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台風の夜

徹夜をした

夕方は青くて濃かった

西の空が明るんだり

ぱらぱら降ったり

たまにざあっと来たり

そとではときどき風が鳴った


夜9時ごろ焼肉を食う
 ....
鍋のなかに
台風が生まれた
鍋のなかに
溺れてるひとがいた
お玉ですくうと
意識をとりもどし
あわてて帰って行った
料理ができあがる頃
あなたは帰ってきた
助けてくれて
ありがとう ....
手に届く場所にあること。化石は青かった。この皿に、ワタシハ上ト下ヲカキワケテ。
新しい宗教が生まれる度、医学書に項目を加える夢。それでも、裂傷は点を結んで、形をととのえる。ノゾク。沓と傘を。
狩り ....
濡れた緑で
夜空を見上げる
数秒後にこの星空が崩れてくるのを知っている
そんな目で
おまえは言う

なんて きれい

薄い唇は街の光を捉えて
俺はその前に沈黙して ....
地球がゆれる
人間をふりおとしたいんだって
たぶん
 
きみが火星にとんで
あたしが木星にとんで
 
フォルダみたいに
分かれていく
 
単体は寂しい
 
--
 今日はまだ ....
沈丁花から紫陽花まで
わたしの一番すきな春をきりとって
そのひとは去っていった

つぎの春には待ち合わせ


さらさらと
つかみどころのない夏を
どうにかすくいあげて

秋の夕暮 ....
燦々と
そそがれる陽を
うけての青

朧々と
つめたい雨に
うたれて紫の

移ろう色は
六月と七月の境界を曖昧にして
暦がめくれたことにさえ気づかず
深い場所で息する哀しみに黙す ....
どうにか こうにか繋がって
どうしてか  わからないけども
こうなった

どうして突然出てきたのか
どうして突然繋がったのか
そして 忘れたのか
忘れる前は何だったのか

わからない ....
今日はきっと晴れるんだろう
鳥の声が絶えず聞こえてくる
流れている水音は内からで
だから頼りなく揺らめいている
目を閉じても辺りをくまなく照らすのは
まぎれもなく一つの願い

どこ行こう ....
「はい、みんな〜集まってください」

にゃ〜 にゃ〜
み〜
に〜に〜

「はい、みんな、そこに座ってね」

にゃ〜

「さて、では第二次水飲み場奪還作戦の布陣を発表します」

 ....
一度しか逢えないなら
失くしてしまったって一緒だ


視線を外すと
こんなにもぼやけてしまう世界で

二人で夜を歩くとき
星屑の欠片を拾い集めては
ブリキの缶詰にしまっておいた

 ....
埃を拭いて
窓を開ける
三日月が夜を飛んでいる

夜についてる窓を開ける
少し欠けた宇宙が
ずっと故郷を目指している

その故郷の窓を開ける
木の下で誰かが
手を振っている

 ....
こんな夜、
一人浅い夢から目覚めて
窓外を揺れる葉擦れのざわめきに
わずかに明るむ緩やかな月光に
胸に満ちて来る何ものか
心を澄ますと潮騒の響きに似て
耐えきれなくなる 抑えきれなくなる
 ....
カントリィ鳴っている

帰り道

軽トラ

揺られながら

むなしい得意どきを知る

俺には似つかわしくない街から

帰り道

カントリィ鳴っている


逢いたいから ....
雨が降ると いつも
あまだれをじっと見ている
子どものままで
いまも


樋の下でふくらんで
まっすぐ地面に落ちてくる
あまだれ 一ぴき死んだ
あまだれ 二ひき死んだ
あまだれ い ....
暗闇の中で二人布団に横たわりながら

アナタは火のついたタバコを指で挟んでフワフワと空中を舞った

時々くちびるに着地しては強く燃えて

また泳がせた

周りは全部真っ暗で
 ....
寝る前に 歯を磨く
 やっぱり「恋」なんてものは 男よりも女のほうが似合うものだと
 鏡の中で 奥歯を磨く自分を見て思った

ふたりいっ ....
繰り返される福祉が、
新しく歓迎の声を受けて――、
福祉は、いくつもの、与えられた菓子を食べる。
なかには、埃を被っている、
国民精神総動員要綱も、
    遠くに、ちらついて揺れている。
 ....
俺はここでマネばかりをしているやつらに中指を立てた

紙に墨で文字を書いていくと
真夜中にどんどん溢れ出ていって
覚醒し始める
気付くと消耗が激しくてまいるよ、オコーネル


戦争地帯 ....
悔しそうにも

哀しそうにも

荒野の来し方を

見つめるようにも見えた


セピアのなかは真空だった

息のできる真空だった

ブラジャーで固くした

からだは青くて冷 ....
碧に緑で描かれた円が
四羽の鳥となって飛びたつ
地には器と光が残され
祝いの言葉に響きつづける


泣いてはめざめ
泣いてはめざめ
水をほしがる子の手を握り
しずくの径に消え ....
{引用=




  くろ、ぼくら くろになる やまどりと まつばやしが 
  よるに のまれて しずみ ささやく 「いいか、めを その高音域の 大きな歌が
  とじる かんかくを きく ....
黒になる。全てが黒になって沈んでゆく。ぼくらは恐怖ではなく、惑星に同化する幸福感に包まれる。呼吸が面倒に感じた。夜光虫というものを体感したのもこのときがはじめてだった。赤潮だとも知らずに、はしゃい .... なつまえの青い匂い

したに目をやると

蟻、蟻、蟻、蟻、、、

汚い灰皿と向かいあって

わけわかんないこと言ってる奴らを

忘れようとしています


公園でひとり

 ....
信号待ち

なんだかズルい


アタシも暇さえあれば 待ってるけど


なんだか
なんだか
なんだか


電車の信号待ちはズルい
七分袖のボーダーTシャツに
リネンの濃紺ジャケットを羽織り
干して乾いたチノーズを穿いているけど
やっぱりチノパンは塩水に濡れて
少しダボダボになったやつが好きだナ
 (不自然に重いし、
 ....
その日僕は水溜りを歩いた
誰かの言葉でもう世界を見上げたり
水分を求めたりするのは止めようとしたんだけど
やっぱり僕は水溜りを歩いた
兄の居る戦争地帯へと
手紙を携えて

詩人よ戦う事が ....
真っ赤な帽子をかぶって 
自転車に乗って
川沿いを走る
そのあとには
くちづけだけが残る
彼女は 詩だから

彼女は 詩だから
窓辺にアリスとかハートのクイーンを飾る
 ....
おやつを我慢しては 花火を買った

刹那の輝き 一瞬の煌めき


向日葵が枯れ始め 陽が落ちるのが早くなり
セミの声がヒグラシに変わる

緑の山も夕焼け色に 少しずつ染まっていく
「 ....
お前のやはらかさに埋もれて死にゆくなら
それでも良いなと
硝子越しに
笑う人間らしい貴方
 
ただ揺られて生きるのみのわたくしなどは
あすはるとでは
直立できないと言うのに
 
見つ ....
モーヌ。さんの自由詩おすすめリスト(522)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
徹夜- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-15
ヒグラシ- 小川 葉自由詩407-7-15
偏在や躁暴- クマクマ自由詩607-7-15
賛美歌- 水在らあ ...自由詩31*07-7-15
弧星- 倉持 雛自由詩8*07-7-15
つぎの沈丁花- コトリ自由詩4*07-7-15
紫陽花- LEO自由詩18*07-7-14
ぶらり_ぶらりと- 自由詩1*07-7-14
午後_p.4- ロカニク ...自由詩707-7-14
台風の夜- 那津自由詩5*07-7-14
創書日和「星」__万華鏡- 士狼(銀)自由詩1107-7-13
- ロカニク ...自由詩907-7-13
玻璃の海から- 石瀬琳々自由詩20*07-7-13
むなしい得意どきを- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-13
あまだれ- yo-yo自由詩12*07-7-13
ホタルごっこ- 自由詩2*07-7-13
歯ブラシ- 北大路京 ...自由詩11*07-7-12
幸福のデッサン——デッサン- 前田ふむ ...自由詩31*07-7-12
残像として- 那津自由詩3*07-7-11
遠くを見つめないで- 吉岡ペペ ...自由詩307-7-11
つばさいす- 木立 悟自由詩1407-7-10
hibiki- はらだま ...自由詩16*07-7-10
Soundness- はらだま ...自由詩10*07-7-9
なつまえの蟻- 吉岡ペペ ...自由詩207-7-9
電車が- 自由詩1*07-7-9
デッキシューズと貝殻- atsuchan69自由詩11*07-7-9
オコーネルの唄- 那津自由詩3*07-7-8
くちづけ- 水在らあ ...自由詩30*07-7-8
また夏が来る- 北大路京 ...自由詩28*07-7-8
水母- 黒子 恭自由詩18*07-7-8

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