「ツイン・ブルー」


エヴァー・ブルー恋に名前を付けるなら見つめあい回す地球儀の色

夏休み残りの日々を数えつつ青ばかり塗る絵日記の色



   「おやす ....
   「海恋し潮の遠鳴り・・・」


瑠璃の雨洗いざらしのシャツを染め忘れえぬ日の海へ誘(いざな)う

夏座敷懐かし祖母の生家にて薄き格子のかげとまどろむ

逆光に揺れる向 ....
クーラーの中より外の景色見る
動くものなく こげつく日照

病院の中は涼しく すがすがし
なれど病む人心如何にと
  コップのなかに すこし
  みあげれば みずのしたたる くち


   ぽとり


           ぽたり



                     ぽぽ ....
木の幹にとまり 
無心に鳴いて一週間 
地に落ちて 
引っくり返った蝉の亡骸 

無数の蟻に 
体を喰われながら 
丸い瞳に陽の光をうつし 
両手を合わせていた 
早朝の蝉達は
すでに目覚め 
茂る緑の木々に隠れ 
全身を震わせ、鳴いていた。  

無人の母校の校庭で 
跪き、両手を合わせ 
朝焼けの空を仰げば 
悔し涙は{ルビ搾=しぼ}り落ちる ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
心地良い風が集まるオープンカー
  サザン・ビートで踏み込むペダル

ためらいを脱いだ渚の砂熱く
  波音のソロに浸すつまさき

ありふれた譜面は飛沫で狂わせて  ....
黄緑のシャワーヘッドが零す種夏の日は暮れひまわりは宿る

変わってないつもりでいた三十年暑さ厭う還暦の夏

真夏日に心血注ぎ魂が抜けたついでに上高地まで
 {ルビon Event=イベント}を起こすことなく流されて、スクリプトエラーのない日曜日

 ココロにもスキャンディスクをかける夏、修復不可とはわかっていても

 スコットのような弱さの君が ....
坂道の下で
夏を深呼吸する

あのひとが
駆け下りてくる気がして
『思』
 
損をする
誰かを思うこの気持ち
知らないままに大人になれば


『子』
 
育て方一つで変わる性格に
リセットボタンはあるはずがない


『師』
 
人として ....
潮のせいでくちびるの端にこびりついた砂を噛む
違和感
そのついでに日記にも砂をかませる

八月はつめたい
指先で這った波の曲線は
私の中では体温を持たない

数 ....
雨粒の滑り出す夜間
光りの集いに誘われて
虜は踊る

はためかす羽の美しさは束の間
秒針だけが見届ける
華麗なまでの毒牙

瞳を流し
甘い罠を香らせ
一夜を
蜘蛛に捧げたなら
瞼に焼き尽くほどの毒で
 ....
見慣れた校庭が
一晩だけ様変わりする

綿菓子、水飴、金魚すくい…
走り回る僕ら

ここは夢のような異世界



雑踏に沈む大人たち
今は絵日記も自由工作も追いかけてこない

 ....
ポケットの中に
言葉が生まれる速度よりも
あなたの思いが
離れていく速度のほうが
少しだけ速かった
ポケットは口を開けたまま
言葉を失っていた
 
 
太陽に顔向け育つすくすくと私を抜かして伸びるでないぞ


落ち込んで下向く君の哀愁漂う姿に目を奪われた


君の名を忘れた人に出会ったら『地上の太陽』と教えよう


向日 ....
樹を植えよう
できれば楡がいい
私たちが何千回もけんかして
仲直りする間に
樹は大きくなるだろう

やがて子供ができ
大きく育つころ
樹も大きくなるだろう
私たちは木陰で
ランチを ....
眠れない朝にあなたを思う


夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい


あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
バックミラーの中
満月には少し足りない月が
どこまでもどこまでも
追いかけてきた

ヘッドライトの灯りの中
小さな白い子猫が
おびえた顔で行き過ぎて

外灯の影を
 ....
無造作に並べ置かれし本棚の本にも社会の序列在りかと 「さざなぐ海へ」

Runaku Masaki* Zakuroishi* Fujko*Rin Kazanagi


蒼低く岸辺に寄せる夜想曲(ノクターン)傷みをけして、染める ....
「赤い兵児帯」

Musako * Yui Hasuno * Runaku Masaki* kaz * Issey Azusa * Rin Kazanagi


夏祭り心そ ....
目の前の妖しき影にいぶかりしも
あげ羽蝶なり思はず和む

家毀ち空地となりて草萌ゆる
中に蒲公英艶やかに咲く

北山は吹雪と見えて霞みゐる
吾が行く川辺 陽は燦燦と

山茶花の花 ....
標識は海それだけを手がかりにギアはトップで{ルビ夏風疾走=サマーラナウェイ}

かざなぎでアクアスカイに叫ぶとき見えていたんだ白きクラック

無人駅いつから来ない夢列車ココナツの浜 ....
草あかり部屋の中までたちてくる盛りゆく
飯も腕も染まれり
       (嵯峨花の家)

行きあたる程に飛び交ふ黒き蝶
幻想めきし庭に立ちたり
          (嵯峨花の家)

 ....
アイタイキモチを結句に
歌えるようになったとき
恋が始まるのだと誰が言ったのだろう
2002年5月8日


あなたは今、幸せですか
リフレインしてやまない君の問いかけに
若 ....
サッカーに手を打つ妻相撲ににも野球もなく詩のみの僕

善良なひとのみの世であらめ心やさしさをそれのみ頼み

6行の英詩を作れリ続きは明日とパソコンをたたむ9時
明日、現代詩フォーラムの会議室『関西好きやねん会』のオフ会があるわけですけれども。。。

祖母宅に行きまして、
「明日、現代詩フォーラムで短歌とか書いてる人たちに会ってくるねんけど」

話 ....
今朝ほどの言ひすぎし事悔い乍ら
帰りくる子のおそしとぞ待つ

帰り来し子の淡淡と語りかく
明るき声に救われしなり

屑かごのプラスチックは音たてて
生きもののさまに動きを見する

も ....
水鳴ハヤテさんのおすすめリスト(395)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
■共同作品■夏の扉に魔法をかける- Rin.短歌9*07-8-19
■共同作品■傍らの星- Rin.短歌10*07-8-19
平成十九年八月十八日- むさこ短歌2*07-8-18
たりない。- 長谷川智 ...自由詩1*07-8-18
いのり_- 服部 剛自由詩607-8-18
向日葵の声援- 服部 剛自由詩507-8-17
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
■共同作品■_「Seaside_ROCK」- Rin.短歌10*07-8-17
晩夏- ポッケ短歌1*07-8-13
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坂道- 風音携帯写真+ ...5*07-8-8
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想撮空間「いきもの」より〜スパイダー〜- 見崎 光携帯写真+ ...3*07-8-5
夏祭り- 由希自由詩2*07-8-5
ポケットに速度- 小川 葉自由詩6+07-8-5
向日葵- 秋桜短歌3*07-8-5
- 渡辺亘自由詩107-8-5
眠れない朝に_- Rin K自由詩39*07-8-5
夜のドライブ- あずみの自由詩607-8-5
本棚- ゆりえ短歌2*07-7-31
■共同作品■_スペース・オペラ- Rin K短歌19*07-7-30
■共同作品■_硝子細工のノスタルジア- Rin.短歌13*07-7-30
43P_「短歌2」より- むさこ短歌5*07-7-25
「サファイアン・サマー」- Rin K短歌21*07-7-25
40P_「短歌2」より_〜嵯峨花の家_etc- むさこ短歌8*07-7-22
40ページの手帳日記- Rin K自由詩38*07-7-22
夏の一日- 生田 稔短歌207-7-22
祖母のこと_2007年7月_〜_祖母からのメッセージ- 北大路京 ...散文(批評 ...31+*07-7-21
37P_「短歌2」より- むさこ短歌8*07-7-20

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