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水はグラスに包まれ
グラスは両手に包まれ
あなたを包むのは誰ですか
水が包むのは、何

泣いているのは
瞳だけ幼い老人
その掌に
日溜まりのような優しいぬくみ
その額にま新しい水を注 ....
この夜に砂糖とミルク少々を入れて
掻き混ぜて飲み干すんだ
――君 何処へ行きたいか云ってくれ給え
ラズベリィの憂愁に
しなやかさの極みの鋭さを閃かせ
僕らを駆動する
僕らが駆動する
{ル ....
湿った人なみ

地下鉄の改札

灰いろをためこんでいる

風が海流のようだ


おんなは

おんなを操縦している

おとこは

おとこをごまかすのだ


湿った人な ....
誓いはすぐくずれそうだ

あんなあとに

もう現実の背中、その一群


ピアノ

トレモロ

おんなのからだ


誓いはすぐくずれそうだ

あんなあとに

もう現実 ....
ほんとうのことは
今俺がお前の中にいること
どれほど身体すり減らしているのか
知りながらお前は綺麗な眉をひそめて
お前の中の俺を撃ちつづける
挟まったフライドチキンを爪楊枝で遊ぶ
この ....
                 ―健二に





包丁一本さらしに巻いて
君は西洋にやってきた
言葉なんて何にも知らないのに
義理人情
いろんな人を愛し 愛 ....
古い家の
納戸の隅とか仏壇とかに
小さな暗やみがいっぱいあったけれど
おばあさんがいつも座っていた
土間につづく台所にも
深い暗やみがあった

その暗がりに何があったのか
覗いたことも ....
夕闇に
小鳥が影を落とす頃
灯りが灯り始める
家々
 
眠たげに瞬いては
輝くその灯りに
吸い込まれるかのように
人々は
家へと足を向ける
 
 
灯りに向かって
話しかけて ....
このまえ

車のなかでなにかを食べてて

ふっと、じぶんが生きている

ということが愛しくなった


あれはなにを食べてたのだろう

こんなふうにしていれば

思い出せるので ....
雨が地を{ルビ圧=お}し
音はまたたき
山から空へ照り返す


空白の{ルビ主人=あるじ}が
空白を置いて去り
空白は 家になる


雨のための唱があり
夜をしずくの ....
「あれ、あれあれあえ!?あれ、モモンガーじゃね?」

「あ、ホントダー、モモンガーラ!フゲー!モモンハーフゲ!」

「ちょちょちょ、ちょっと、オコーネル、向こうから廻って、
     ....
戦争に行ったら
兄は変わってしまいます

精神がガクっと
音を立てて

おい、大丈夫だから来い

なんていう力強い言葉を跳ね除けてしまう


幼くして病を戦った
そんな ....
?.


星を
呼べるんだね
あのロバ
ほら
また流れたよ

願い事三回は
いじわるだね
静かにしていよう
叶わないよ なにも
どうせこれ以上

たどり着こうとして
 ....
夕方にはカエルと言って
行方不明の父親が現れた
その日仕事から帰ってみれば
珍しく上がりに揃った母親の靴と
並んで見慣れぬ紳士靴
その好い趣味と墨が切れた痛み具合が
父親の物をおいて他 ....
説明不足のままで
鳴らしていた警報は
今はもう、空気に溶けて
宇宙へと
気化している
いるから、
 
正論をぶつけたと思っている
君の思考から
ネジをほどよく外して
考えることを
 ....
?.


眠っているとき
おまえは
ほんとうだから
なあ
なんで
眠っているときだけ
おまえは
本当なのかな







?.


 ....
さかさまな夕日のあと

街は裏切るように

鏡の星を浮かべている

環境破壊のキーワードは

未来

それをみんなのまえで

話せる時代だから

悲しみは暇つぶし

焼 ....
                    チューシャは少女のようにはしゃいでいた。午後の陽射しが強いスジャータ村の大きな木の陰で、普段はサドゥなんかがルンギーとして愛用するオレンヂの布を大地に広 .... 何も悪いことしていない


「死刑じゃないだけマシだろ」
 殺してくれたほうがマシだ
 けれど 罪を認めるわけにはいかない


何も悪いことしていない


「吐いたら楽になるぞ」 ....
 始発のバスのプシューという音がして空を見上げると光輪ができている
 空気は蒼い
 シンボルの時計が印象的だ
 人が疎らに歩いていて噴水が噴き出し始めた
 途端に駅の雰囲気が変わった 小鳥が囀 ....
ひとのくちからはきだされる弾丸
ことばに影はなく
銃身はいつまでもまっくろ

演技されつつ
ゆっくりと斃れるラジオフレーム
宙からの侵略

リビングで
百合がひらいて
そんなニ ....
なんで??
僕は早送りの緑色の蛙の残像見えるの可能になりましたか??
いつもいつも、幻覚幻覚、勘弁勘弁してください。
ソイツらは2006年5月27日ピーズの野音ライブの後の日比谷公園の森の中にて ....
その花には名前はなく


道の隅に ひっそりと咲いていた





それをみつけた きみは

その花に名前をつけた




その花は、あたらしい「いのち」を与え ....
もめて

盛り上がって

四人の女とそんなことしてる


六月の太い風が

熱をはらむ

公共と自我の

相克がはじまる


もめて

盛り上がって

四人の女 ....
The world owes me nothing. I didn't ask for beauty and I wasn't expecting it. But there it .... 夏が来る
とりどりの宝石が波うつような
きらめきとあざやかさを纏って夏が来る

いつもはただのフェイクとしか思えない
この生命にもすべての感情にも
夏だけは流し込んでくれる――本当だと思え ....
消えかける
蝋燭の火に
あわてる


誰も来ない日
菓子だけが
華やいでいる


もういいから
そう誰かに告げられたかのように
途切れている


数十年に一度 ....
私がここで
見上げた魂は
小麦色の女の子に

吸い取られちゃう
くらいに軽いんだけど
だけどそれで
ピュアにもどる

この道が
続くなら 
泣いた子供が母親を 呼ぶ声で

 ....
くろに燻ったぼくのいかりと、きのうのゆめが
ちらかったなつのよる、小さなさんぶんをぬりつぶします。
くれよんとかえんぴつをなめて、蛍のうみをえがこう。

あじさいのはなびらが、 ....
あなたがお腹にいると分かった時

どんなに楽しみだった事でしょう

あなたが産まれてきて、

どんなに幸せを感じた事でしょう


小さなあなたに

どれだけの幸せを願った事で ....
モーヌ。さんの自由詩おすすめリスト(522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
包まれて- soft_machine自由詩24*07-7-7
DRIVE- 塔野夏子自由詩12*07-7-7
地下の海流- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-7
くずれる誓い- 吉岡ペペ ...自由詩607-7-7
ホントウノコト- soft_machine自由詩13*07-7-6
一途- 水在らあ ...自由詩14*07-7-6
夏は、山の水が澄みわたるので- yo-yo自由詩16*07-7-6
灯り- 山中 烏 ...自由詩9*07-7-6
あれはなにを- 吉岡ペペ ...自由詩407-7-5
夜と雨- 木立 悟自由詩807-7-5
モモンガーの唄_第6回- 那津自由詩407-7-5
その名は馬の名で突撃隊だ- 那津自由詩3*07-7-5
星を- 水在らあ ...自由詩35*07-7-5
夕方にはカエルと言って- soft_machine自由詩10*07-7-4
終演- 山中 烏 ...自由詩1407-7-4
きず- 水在らあ ...自由詩34*07-7-4
計算機たたかれて- 吉岡ペペ ...自由詩607-7-4
熱射病- はらだま ...自由詩14*07-7-3
冤罪- 北大路京 ...自由詩8*07-7-3
騒がしくなる駅- 円谷一自由詩5*07-7-3
イメージ‥‥十二- soft_machine自由詩12*07-7-3
幻覚リクエストありがとうございます!!- うおくき ...自由詩2*07-7-2
- わら自由詩27*07-7-2
相克- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-1
愛して- 水在らあ ...自由詩19*07-7-1
夏と私- 塔野夏子自由詩8*07-7-1
6・17_昼- 木立 悟自由詩1007-7-1
優しい人よ_愛を歩め- 那津自由詩507-6-30
やせいのなかでおどれ- はらだま ...自由詩25*07-6-30
わが子へ- 宮本 心自由詩6*07-6-29

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