太陽がしずむときの

空と海が融けてく境界線を

あたしはきっと知ることはない

美しさ

で胸をしめつけられるなら

それできっといいのじゃないか



世界の黒を思いし ....
3月30日の夜空に あなたは「さよなら」を書いていました
11月10日の青空に 私はあなたの優しい筆跡を読みました

空の高みに遠く離れて 二筋のヒコウキ雲
交わらない線よりも 同じカンバスに ....
 首がスッカリ伸びきって。
 おじさんのランニングみたいになったTシャツ。
 もう十分役目を果たしたんだけれど。
 洗濯してたたんでしまうと。

 愛着なのか。
 せこいのか。
  ....
風呂からあがって
アイスを取り出し
座り込んで一口と
したとき
ふと
思い出した
この
ふと
っていうのは便利な言葉で
きっとどっかにとっかかりはあって
それは
忘れたつもりでい ....
こんなに寒い夜は
こうやって電車を待っていると
たくさん思うことがある

このホームから見える海の向こう側
そこには皆がいる
僕の目にうつる町の光
あれは人が生きているということの印
 ....
    
およそこの世に安定のときはなく、         
平和のときは戦いにおびえ、            
戦いのときはひたすら小声で、           
平和を唱えてきた。

 ....
むかしの校門の前で
待っていてください
パン屑を
ちぎって すてながら
むかえにいく途中です
少しあるいてはあしもと
黒い四角形のキューブだったから
反射する光もなさそうで
光を探していたきみによく似ていた


きっと佇んでいたはずの
帰らない買い物手さぐりで
夢幻なの
 ....
砂が舞う

晴れた日ほど景色が白む
風のせいでもなく
冬のせいでもなく
グラウンドから逃げ出したい
砂のせい

砂が舞う
口に入る違和感
砂のせいだ
景色が、白い
わたしがまだ小さい頃
パパがお仕事に行くとき
ママが「行ってらっしゃい」
といってパパにちゅーをした
パパはちゅーされた後ママにいっていた
「あい・らびゅー」



あ・い・ら・びゅ ....
剥がれ落ちた

爪を

見ていたの。


まるで

複雑すぎた人生を

真後ろから

眺めてるみたいでさ。


光りもしない

石を

ただ磨いていたの。

 ....
お嬢さん
落し物です。
心の落し物です。
命の落し物です。

そよ風サラリ
クリスマスです。
ロウソクに火を燈しましょう
変りつづける貴方の心に火を

恋に落ちました。
キスをし ....
水曜日
僕は喫茶店のテーブルに座って
哲学者のように沈黙していた
ミミ子に別れを告げられたのは
先週のことだった

ミミ子は犬が好きだった
犬を飼うのでイサオとは別れる
 ....
高い塔がある
空を突き抜け街を{ルビ睥睨=へいげい}するように
その塔はそそり立っている
塔には一人の姫が住んでいた
囚われているのではない
自ら閉じこもっているのだ
目も耳も口も絹糸で縫 ....
      マンジュシュリ・ミトラの死んだ朝
      わたしは聖河で衣を洗った
      水の底でゆらめく草が
      女の黒い髪の毛に見えた
      空はおぼろな光に満ちていた ....
音は高く
鳥の背にのり
光はにがく
水をつぶやき
道にこぼれる
日々の花房
砂の花 花の乳
うすくくゆる みどりの


建物は泣き
門は目をふせ
かつての幸は
 ....
雨上がりの砂利道を
そろりそろりと踏む石の
聞こえてくる砂音に耳を傾ける
それは優しさ

道の左の林より
枝から枝へと飛ぶ鳥の
聞こえてくる羽音に耳を澄ます
それは温もり

どこか ....
山になった洗濯ものの回りで
君は
春のような
スキップを踏む
  {引用=おうちを買わなければ、よかったね
だって、お金持ちだったんでしょ?
たた、たたん}
ちいさな袖をそろえて
重 ....
黒いカラス、黒い羽
世界の果てを見に行こう
神様は死んじゃった
つまりは神様は存在していたと言うこと

足跡を残したぬかるみは
ほどよい弾力で有る限り
アタシの痕を残しつづけ ....
カモメは海沿いの線路上を飛んでいる
超低空で
軌道をいささかも外れることなく


線路は間もなく
海を逸れて山間へ入る
線路に添うか
海に添うか
カモメにとっての岐路だ


カ ....
こころのバランス。


わたしは、月の流れのように、



ときに、その波にのまれてしまう











自分を見失うことにも 慣れているのだけれど ....
朝は失望の青い匂い
小さなテーブルの上には
ビールの空き缶が並び
頭に鈍痛を抱えたまま
ネクタイを締めて鏡に向かう

寒々しい街路樹を駅へと辿る
前を歩くOLの後姿が
い ....
 穏やかな夜に静かに沈もうとする頃
 心亡き者が一石を投ず
 心に{ルビ小波=さざなみ}広がり
 ベッドの上の枕が震える

 執着する人
 努力する人
 無欲な人
 流されるままの人
 ....
高級なニシキヘビ を
自由自在に操る
あの男 は
決してあの人に
興味なんか持たない だろう
暗い夜道を独りきり歩く
ビルディングの四角い隙間から
零れ落ちる白い光の柱
あの中できっと誰かが呼吸をしている
そう思うとなぜか悲しくなって

紺碧の夜空はどこまでも続くのに
どうして僕 ....
背中、くっついちゃうね。
語尾で分かる、彼女は眠りそうなんだと、
顔が見えない。
抱き合って繋がりあって、その先まで考えていたけど、
今はこれがコップの全て、せ(か(い
違う世界を見ていかな ....
今夜の空に2つの月が浮かんでいる

どちらもまあるく太った月だ

その色もその形もまるでそっくりおんなじなのに

照らすあかりは全然違う

右の月は煌々と

くっきり僕ら ....
自分らしく生きようとしましたね?

失格です。
はみ出した所から全てが始まった

海に浮かぶごみの中に紛れ込んだ

君宛の手紙を運ぶビンはもう

壊れきったままのものでしかなかった

それくらいいいんじゃないか

突然 ....
わぁ、キリンさんだ!
センセイ、どうしてキリンさんは
あんなに くびが ながいの?

  
 それはね、高い所の葉っぱも食べられるためよ




わぁ、クジャクさんだ! ....
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