誰にも言わないでください。
決して誰にも言わないでください。
私はミサイルです。
史上で最も長距離の射程を誇るミサイルです。
あなたのところまであっという間です。

誰にも言わないでくださ ....
クリスマスイルミが
豆電球からLEDに変わってしまった
この街のクリスマスは
昔よりずっと明るいのにうら寂しくて

キミがあのときふと言った
自分らしく生きるって結局
自分勝手ってことで ....
くらくらしている。クラシカ、遠い世界にいます。海。空に海があるよ。落ちてこない、あれ、今気付いた。なんで落ちてこないんだろう、あの海。空が青いです。ふしぎ。白いさかなが、いっぱい浮いてる。あれは死んで .... 僕がこの言葉を知ったのは十年前
五歳のときだった
近所に住んでいた
りんにいわれたことがきっかけだった。

彼女は僕の目の前で
めちゃいい笑顔でいったんだ
「あい・らびゅー」
僕は意味 ....
廃校舎に月がさしのべる

光の中野エントランスの階段を

少しずつ確かめるように登っていく

昔のクラスの自分席に座って

月明かりに照らされて

まぶしいので目を細める ....
夜一人煙草を吸う
空気が美味しい
散歩に出る
男だけど怖い

男子高校生が怖い
やくざのおっさんも怖い
からもうとする
一人散歩をする

会社はみんな女性だ
もてる
店長がお見 ....
まだ秋
なんていっておきながら
夕方の寒さは冬

部活が終わって制服に着替えていると
テニスコートの外に
学校で飼っている黒猫

<おい
お前は何をやっているんだい>

黒猫はた ....
 暗闇のなかを片輪の百足虫が走る。
 背中は凍りつくように冷めたい。
 十時が一番うつくしい、君、
 髪はながいほうがよい、
 鏡は嘘しかつきようがない、
 だって彼には腹というものがな ....
     あなたの腹黒い証明を
     鏡に映して見せてください
     切り開かれた瞳孔は
     直視するのを嫌うでしょう


          冷たい夜の水底へ
      ....
白い花弁に滲んだ色は、
褪めた肌の哀しみにも似て
わずかな岩の裂け目へと根をつけた
くらしの危うさを今も孕みながら
押殺した声の倹しい日々さえ底なしに
やがて崩れ落ちる恋に焦がれて

夢 ....
小さい頃は
家の絵ばかり描いていた
庭付き一戸建て
という物質が
人生の最終形態であると
そう思っていた

今でも
画用紙を与えられれば
わたしは庭付き一戸建ての絵を
あの頃より
 ....
   1

ビ・バップが
ハード・バップに移行するように
文字は飢えを凌ぐように増殖し続けて
マイルスが観客に背を向けるように
日本語を詭弁でひっくり返してゆくが
そこには表も裏も権力が ....
幹に巻きつけられた
青白い麦球は
今年も
明滅を繰り返す
流れる光は
高い空に昇って
どこへ

すれ違う流れに
爪先を探す男は
今年も
うずくまる
染みだらけのジャンバーを
 ....
一ヶ月を少し切った頃
そろそろ準備を始める
今年も彼はきっと大忙し
彼の相棒も毎日筋トレに励む

昔は一人一人の好みに合わせて
プレゼントを選ぶのが大変で
親に資金を援助して ....
いつの間にか逃げ出した猫を探して
全速力で駆け抜ける都会の中を
急カーブを曲がりきれずに
電信柱に突っ込んで息絶える

猫の手からは煙草がポトリと落ちて
約束を守れない運転手は死んだ
一途なんてお人は嫌よ
一つの道しか知らない人に
アタクシ、興味はございませんの

薔薇の花束なんてお人は嫌よ
まるでアタクシが
花に劣っているとでもおっしゃりたいの

料理 ....
わたしはプロの修繕屋

まるまる全部直すのだって

お安い御用だが主義じゃない

その場その場で繕って

さすがプロだと言わせてきた

だけど これ以上

自分を繕 ....
穏やかな風が吹く
冬の晴れた日の午後
寒い日のはずなのに
その冷たさはどこにもない

鳥たちはのびやかに飛び回り
土は生きている

めったにないこの日を
人も皆
外に出て心で祝う
 ....
 冬の透き通った空に
 白球が飛ぶ
 それはまるで夢をつかまえようとするように
 白球を追う

 整地されたグラウンドで
 今日はソフトボール大会
 
 投手が投げるボールに集中
  ....
愛することは
憎むことに似ている

君が月明かりに照らされて
僕に背を向けてそう呟いた

相変わらず怒った顔していて
まるで
世界に喧嘩を売っているようだ


僕は額の青いあざを ....
初めて彼の実家にお邪魔したとき感じた
他のひとにとっては些細なこと
それでいて我慢出来ないこと
緊張して過敏になっていた訳じゃない
踏み入れてはならないもの
その家の家族だけが安らげる
ど ....
ハッピーエンドの
ものがたりの はじめに
もどって また おなじ
ストーリーを ひとつ
とどけてください
税込み15750円

うたう
おどる

ひらがなのカッターが
柔らかく微笑んでから
指先を丁寧に切り落としてゆく
シワスノゴゴノヒトトキ
∧師走の午後の一時∨

おせち ....
小さな吐息を
繰り返すその行為の
自己満足と陶酔のようなものでなく

声を枯らす彼女の
喉と分泌物と
歌に込められた憎しみのようなもの

それはドクトルが
犬と話すような
矮小で卑 ....
ふとしたきっかけで
王様と知り合いになった

漫画喫茶だった
王様は玉座に座るように
リクライニングシートにもたれ
隣のブースに居たわたしに
飲み物を取って参れ
と言った ....
枯れ草しかない目の前は
寂しさを感じるけれど
ここから春が訪れると思えば
渇ききった枝と自分の心にも
潤いが与えられる

土がむき出しのままの畑も
侘しさを感じるけれど
ここから生が誕 ....
トミノ、
トミノ、
かわいいトミノ。
おまえの眼玉の裏側の
冷たい炎の燃えさかる
ちいさな地獄の真ん中で、
真っ朱な花がただ一輪
いまゆっくりと綻んだ。
トミノ、
トミノ、
かわい ....
おもちゃのピアノを
弾きました。
懐かしい音でした。
布団を持って
指をくわえました。

ストローのついたコップ
ベビーフード
おかじりビスケット
音のなるサンダル

毎日が勉強 ....
無口な男がもてる時代は
もうとっくに終わったかい

遠くを見つめて
佇む姿は
もう飽きたかい

一瞥すれば寄ってきた雌たちも
今では面白い奴が
好きなんだとよ

 ....
 静まりかえった夜明け前
 部屋からは見えない表通りを
 鮮やかな色の洋服を着たピエロが
 にこやかに微笑みながら
 ボールを転がし
 歩いている

 深夜の主役
 涙は止まらないけど ....
青山スイさんのおすすめリスト(763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ライアー・インフォメーション- ブルース ...自由詩6*06-11-30
今日はすべて、うまくいく気がした- 水中原動 ...自由詩306-11-30
classical- ピッピ自由詩1006-11-30
僕の初恋- 愛心自由詩8*06-11-30
君が好きだったコスモス- こめ自由詩1306-11-30
店長- ペポパン ...自由詩4*06-11-30
黒猫の便り- 緋月 衣 ...自由詩5*06-11-30
埋葬の前夜に- 白雨自由詩706-11-30
秋空の落下- 月夜野自由詩9*06-11-30
奈落に咲く_★- atsuchan69自由詩19*06-11-30
いえのえ- 吉田ぐん ...自由詩1106-11-30
嫉妬する拳銃- はらだま ...自由詩7*06-11-30
いつくしみ深く- 佐野権太自由詩18*06-11-30
サンタの袋- なかがわ ...自由詩4*06-11-30
ポトリ- 虹村 凌自由詩4*06-11-30
リソウ乙女- なかがわ ...自由詩9*06-11-30
ほこりとホコロビ- ポップこ ...自由詩7*06-11-29
冬の晴れた日の午後- ぽえむ君自由詩18*06-11-29
白球- 山崎 風 ...自由詩706-11-29
- ごまたれ自由詩12*06-11-29
におい- 恋月 ぴ ...自由詩25*06-11-29
そろもん(金婚式の話)- みつべえ自由詩506-11-29
しわす∧師走∨- あおば自由詩5*06-11-29
まざる- キー坊自由詩406-11-29
王様- 吉田ぐん ...自由詩2006-11-29
枯れ草- ぽえむ君自由詩11*06-11-29
トミノ- 大覚アキ ...自由詩606-11-29
くわえ布団- ペポパン ...自由詩7*06-11-29
スヌーピーの多弁- なかがわ ...自由詩8*06-11-29
涙は止まらないけど- 山崎 風 ...自由詩14*06-11-29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26