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{画像=070219164910.gif} みつこ みちこ みつえ みちえ みつよ みちよ 
全国のみっちゃんはご存じと思うが
みっちゃんと呼ばれる限り
必ずその背なに不吉な歌を負わねばならぬ

  ミッチャン ミガツク
  ミッテ ....
 壱 うきしま

ねこやなぎ
あまごのせなの朱の星
春あさい湿原の灰色の水
地平線すれすれにみえる赤い月

鳥たちはいっせいに
北にむかって飛んでゆき

わたしは浮島にのって
 ....
【Starbow】DATA.1.


 現在地球標準時 = 2160/02/25/13:28.15.138


DOCUMENT. date 2160/02/25
DOCUMENT. P ....
お嬢様、今は寒う御座いますが。
雪虫舞う空は御納戸色で御座いますが。
お顔をお上げ為さいませ、
やがては春が来ましょうとも。

お嬢様の指の白いことと申しましたら。
全く蝋燭の様で御座いま ....
私には任務がある、やらなくちゃいけないことがある。
そう、サトリのことは考えちゃいけない。

僕は野球のユニフォーム着て夜の道を歩いている。練習帰り、地下鉄の駅に向かう地下道で、親子連れに出会っ ....
もしかしたら「私は詩人ではない」とおっしゃる方もおられましょうから、「詩人かもしれない」と書きました。詩人でも、詩人でなくてもどっちでもいいんですけどね。そんなの単なる言葉ですから。詩だかなんだかよく .... 壁には緑十字。
せわしなく響く電子音、明滅するランプ。
工場で人を動かすものは。言葉以前の。

  *

あぶらぎったシニフィエが
タンクになみなみと揺れ。
それは銀色の極太チューブに ....
まだ言ってなかったかもしれないけど
きいてなかったんなら覚えておいてくれ
共感はいらない
そんなもんいらねー
私の言葉なんか
ぶっとばしてくれ
ティッシュがわりに鼻かんでうっちゃってくれ
 ....
新字新仮名編)

憂いと恋を取り違えし愚かなる女あり。
己が憂いは詩人の言の葉ゆえと逆恨みして、
詩人の口に轡を填め己が耳に大鋸屑を詰めしが、
詩人の指ひらひらと動きなお言の葉を綴りた ....
さっき何となく星が見たくて外に出ました曇りなので星は見えま
せんでした街灯ばかりがあかるい淋しい夜です何がしたかったの
かわからなくなって家に戻りました家の中は静かなようでいてじ
つはいろ ....
ここに俺がいると思うか思うなら挙手せよ
インターネット上に俺がいると思うか思うなら挙手せよ
あるいは印刷された紙に印字された文字に
夕方の台所に夜明けのシャワー室に
ビールが臭う真昼間のネット ....
いつもあのひとのことを考えているわけではないから
たまには大目に見てやってほしい

外は爽やかに水色の夏の朝
汗で酸っぱいTシャツを脱ぎ捨てて窓辺に立っても
田舎の農道に車一台通るでもなく
 ....
早稲田にも
青山にもなれなかった
予備校の街で
私はその年の夏を過ごした。

現役生のフリしたまま
講義を受けて
教室を出ると
ミンミンゼミの大合唱。

ミンミンゼミは
ミンミン ....
真夏の渓谷の薄暗い木陰で
川音を聞きながら
ひっそり息をしていた
ひとりといっぴき

濡れた岩のうえ
つんとまっすぐに伸びた胴
行儀よく揃えて閉じた翅
その黒曜石の輝き

日の当た ....
トンボならギンヤンマ
ぎらぎら青光りする腰
淡い緑の腹に飴色の尾
それからあのぐりぐり動く目玉

生まれ変わるならギンヤンマ
青々と輝く水田のうえ
セロハンの羽音響かせて
軽やかに飛ん ....
わたしのからだは
出来損ないのモンタージュで
つぎはぎのでたらめの
パッチワークのモザイクで

ちゃんと機能しないもんだから
子宮にできるはずの内膜が
肺にできちゃったりして
月経の時 ....
私が人様にはじめて認められた文章は、詩ではなく評論であった。それは静岡県民文学祭で芸術祭賞を受賞した。今の私からみると暴論みたいなところもあるし、古くなっているところもあるし、そもそも「評論」と名乗っ .... 玄関を開けると ふっ と
新茶が香る
こんな深夜にも
茶工場はフル操業中で
その明かりだけが夜目に眩しい

工場の前を過ぎる
明かりが背後に遠ざかる
街灯のない土手の草むらで
気の早 ....
ちっちゃくて硬い。
鈍色にくすんだ鉄のかけら。
美しい鳴き声は持たない。
美しい模様もない。

田舎の物置の
米ぬか臭い片隅で
ただ生きてゆくために
もぞもぞと生きている。

生の ....
晩秋の土手です
枯草を焼いている人がいました
深い空に
白く見える遠い穴がひとつありました

気がつくと指がべとべとするもので汚れているのでした
甘いような気持わるいような香りが流れ ....
いまはもうない家の
いまはもうない裏の畑で
空いっぱいに舞っていた
アキアカネ。

物干し竿に 洗濯物に
それをとりこもうとしてる母の髪に
それを見ている私の肩に
アキアカネ。

 ....
おそろしげなる{ルビ杣人=そまびと}の
十人かかりて動かせぬ
切り倒されし杉ありき
杉と契りしむすめごが
赤き襷をきりと締め
えいやと綱を引きやれば
やれかなしやと大杉は
するりするりと ....
海底深く沈むというその都市を
あなたはルルイエと呼びました
それともそれは
ル・リエーだったかもしれません

その名の発音さえ定かでない都市の
おそらくひどく冷たいのであろう
石造りの歪 ....
ふんぐるい・むぐるうなふう・くとぅるふ・るるいえ・うが=なぐる・ふたぐん、

呪文を唱えて、
銀の鍵で夜空の門を開けば、
きっとあなたに出逢うことができる。

たとえば遙かな時間の影の向こ ....
印を結ぶまでもなく
彼のものを召喚するまでもなく
すでに定められていたらしかった
パルプの汚泥で黒ずむ東海の海辺に生まれ落ちたとき
太陽と水星はともに宝瓶宮にあった

あるいは優しい人びと ....
以前やませば(山田せばすちゃんのこと)とメッセで話していて、たもつさんの詩とやませばの詩の違いは、たもつさんのほうがマジメそーに見えることだと私は言ったが、よく考えればちょっと違うな。やませばの詩には .... 1.

洞窟は亜硫酸ガスに満ちている。
酸素濃度計は警告の悲鳴をあげ続け、
俺のマスクは目詰まりしている。
俺が生きているのはどうやら奇跡的なこと。

俺を拒み人間を拒む洞窟世界で、
 ....
身体に七つの穴を穿たれたので死んだときいた それが誤謬とも誤伝とも思えなかったが 顔のないままにあのひとが俺の前にいた まさか千と千尋のカオナシに触発されて生き返ったわけじゃあるまい とは思うのだが  .... まず言っておかなきゃならない
これを読んでるあなたは
(あなたが誰であれ)
この雑文における「あなた」ではない
あなたと「あなた」は別人である
筆者と「私」も別人である
まずあなたにこれだ ....
やぎしきさんの佐々宝砂さんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
上下左右- 佐々宝砂自由詩20*07-2-19
みっちゃん同盟- 佐々宝砂自由詩3*07-1-22
よもつしこめになるために- 佐々宝砂自由詩8*07-1-20
Starbow- 佐々宝砂自由詩8*07-1-20
人皆若狂- 佐々宝砂自由詩5*07-1-15
サトリのことは考えちゃいけない- 佐々宝砂散文(批評 ...4+*07-1-9
繊細で心優しい、詩人かもしれないみなさんへ- 佐々宝砂散文(批評 ...10+*06-12-19
工場安全週間- 佐々宝砂自由詩606-8-6
まだ言ってなかったかもしれないけど- 佐々宝砂自由詩6*05-11-8
愚かなる恋の顛末- 佐々宝砂自由詩104-8-30
置手紙- 佐々宝砂自由詩504-8-30
トリプトファンレス・トリプル- 佐々宝砂自由詩10*04-8-6
夏の朝、午前5時半、- 佐々宝砂自由詩604-8-4
ミンミンゼミ(百蟲譜30)- 佐々宝砂自由詩704-8-4
ハグロトンボ(百蟲譜28)- 佐々宝砂自由詩704-8-3
ギンヤンマ(百蟲譜27)- 佐々宝砂自由詩404-8-3
わたしのからだは……- 佐々宝砂自由詩804-7-30
批評という暴力的愛情表現- 佐々宝砂散文(批評 ...2204-5-8
新茶の季節<真夜中編>- 佐々宝砂自由詩804-5-4
ゾウムシ(百蟲譜4)- 佐々宝砂自由詩403-11-16
香り- 佐々宝砂自由詩203-11-15
アキアカネ(百蟲譜1)- 佐々宝砂自由詩603-11-13
ひきてゆかしむ- 佐々宝砂自由詩403-11-13
海辺の散歩- 佐々宝砂自由詩203-11-11
愛の技巧- 佐々宝砂自由詩503-11-11
ハスターの僕- 佐々宝砂自由詩303-11-11
失われた醤油を求めて_—_たもつさんの詩の印象_1_—- 佐々宝砂散文(批評 ...703-11-8
白熱_リバース- 佐々宝砂自由詩503-11-8
白熱_サイドA- 佐々宝砂自由詩103-11-8
「私」のノンレトリック- 佐々宝砂自由詩6*03-11-5

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