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ひとりじめする贅沢と
分け合える幸福

ナナ、ぼくたちは、
ひとりでは幸福になりにくいみたいだから

壁の白さに飽きたら
青空のしたに降りといで

ナナ、
世界は用意されて ....
カレーにかびが
ういていたので
かきまわして食べた

わたしは
いったい
どのくらいのかびで
出来ているのだろう
セックスのあと
べたべたしたキスをくれる男よりも
冷えたビールを寄越す男のほうが好き
もしそれが
火傷しそうに香るコーヒーだったら
きっと愛してしまう

セックスの前に
愛を口にする男 ....
靴はかるくて
空は青色
人もまばらな
枯れた海辺で

飴玉がわりの太陽を
半分こして舐めながら
横切る不幸を指差して

かなしい色を
指にともして
柔らかい絵を
ふたりで描 ....
真昼間に
なんの不満もなく
とつ然死にたくなるんだ

晴れた日に
ささやかな痛みをいつも
道端に捨てているんだ

ごみ箱には
いつもそんな取るに足らない悪意が紛れているんだ

 ....
どうして気がつかなかったんだろう
わたしたちはおなじものじゃなかったのに

溶けるほどちかくにいたのに
なんで気がつかなかったんだろう
それが恋なら
わたしがあなたじゃないことくらい
 ....
16時から仕事のきみには
10時半は夜中の3時

まばらな髭と
からまるシーツ
ぜんぜん正しくない場所で
持たない同士で
持ち寄らず
なんにも奪わず
抱き合った

夜がくるの ....
花束がゆっくりと腐っていく夜に
物事はギターの陰で息を潜めている

ささやかな草原を抜けて出会う泉に
少女は捨てることの悦びをしる

蝶々は旋回する

森は徐々に深くなり
積み上 ....
おまえらは知りたがる
必要のないところまで

おまえらは欲しがる
重要でないものまで

おまえらは見たがる
わざわざ柵を越えて

おまえらは愚かだ
自分が思うよりも

おま ....
ゲームはおしまい
うちにかえって眠らなきゃ
きめられた腕のなかで
いつも通りに

それがどんなに退屈でも
ゲームはゲームでなきゃならないよ
女の子がさみしがるのは
しかたない
身体の真ん中に
おおきな空洞があるし

男の子が暴れん坊なのは
しかたない
身体の真ん中に
収まりきらない剣があるし

ふたりが組み合うのは ....
おもいが強すぎて
伝わらないね

ちょっと
はなれてみてるよ
しかたないから
いろいろあるけど
朝にはドーナツ
わたしの彼は
筋金入りのミルク入り
知らないひとのしあわせを願えるほどやさしくない
自分の幸福を分け与えられるほど心広くもない
その膿んだ傷を譲り受けるほどの忍耐強さもない

ただ同じ雨が降り止むのを待つくらいならできる
あな ....
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
でも何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
やだ

もともと空っぽ
花壇はぼろぼろ
夕日がし ....
あらゆる事象は往々にしてひとつの地平に閉じ込められる。

*

時間に切れ目を入れるようにして生活が綴じてゆく。

*

猿の脳みそを吸いだした。

*

斜視の女が窓のす ....
ナナ、もうきみが
誰とも性交しなくていいように
全部塞いでおいたからね
安心して
そとをあるいておいで
チョコレート

みかた

蹂躙

てき

メンソールシガー

みかた

制限時間

てき

おとこのこ

みかた

おんなの人

てき

 ....
かなしみを
かなしみ終えたら
ひとは
笑わねばならない

かなしみが居座って
笑いかたをわすれてしまうから

こころがばらばらにちぎれて
もう一つには戻らない
体じゅうの血が流 ....
長いうでに春風をからませて
すいすいとあるいていく
かび臭いまちを泳ぐように

恋はもう
ずいぶんまえに終わっているのに
曇天に胸が鳴る
彼がふりむいたら
また恋がはじまってしまう
 ....
あいまいなかんじで立っていたらたおれた
しおれた花笑ってるばあいじゃなかった

あした会いにいくねって言ったのに行けなかった
あしたはあしたじゃなくなっちゃった

ぼくのことなら
忘 ....
辿りついて
おもうことは
辿りつきたくなんてなかった
行きたい場所に
行きたいときに
自分で行きたかった
流れついて
おもうことは
流れつきたくなんてなかった
おおきなものが
 ....
あの日
はみだして
不自由だった
あの日
なにもかも与えられて
不十分だった
あの日
とかげのしっぽは
やさしかった

迷子になった路地で
迷いはなかった
あの日
太陽も月も ....
あたらしいかばんの中に
あたらしい男の子

あたらしい男の子の手で
あたらしいわたしになる

わたしの泉はあふれ出る
窓の向こうには雨が降る

あたらしい一日の手前で
あたらし ....
からだのそとがわに
うすいまくがはっている

からだのそとがわに張ったうすいまくを含めて
わたしをわたしだとおもっているのでしょうが
わたしは
あなたがたがおもっているよりも
ほんの ....
うみにいったら
なつかしいにおいがした

血と肉がまじった
たぶんこれは
おなかのなかでかいだ
におい
頭を胸のなかにいれて
ただしい頭蓋骨のかたちをおぼえる
そのあいだじゅうあなたはずっと息をひそめていた

かるいからだを持ち上げて
ただしい体温のおもみをおぼえる
そのあいだじゅうあなたは ....
あたらしいアパートに引っ越すゆめ
知らされていないのにそれをしっている(ゆめだから)
じぶんの写真集を出すゆめ
つるつるの上等の紙で

起きたら
死がちかくにあった
それは安寧として ....
唄われなかった歌があり
語られなかった愛がある
繋がれなかった情があり
結ばれなかった花がある

それでも
呼ばれなかった名前はないだろ
そうだと言って
笑ってくれよ
夜が痙攣して朝を産む
吐息が凍って花びらにしがみつく
道路が疲弊して流れ去る
その永遠の一瞬に
愛している

完璧に混ざり合う水と油
緑の血の妊婦
指のないピアニスト
その不可能 ....
草野春心さんのはるなさんおすすめリスト(273)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
分け合う- はるな自由詩311-7-5
かび- はるな自由詩411-6-29
愛とか- はるな自由詩511-6-28
空は青色- はるな自由詩411-6-28
真昼- はるな自由詩211-6-24
32日- はるな自由詩211-6-21
ぜんぜん正しくない二人- はるな自由詩711-6-21
蝶々は旋回する- はるな自由詩311-6-19
おまえらは- はるな自由詩111-6-6
ゲームはおしまい- はるな自由詩311-6-6
- はるな自由詩311-6-5
電柱- はるな自由詩111-6-4
ミルク入り- はるな自由詩411-6-3
雨宿り- はるな自由詩211-5-27
あたまは水色- はるな自由詩311-5-24
積木- はるな自由詩311-5-9
ナナ- はるな自由詩211-4-25
てきみかた- はるな自由詩411-4-25
かなしみを- はるな自由詩811-4-20
曇天に魚- はるな自由詩511-4-10
春風- はるな自由詩211-4-2
きしべ- はるな自由詩111-3-29
憧憬- はるな自由詩211-3-21
あたらしいかばん- はるな自由詩410-6-14
防具- はるな自由詩510-6-10
ママ- はるな自由詩310-5-19
霞色- はるな自由詩210-5-13
ゆめ- はるな自由詩310-4-23
- はるな携帯写真+ ...510-4-13
吐息- はるな自由詩310-4-2

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