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? 片口鰯、かく語りき
司会の片口鰯が
自分の頭をかじりながら
話をまとめようとするので
なかなかうまくいかなななないのだが
烏賊はいかんせん
自分の足をかじ ....
ドンガラガッシャン
って感じで何かが落ちて来た気がしたけど
気のせいだよね、多分
でも、その後
ドンガラバッコン
って感じで何かが落ちきった気がしたけど、これも気にしなければ良いだけなんだよ ....
ガリガリ ガリガリ ガリガリ
休日だというのに
朝から電動バリカンの音が
騒いでいる
庭の木の手入れがすでに
始まっていた
ようやく訪れた休日なので
今日は一日ゆっくりしていたい
....
すべてのロールプレイングゲームをクリアした後に
俺たちは眠い目をこすらないまま
ラストオナニーをはじめる
すべてのロールプレイングゲームのエンデイング
すべてのロールプレイング ....
あなたを睨む
と
眼が痛む
守り隠すように
あなたは柔らかな腹部を下にして
その為に息苦しい眠りの上表には
あなたの背が波打っている
私は扇風機を止める
....
はやい
から
きれて
とんでる
けしきが
ちかくの
草むら
なんて
もう
線だ
恐ろしいくらい
長い
線だ
空気が
固い
いま
どれだけ
もう
壁みたいで
い ....
{引用=
あまりに慌しい日々
今日も夕空を
眺められなかった
せめて この夜は
星巡りの旅をして
遠いあの人に
逢いたい
かなわぬ願いの上にも ....
転がる波は足元へ逃げ遅れを残し
また、海へ戻って行く
平衡感覚が無くなる
不思議な感覚
押し寄せる恐怖は波の様
錯覚ではないようなこの錯覚
制御しきれずバランスを崩し
砂と塩水との境界を ....
あなたが夕刻を告げると
わたしのお遊戯が
奇妙な形で切り落とされて
真っ暗になって
ぽた、ぽた、落下する
わたし
という無数の子供たち
の見上げる、灯り
に群が ....
無数のあなた、むすっとあなた
そこの穴はあなたの穴さ
穴のないあなた、穴ばかりのあなた
あなあなかしこ、あらかしこ
洗ったあなた、ずぶ濡れあなた
愛してあなた、言って ....
ホリデーニコニコカーリング、
脳みそのくそったれの上でだ
電流で神経はうにょうにょ
プレパラートを侵食する
でも、カビでした。残念
寄り来る蝿にブチ当てながら
ストーンよ、突っ走れ、突っ走 ....
足元にはあんぱんのゴマが散らばって、
ガラス越しの地下街は盆ちょうちんのように繰り返されて、
繰り返されて、
加減の利かない照明と、
可でも不可でもない音楽と、
安穏とした空気の ....
俺はマイナスイオンを浴びようと思った
おだやかに泳ぐブルーギルたちを眺めながら
支流にある光明の滝をめざし
七北田川を自転車でさかのぼった。
野村で湯葉専門店の看板を見つけ
自転車から降りて ....
はじけ飛ぶネジ
ひん曲がる側板
進化の順番が刷りかえられた
幻視者たちはそぞろ歩きで逃げ出すしかない
思考中止
重力0
宙を舞うピンボール
素人には単なる
鉄の塊
ただうるさいだけ
....
はしゃいで飛び込んだプールの底に顔面を泣けるほど打ったけど
涙をプールの水に紛らせ笑った夏でした
カルピスが痰みたいに絡んだけれど
白くて甘い夏でした
台風で傘が根元から折れたけど
....
木の分かれ目に砂糖水を染み込ませると
それだけで明日が待ち遠しくなる
そんなラジオ体操そっちのけの少年の目には
明日はどんな風に映っていたのだろう
罠に掛かったお目当てのカブトムシは
....
火種が落ちたキャスターを
未練たらしくまだ指先で挟んでいる
甘ったるい味と匂いも
灰のそれしか残っていないと
上手く出来た脳ミソは分かっている
でも、ついつい確かめてしまう
そろそろ捨 ....
今夜は寒いな
夜空に白い亀裂でも走れば
心も躍るだろうに
残念ながら雨さえ降らず
今夜は静かだ
今夜は静かだな
夜道に赤いサイレンでも走れば
心も躍るだろうに
残念ながら涙さえ降ら ....
肩が外れた
外れた肩を持って闇市に行った
拾ってきた新聞紙を広げ
粗末な店を開き肩を置いた
たくさんの人が前を通り過ぎた
みな急ぎ足だった
しばらくして
職業軍人らしき人が買っていった
....
{引用=
さざ波の上の真昼
季節の道を飛ぶ鳥は
大気のつぶやきを浴びながら
虚構の街に舞い降りていく
その日も
....
思い出し笑いしてる花びらの話
目があって目が散って
隠そうとしたら吹き出した
晴れた空の草むらで
花びらはまだ続いてる
散らばった四本の足に巻き付いた
始まりと終わりはいつも仲良し ....
生きたことについて
様様な言い訳を用意するときに
奴らは言ってみろと嘲笑う
おれはにらみつけながらどれだけの大音響で
耳をつぶしてやろうかと画策する
嫌悪と失望という共通項で互いに団結して
....
賑やかな夏の夜
人も水面も金魚も踊る
紙で出来たスプーン
それに魔法をかけよう
色鮮やかな君の姿から
呪われた様に目が離れない
君を上手くすくえたならば
僕はきっとす ....
{引用=
? 夏の妖精
笑いながら
運ぶ風に
身を任せて
あなたは走り去ろうとしたが
照りつける陽射し
の中にではなく
薄萌木色の林の奥に
....
独りポツンと僕がいる
誰もそばにいてくれないから
寂しいと思うときは誰かを好きになったとき
好きになんてなりたくない
寂しいんだよ
ガンダムのプラモが砂浜に突き刺さっています。
(((僕の時代は終わったんだ)))
昨日、山下の友人にパクられて、
泥んこにされて、
右腕へし折られて、
自転車のかごに入れられ ....
体育座りしたガンダムが、淋しそうに夕陽を眺めています。
(((ぼくの時代は終わったんだ)))
昨日、いつものコンビニで、
ポリッシャーをかけながら、床をピカピカにして、
レジし ....
俺は新幹線に喧嘩を売る
いやTGVもリニアもみんなまとめてかかってこい!
俺はおまえらより凄い乗り物を知ってるんだ
その名はママチャリ 訳して母なる自転車
スピードなんか関係ねえ 悔しかったら ....
真夜中に公園で遊ぶ
親子がありました
今日は久しぶりに
お父さんが仕事を休みました
夜十時に起きました
夜十二時にコンビニで買ってきた昼食を食べました
夜二時に公園に遊びにいきまし ....
関節なんて邪魔くさい
骨なんて無ければいいのに
今度は臓器が重いな
臓器もいらね
心臓も一緒に捨てちゃえ
脳みそ残して眼も捨てちゃえ
鼻も耳も
感覚は要らねぇな
やっぱ脳みそも捨てちゃ ....
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