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初出勤のバスには 
4人の乗客 

到着するバス停を降りて 
それぞれの瞬きを胸に
それぞれの舞台へ 
散らばってゆく僕等は 
地上に降りた 
4っつの星 

体の透けた 
帽子 ....
数日後 
フランスへ旅立つ友の 
亡き母親の面影を 
就寝前 
闇の天井に想い浮かべる 

「 わたしがほんとうに 
  求めるものは、何でしょう・・・? 」 

胸に手をあて念じ続 ....
わたしは怠け者であるゆえに 
連休前に風邪をひき 
おまけの休みの時間のなかで 
らんぷ一つの寝台によこたわり 
両手に持った本を開いて 
在りし日の 
詩人の哀しみを読む 


  ....
木の幹にとまり 
無心に鳴いて一週間 
地に落ちて 
引っくり返った蝉の亡骸 

無数の蟻に 
体を喰われながら 
丸い瞳に陽の光をうつし 
両手を合わせていた 
早朝の蝉達は
すでに目覚め 
茂る緑の木々に隠れ 
全身を震わせ、鳴いていた。  

無人の母校の校庭で 
跪き、両手を合わせ 
朝焼けの空を仰げば 
悔し涙は{ルビ搾=しぼ}り落ちる ....
風ノ葉 

こころには 
埋まることなきすき間あり 
葉の揺る茶屋に 
独り佇む 



椀 

{ルビ空=から}の{ルビ椀=わん}
ひかりのにじむ 
底のまるみに 

 ....
水鳴ハヤテさんの服部 剛さんおすすめリスト(6)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひかりの鳥_- 服部 剛自由詩608-1-4
空の破れ目_- 服部 剛自由詩207-10-14
風の顔_- 服部 剛自由詩707-10-4
いのり_- 服部 剛自由詩607-8-18
向日葵の声援- 服部 剛自由詩507-8-17
〜金沢小品集〜__- 服部 剛短歌12*07-6-12

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