春風
はるな


あいまいなかんじで立っていたらたおれた
しおれた花笑ってるばあいじゃなかった

あした会いにいくねって言ったのに行けなかった
あしたはあしたじゃなくなっちゃった

ぼくのことなら
忘れてもいいんだよ
忘れられたくなかったら
がんばってずっとそばにいるから

ぜったい死なないからって笑ったから
きみのことがすきだったの
死んじゃったらきらいだよ

でもたぶん誰もそんなにただしくないから

ぼくのことなら
忘れてもいいんだよ
ぼくもきみと離れたら
違うひととわらってる

あいまいなかんじで立ってたらたおれた
なんかちがう気がしてた
ぜったい死なないって言ったのに
かなしそうにわらってるから
正しくないのがわかったよ

あした会いに行くねって言ったのに忘れてた
頭のメモが飛んでった
ぼくはきみのこと忘れたくないんだけど
なんかちがう気がしてたんだ



自由詩 春風 Copyright はるな 2011-04-02 02:51:37
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