すべてのおすすめ
私は
花びらが一枚足りないの
みんなは五枚なんだ
でもね


  一 

ずっと前、
私は小さな種でした
ほんとに小さくて、軽くて、やわらかかった
あの土と、この風が私を育て ....
きみはキリン

別に首が長いわけでもないけどさ
肩甲骨の辺りがキリン

きみはキリン

特に無口じゃないけどさ
答えの前にちょっと間が空く
電話の向こうでキリン

きみはキリン
 ....
真夜中
雨の音で目覚めた
まだ家にはカーテンがないから 
部屋の中は 
街灯のオレンジ色で

隣に寝ているはずのおまえが
窓際に立って
そとを見ている
おまえのい ....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった

カウンターのミセスは
住所と名前が記されている  ....
「あ

また落ちた )))

飛行機だったらヤバイ
合格発表なら苦い

「あ

また落ちた )))

そうやって垂直の壁を這い上がる
腰にぶら下げたカラビナとザイル
僅かな岩 ....
金木犀の
金木犀の
花の陰が
心にはらり、落ちてゆく
この道は
この道は
いつに辿ってきたのでしょう

金木犀の
金木犀の
花の香は
昔にかよう
消えかけた
面影一つ ....
胸の奥の底のある

ムズムズの原因のばい菌は

苦いクスリで押し込んだ

ちっちゃな天体望遠鏡をのぞき込んで

かすかに見える星達に意味無く涙をながした

黒く揺れるブラックコーヒ ....
                    



今日は仕事ないから
俺たち遅くまで寝てたっていい
でも空がほら
あんまり青いから
外に出ようぜ
競争だぜ
階段駆け下りて
飼い犬に ....
昔私は2つ下の弟に
私は本当は他の星から来たんだと嘘をついた

それはちょうど私が小学校に上がる頃で
家には新品のランドセルがあった

どうしてそんな嘘をついたのかは分からないけど
弟は ....
夜の傾斜をくだってゆく
くだるたびに傾きがちがうような
いつもおなじような気がする

夜だから傾斜は暗い
ところどころに湿った火がともっている
そのそばにその火を嘗める獣が
いたり
い ....
君が僕の名前を
忘れる前に

僕は大きな風を
呼ばなくちゃ

たとえば君がその風に
気がつかないとしてもさ
ぼくたちは生きている。
これまでもこれからも、
そして今もぼくたちは生きている。


世界にはぼくたちがいる。
たくさんのぼくたちがいる。

たくさんの ....
石ころころころ貝殻からから
つめ放題だよ

見つけちゃった?
つめ放題だよ

お腹空いちゃった?
つめ放題だよ

喉乾いちゃった?
つめ放題だよ

石ころころころ貝殻からから
 ....
一.

戦争を俺は知らないんだと はじめて思い知ったのは
キプロス島に ある朝突然逃げ帰った妻が いつか話した
占領の話 地下室の話 息を殺して
あいつが真似た マシンガンの ....
一.

 俺の知らない赤で
 雲が光の中で
 死んでゆくんだ
 今も

 おまえの知らない青で
 波が砂の上で
 壊れてゆくよ
 ほら

 見ろよ
 カモメの親子が今
 俺 ....
曇が曇に臥せ
金いろは
やわらかなひとりでいる


沼には醜い魚がいて
釣られては放され
土になる


石は
緑の向こうの水に気づかず
石ばかりを見つめてきた

 ....
パンに トマト ぬるぜ

カタルーニャ式 だぜ これ

オリーブオイル かける よ

バージン エクストラ です よ

たまご も 焼いちゃう 

べーこん イベリコ豚 だよ 
 ....
自転車から転げ落ちた
右の頬の痣と 切れた唇
またそんなに酔っ払ってさ
殴りあう暇があったら
海を見な
切れた唇に
寄せる さざなみ

笑い声は
痛いこともあって
七色 ....
高速道路を猛スピードで駆け抜ける

僕の残像

世界が回るのに意味なんか無かった

心に響け言葉

僕だけ君との感情壊してよ

何かんか眠いよ泣きたいよ

消える消 ....
一.

なんだかね
スーパーに行ったんだ
この街は夏でも冷房とかあんまり無くて
でもそのスーパーにはあって
涼しくて
何買うわけでもないけどね
近くの中華料理屋の中国人たちがいつもどお ....
暑いですね
温暖化の夏だそうですが
どこまで暑くなるんでしょうね
頭を使うと脳も発熱するそうですから
なるべくぼんやり過ごすことにしています
もはや詩を読む体力も失せました
と ....
その時開いた異空への扉は
やすやすとやすやすと
ベッドから抜け出すように
(あまりに楽しみでいつもより
 ずっとはやく抜け出してしまった)
やすやすと少女を引き込む
少女は慌て ....
最後の煙草は 空に昇るまでおあずけだった
何千本と 香の煙を浴びてから

あなたをおじいちゃんと呼んだことはなくて
先生と
呼んでいた
社長で先生
おなかが出てる
父さんと釣りをしなが ....
そら
 そう
  ほら
   みて
  ここ
 そこ
むこう
 ぜんぶ
  ぼくに
   とって
    ふかく
  やさ ....
虫は
しゃくとり虫は
進もうとする頭部と
残されてしまう尾部とを
しっかりと引き連れて進んでいく

木の生長よりも早く
葉脈の先にたどり着いたあとに
なお宙空に伸びようとしたが
 ....
誰もいない
誰もいない
病室 間接照明 真夜中の廊下 スリッポンの平たい音
刻まれるあなたの心音
怖くない
怖くない
携帯には父親からの祈りが届いて
振り幅が広くなると 私は息を吐いて
 ....
蝶の花 蝶の花
土の下へ
飛び去りゆく輪
蝶の花


塩の火 塩の火
燃えつきぬ糸
人の色でなく
向かうものはなく


甘いにおいは風に消え
ただふるえだけが降り ....
水面にゆがむ月よ
滑らかならぬ蒼白い顔は
私を待っていたのでしょうか
それとも見送ってくれるのでしょうか

足を止めると
あなたはきらりと
涙を放ったように見えましたが
驕りだったよう ....
眠れぬ夜が
大きな口をあけ
数珠繋ぎの言霊を
ひとつ食み
またひとつ食み
私をおいて
月の光ばかりが蒼白く
           強くなる

溢れた涙を
瞳に返せはしないけれど ....
刻むビートの中で

すれ違った人の思いを切り刻む

夏の日じっとしてられなくてパジャマのまま

夏の風のなかをはしりぬける

繋いでとぎれない笑い声

手をのばしてつかみ ....
モーヌ。さんの自由詩おすすめリスト(522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
四ツ花- Rin.自由詩22*06-10-24
きみはキリン- 松本 涼自由詩206-10-23
真夜中- 水在らあ ...自由詩25*06-10-23
図書館に通う- 吉田ぐん ...自由詩3806-10-17
地獄へ落ちろ、選者℃も- atsuchan69自由詩3*06-10-3
金木犀- Rin K自由詩27*06-9-30
ブラックコーヒー- こめ自由詩2006-9-28
おめでとう- 水在らあ ...自由詩29*06-9-27
ランドセル- 松本 涼自由詩606-9-3
夜の傾斜- 塔野夏子自由詩14*06-9-3
バランスの悪い恋において- 松本 涼自由詩206-9-3
「_ぼくたちは日曜日。_」- PULL.自由詩14*06-9-3
あげるよ- アサリナ自由詩4*06-8-31
白樺とキャラバンと夏の予定と- 水在らあ ...自由詩44*06-8-28
血の匂い- 水在らあ ...自由詩34*06-8-26
みどり_いし_みどり- 木立 悟自由詩406-8-23
イベリコ豚- 水在らあ ...自由詩39+*06-8-22
ハッカ水- 水在らあ ...自由詩25*06-8-22
訳なんて所詮形でしかないでしょ- こめ自由詩1406-8-18
LECHE- 水在らあ ...自由詩24*06-8-10
暑中お見舞い申しあげます- yo-yo自由詩306-8-5
無題- 自由詩406-8-2
先生のおなか- たちばな ...自由詩7*06-8-1
- 水在らあ ...自由詩37*06-8-1
ディスタンス- yo-yo自由詩606-8-1
Birthday- たちばな ...自由詩7*06-7-31
夜へ夜へ(朝へ)- 木立 悟自由詩706-7-31
渡月橋- Rin.自由詩19*06-7-31
蒼白の月- Rin K自由詩20*06-7-31
夏休みって何で長いのに短くかんじるの?- こめ自由詩706-7-30

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