階段を駆け上り見送る電車
吐く息白く間が悪いのだ


中央線を止めたポインセチアの鉢植え
プレゼントはとどかないまま


路線図を燃やすあなたの頬にたれた髪
雨ばかりふる雑踏 ....
あの船乗って、

どこまで行けるかな。

どこでも良いから、行きたいな。

なぁ。

搭乗チケット、

どこにある?
もうひとつの空の下には
空想好きの少女がいた
彼女は瞳の中で
小さな星を育てていて
世界からこぼれるように鳴るメロディーに
詞をつけては歌いながら暮らしていた

詞の中では少女は
 ....
さみしくないよ

さみしくないから

だから だから

早く 帰って来て

さみしくなんて ないけど

早く 帰って来て
叫ぶ時 叫べ
叫ばねば 裂けよう
心を裂けば 裂け葉ひよどり
秋に咲かねば 冬も想わじ

くろがねもちに 火 入りて
啄ばむ 幼き火喰い鳥
空に舞えども 胸に羽毛無く
赤き炎で 熱くた ....
夏の僕らに
色をつけるなら、たぶん
それは透けてゆく、ライトブルー

てのひらに載せた水を打ち上げると
はじける あなたの 歓喜、にも似た
飛沫が 止められない光を集めて
虹を降 ....
とらえようとしても
とらえられない

美しい瞬間は
いつも

一秒まえか
一秒あと

それは
私の人生に似て

でも
悔やんでいる時間などないから

新しい一瞬を
また追いかける
喫茶店の中は
小さなロッジを思わせた
ランプの橙色の明かりは
それでもやはり薄暗くて
カウンター席の後ろでは
まだしまわれていないストーブ
季節に似合わなくても
この店には似合ってい ....
月を見ながら死ぬ君は
夜明けの太陽を
むしろ恨むことだろう
君のいない明日を
やつは何かの始まりみたいに
照らし出す

君が死ぬ時間に
起きている人は
ただ眠れない夜 ....
あなたはためすように
月を詠むのです
椿の花が落ちる夜に
闇から色を分かてるのか
ためすように
あなたは月を詠むのです

くれなゐは
いつぞの契り
くれなゐは
今わにみ ....
この絨毯を、

歩いて行けば、

あなたに逢えるでしょうか。

それとも、晴れ間に邪魔されて。

逢えないのでしょうか。



歩いて、みましょうか。
涙を混ぜる、という行為には
冬の夜は長すぎる

ひつじが百匹を超えたら ふいに湧き出す
僕って何だろう、みたいな問いかけに、いつも
たまたまこの星に生まれて
たまたまこの国に来 ....
鮮やかな原色が
夜の暗闇に明るく浮かんで
いざない続ける営みの明るさが
原始の本能を、ふと思い出させて

{ルビ集=つど}っている
人はその下へ
夜に生きる種族は
愛を、切り売りしてで ....
ガードレールの
かすかなすり傷から
少しずつ、ずるり
赤錆と化してゆく
そこを避けて触れた人さし指の
さらさらの、その
真っ白に乗じて、何も
何もかもわからな ....
こんこんこん、
こーん。
と、
ルートヴィヒはかく扉を叩く。
はやく冷めますよ。





ブラームスの掛かる部屋で、
クララとお茶を。
いえない恋もあ ....
ここに居てくれるだけでいいよ

そう云ったキミの暖かい手をふりほどいて
こんなにも遠くまで来てしまった

いったい どこへ行きたかったのか

帰り道もわからない
夕暮れの街
昔のカレーの匂い
遠い日の記憶
お母ちゃん
なんということ
こんなにもきれいな
瞳をしているのに


のに


祖母は私の瞼に触れて
また少しちいさく
かすれてゆくかのように
そう言ったんだ
薄い皮膚で感じた
あなたの ....
‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥‥+‥


ひとつが

ひとつとして

ありつづけるのは

ひとつが

ひとつとして

そのままでありつづけ ....
ほら
雪って、生きているのよ
空からここまで辿ってきた足跡が
真っ直ぐじゃない

一粒ずつみてごらん
そうしたら、ね
小さな顔がある
あ、いま 目線が合った
雪はそのむかし 薄紅 ....
   

   ひとつの恋の終わりは、
   ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――




いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた

乾かないルーズソックスの ....
尚も 又 やって来る
乞食の 裁判官だ
何故 俺達の 行き方を
決めていくのだ
俺は 愚者だ 
世界一の 愚者だ
俺を 裁いてくれ 乞食よ

全ては 遠くに 向かっていった
そう
 ....
ゆらり、ゆらゆら

ふわり、ふわふわ

くらり、くらくら



あおく、くらいそこを




残像をのこしながらまた
浮遊して


下へ下へ、深く深く






小さな酸素の気泡と比例して潜っ ....
いまからみんなでたのしくげきをします


お前は何をしとんねん
お前は何をしとるんか聞いているやろ
答えんかい
同期があっこまでやっとるんやぞ
お前も脱げや
ええか
主役はお客さんや ....
あなたが

余りにも  

輝いているので  ....
繋がって、

繋がって、

交わって。

脈を、

どくどく、

流れてる。
北へ向かえば
沙羅(しゃら)と響く、雪の羽音―――




心地いいほどに
絡まる、しらべ
高みにずれてゆく、音階
いつだって夢から、さめたら
君が立っていた
両の手に
 ....
自らの手で

自らの力で

世界を知り得る

そんな 僕 は 果報者?

そんな 僕 は 不幸せ?


目隠しされていた時の方が
良く 思えてしまう 僕は

愚か者 。
秋の終わりを告げる、

冷たい雨。

冬の時間、とばかりに、

白い息。

一人で淋しくて、

冬。

到来。
あなたの電話に繋いだら
あなたが出る
そんな当たり前のことを
確かめたいと思った夜に、いま
窓を開けて出逢いました

複雑な涙ほど
単純な味がして
離れてゆくほど
迫って ....
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