
容赦なく朱塗りの箸を突き刺して
ぺろりと平らげた ....
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