主人に
飯を食わされることを
奴隷は感謝するものだろうか
生かされていると喜び
奉仕することを
幸福に感じるものだろうか
来る日も来る日も
なんとなくそう思っていただけだった
ただ
 ....
やがて冬が過ぎる
春は訪れるにつれ咲くのではなく
ただ眠っているだけだ

彼らを生んだすべての神が
同じ腹から生まれるものが
別れていった名もない罪が

滅びる日にこそ目覚める
新芽 ....
ある日不意にぼくらは
水が流れていることを理解し
それを汲み上げてくれる
小さな風車が欲しいと思った

村には言葉を話す人がおらず
小さな風車を作ることが
石積みの城を築くみたいに大変で ....
おばさんは
世界が素晴らしくて
みんなが宝物で
美しく信じるに値する
正しい所だって
本気で信じていた

母はこの世は地獄で
敵がいっばい
何もかもを疑って
絶対に本当のことは
 ....
書き出して三行目で
突然死んでしまった主人公の為に
残り400ページを使って
つじつまを合わせようとする

主人公に降りかかった災難は
誰にでも起こりうるし
何故その瞬間だったのかも
 ....
月があるから地球はまだいい星



ビニールで包んだプレゼント丸見え



川があっちからこっちへ流れてく



星は動いてるんだろうけど分からん



太陽当たり前過 ....
何を聞くことも出来ないほど
電飾の喧しい町で生まれた
たった一人で生きていることの
ありふれた悲しさが私だった

盗人のようなその言葉を
誰かが謙虚で良いと言った
何を書いたかも読めない ....
愛されることや
珍しさで
価値をはかることが
好きになるのが
悪が分からないと許すことが
全部嘘です

生きようとしました
神様なんていないから
嘘をついてすら
うまく生きられない ....
誰かそこにいてください
霊験過多の黒板が倒れて来そうなので
誰が底に座しているのですか?
確かめるためには息を止めろといわれました
ビットコインとかいう言霊に
毎晩苦しめられる夢を勝手に見て ....
海辺に暮らしていると書いて
わだつみの児らと訓むとか

漢字を忘れてしまったと書いて
かんわじてんと訓むとか

お母さんごめんねと、書いたり
お父さんありがとうと、書いてみたり
みなし ....
人間は軒並みくたばった後だけれど
世界は祝祭を諦める事すら出来ない
消えかけた墓碑銘を丁寧に磨いている
墓守よりは森番になりたかったかな

死にかけた心臓を動かす為のおまじな ....
 一段下がったこの一行目を歩くみちゆき
二行目には何かの展開が来るはずで
三行目ははなから期待してなかったけど
四行目の隣に
       かわいらしい花が咲いている
のを見ていたら六行目に ....
(せみのこえ)

 何処まで歩いてもこの世だったので
 死ぬことはそのうちに諦めましたが
 まだ楽園が存在しないと思えないのです

(あついひざし)

 私の翼は罪の証なので
 どん ....
それを書けば許されるんだ
信じれば存在するから
あなたと私の間にそれがあれば
いずれ真実になっていく

たとえそうだとしても
歯車になるのはいい加減飽きた
誰かの不在で壊れるなら
その ....
風の吹く川べりを歩こう
母のわらべ歌を聴きながら
揺れている下草を撫でて

悲しみは遠く朝日の下に
隠れてしまった喜びは
花の匂いのする大通りに

開け放たれた扉の向こうで
子どもた ....
明るかろうと暗かろうと
上っ面じゃないのか
欠けるのも満ちるのも
当たり前じゃないのか
汚れようと洗おうと
死ぬんじゃないのか
飲み込んでも吐き出しても
なくならなくないか

朝と ....
高いところから
低いところへ、
広いほうへ
明かるいほうへ

夥しい言葉の群れが
かたまり
解れ、また 縺れ
しまいに
いちまいの 布のようになった

それを拾いあげ
 ....
名前を受け継ぐ為に
生まれてくる水
船乗りの水が
カップから溢れる

かたかたと震える手
にまにまと笑う羊
色んな羊たちを束ねる
心という名の神々

さんざめく夜
草木は生い ....
何か分からぬ花の香りに
振り返れば
明け方の夢が覚める
雲は陰り
私はいない

恥を恥とも思わず
生きてしまった
取り返しのつかない今日
何処へ行こう
風が往生している

 ....
雑踏に響く
笑えない歌を嘆き
立ち止まると

磨かれた心臓に
青い鳥の風切り羽
雲は微動だにしない

夢を見失った人が
暗やみに溶けて
線路は途切れたまま

母を呼ぶ母の声
 ....
毒の花が咲く沼地で育ちながら
清流のほとりで立ち尽くす木々になりたい
夢を抱いた為に気が狂いそうになると
天使が羽ばたいて聞き取れない言葉を話す

その翼の痒いところを
引っ掻いてやってい ....
ないものを探すような
飢えがあったらいいのに
機械より冷たい体で
巷に溢れる食料を漁る

雲だって逃げ出す空しさ
野に咲く愛を摘み
今日もにこにこ笑いながら
収集日に感情を捨てて
悲 ....
いつしか、
日は暮れていて足元は寒くなった
ももに置いた手は静かに落ちた
しばらく眠っていたらしく
目の前で遊んでいた子たちも
いなかった

こうして一人の時間が増えたかわりに
雨や落 ....
雷を髪に飾ることはできる、とあの人は言いました。
プラスチックの黄色い髪留めのことかと思いました
あるいは単なる冗談なのかと

朝食は取らない主義で
それはお腹が弱いから
薄紫の傘が立て掛 ....
七色に光る希望の石で
頭をかち割られたかみさま
迷える子羊はぐつぐつ
アンナさんちの鍋の中です

居てくれるだけでいいって
あんなに確かめたのに
隙あらば致そうとしていて
名前のない子 ....
あなたをあいするきもちは
みにくいこころをえぐる
あめのようにふったけつえきで
あざやかにこころがいろづく

めをとじればせかいはみえる
ほんとうをしることにひとは
めをみはっておびえて ....
もう何も歌わない
翼の折れた小鳥
空は無邪気に晴れて
果てが見えない
その瞳に宿る絶望を
美しいと言うと
小鳥は少し笑った

主人の死を悼む犬
実を言うと殺したのは
犬そのものだが ....
ぽたり、ぽたり
血が雫になって落ちる
身体中の傷から
寂しさが沁み始める

私は空に成り代わって
空は私になろうとする
どちらにせよ蒼白で
全部に温い雨が降る

もう目を閉じなけれ ....
夢の中で詩を書いていた
添削でコピペする度に
書いた覚えのない
しかし既視感ある詩句が
病気のように追加感染していくので
信じられない長さだった
それには父も一枚噛んでいて
どうやら私は ....
感じるものだけの世界で
年輪を重ねていく森
柔らかな土の匂いが
耳の聞こえない子を包む
子は初夏の日差しを
掬っては私の口に運ぶ

鈍麻した感情の為に
薬剤で全身を冒している
死体を ....
木立 悟さんのおすすめリスト(614)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
どもり- yatuka自由詩122-1-12
花のいのり- yatuka自由詩622-1-10
風車- yatuka自由詩221-12-27
ろばの耳- yatuka自由詩121-12-23
駄作- yatuka自由詩221-12-12
ムンク- ふるる川柳3*21-11-28
知恵の実- yatuka自由詩121-11-3
- yatuka自由詩121-8-5
緋色の少将という人- 863条自由詩3*21-7-29
かんわじてん- 863条自由詩9*21-7-28
嘘つき- yatuka自由詩221-7-21
みちゆき(ブラウザにより意味不明になりますすみません)- ふるる自由詩7*21-7-20
帰り道- yatuka自由詩221-7-19
壊れる- yatuka自由詩121-7-9
鳥の町- yatuka自由詩121-6-27
- yatuka自由詩421-5-16
なんかいも忘れなおす- はるな自由詩721-3-11
チャイム- yatuka自由詩121-2-6
風と子ども- yatuka自由詩221-1-20
さ迷う- yatuka自由詩120-12-27
ゆめ- yatuka自由詩220-12-24
赤リンゴ- yatuka自由詩220-12-13
栗のスープ- ふるる自由詩920-11-14
雷を髪に飾ることはできる- ふるる自由詩14*20-10-28
きょうき- yatuka自由詩320-10-27
あい- yatuka自由詩620-10-18
みずたまり- yatuka自由詩220-10-12
死体- yatuka自由詩320-10-8
病夢- yatuka自由詩220-9-26
展翅- yatuka自由詩120-7-1

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