先生
唇が、
ふるえてしまいます。
電線に
飛行機雲が斜線して
雨上りが地上をうっすらとはいでいきます

あの日
陽炎で生まれました
わたし
浮遊する
夢みるからだで透けていき
 ....
            通り過ぎる日々を
読みながら、君は空気の囁きを聴いている。
時は裁かれた樹木。刈りとられた枝の先に花
は咲かない。その細い腕に鶯などがとまって
みても、その歌は、駐車違 ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く


容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
人が死ぬときにする 小さな音を
まねしながら このうたを うたえ
生き死にのリズムで このうたを 

「きみは いきろ ぜったいにいきろ
 まっくら闇 
 煌々とひかるのがきみのひとみだけ ....
誰かいま喧嘩売ってこないかなと思う

オンラインゲームのなかで

アバターとか



詩集とはエロ本のことだ

構えんで

難しい顔をする必要はなく

ただそこに写真よりも ....
ぼくらはみな、生まれつき、
魔法をかけられているんだ。

その証拠に。

背がのびる。
歩けるようになる。
ことばをおぼえる。

好きな歌ができる。
好きな人ができる。
だれにそ ....
子供の頃には、そんな言葉は知らなかった。
きっと、誰もがそうだったのだと思う。
けれども、いつの間にか植えつけられ、いつの間にか、当たり前のようになっているものがある。
そのことの重大さに、誰も ....
初出:
ウエノポエトリカンジャム3 公式パンフレット「Iu(イウ)」(2005年夏)
(http://www.upj.jp/)
「詩なんかよく知らない人にネットの詩について伝えるメッ ....
遠くにいる人を想っている

列車は夜の手のひらをすべるように過ぎてゆく
舞い落ちる雪はその速度に蹴散らされて
散らされた後たいへん静かになり
静かに舞い落ちて
舞い落ちて
落ちて
落ち ....
軋む
一歩ごと
軋む
心ごと

逃げ込んだ森は
甘美な瀞が満ち
わたしは愛しい景色を
凍る爪先で犯してゆく


痛む
一言ごと
傷む
一夜ごと

明日を司る月が
昨日 ....
傷ついた
というより
どうしようもなかった
話がある

洗濯物をたたんでいく
パンツ
シャツ
ヨーロッパ


僕の無器用さは消えない
どうしても嫌なことは嫌といってしまう
言 ....
お父さんにじゅうりんされて
きもちいいとおもったことが
いちどでもあるこどもたちが
おとなになって かいた詩が
ポエムから追放されて
どこにも国がない


戦車をのりもののようにのりこ ....
つまずいてばかりの日々にうつむいて
ちぢんだ心を{ルビ潤=うるお}す
水の湧き出る場所を探し歩いた

立ち止まり シャベルで穴を掘り続け
気がつくと
静まり返った暗い穴底にひとり

小 ....
浮遊するのは 短い 手である
切り取られている それらは
いなくなった 僧侶であり
僧侶の 泥の数珠である

浮かび上がるのは 指先である
アスファルトの 教義に
道徳の 邪 ....
 詩を書いて評価されないとなんだかむなしい気分になる。自信作は大抵評価されない。投稿してすぐにポイントが入っているととてもいい気分になる。逆に0ポイントままだと気落ちしてしまう。僕の実力はたいした .... 室外機 夏のプロペラ ぶんまわし 飛ぶんだいつか ビルのボルト引き抜いて       潮風にのって白髪が
      飛散するのを
      じっと 
      唇をかみ締めて
      耐えていた、
      (藤壺を舐める舌の痺れ)
     ....
楽園の夢を見た
この世界ではいま
それが必要だから

まず
都市計画の話を
人間の楽園の話をしよう

ペブルビーチ
サンドビーチ
エプコットビーチ

椅子に座って
話をしよう ....
本題に入る前に、誤解がないように、少し、前置きしておく。

最近、某所の日記に、朗読について考えていることを書いた。日記だから、特定の個人に向けて書いたものではないのだが、やや、感情的と取れる反論 ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。

あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
かんにんえ。

しなやかな指で 黒髪をすく
うなじはうつむき
{ルビ石榴=ざくろ}のきれつに遠さをおぼえて
その甘酸っぱさをささえる
やり切れなさの仕打ちが 私語する
きしむ本音が
空 ....
親愛なる詩友へ

友よ、あなたが今心から愛する{ルビ女=ひと}と出逢い、
日々幸せに包まれていることを、
僕は嬉しく思っています。

僕なりに感じることですが、
「芸術家」「詩人 ....
電気、いらない
ガス、いらない
石油、掘るな
あたたかさなんて
必要ない

地球環境守る
これがぼくの温暖化防止条約


電車、止めろ
車、スクラップ
飛行機、撃墜
あたたか ....
ベッドから飛び起き 扉を開けて 
気がついたら能登半島だ

何かが鳴いている 動物か
ガキだった 泣いていたんだ
男子校から一気にあふれる汗臭い感じ
肩透かしを食らった

いつかあんな ....
今朝すれちがった女の子のビニール傘の
持ち手の色は雨の街に浮き立つ人工ピンク
沈むことのない色をのせてまわる世界で
雨にも負けズ人類は渇く

ピンクというのはなーんか迷っている色
赤と白の ....
いつから詩人はTVを通して世界を見るようになったのか

TVがなかった時代の詩人は「なにをみて」せかいを知ったのか?

せかいそのものをみていたのだ

詩のせかいよ

世界そのものを迎 ....
   その箱の中には
   巨大なソーセージのような
   赤黒いいなまこのような
   パンパンに膨れ上がったものが
   体らしきその全体をくねらせていた

   私はそれが自分のもの ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
『愛』と言う名のエゴで、ずっと彼女を縛り付けていた。
この世から、解き放つことをしてあげられなかった。
彼女が亡くなってから、三年半。
ボクの髪は伸びつづけ、思いは強くなっていった。
周りを見 ....
ラオウ「おまえの力はそんな程度か」
ケンシロウ「うふっ」と言いながら体が崩れる
(効果音)ちろりりーろーろー
 画面には終わりと表示される。
しかし!
(リンが叫ぶ)ケーン
ケンシロウ「う ....
七尾きよしさんのおすすめリスト(337)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
接吻- こしごえ自由詩42+*06-1-5
太陰暦の日々- 岡部淳太 ...自由詩5*06-1-4
白樫物語- 恋月 ぴ ...自由詩29*05-12-31
生き死にの音のうた- 第2の地 ...自由詩1105-12-28
NOTE_BOOK- 馬野ミキ自由詩16*05-12-28
魔法をかけられている- ZUZU自由詩1605-12-26
『偏見』というしがらみの中で。。。- Lily of the ...散文(批評 ...11*05-12-24
Hello----,Hello----._私たちは、つながっ ...- いとう散文(批評 ...4105-12-19
遠くにいる- ふるる自由詩37*05-12-18
ホワイトアウト- 銀猫自由詩24*05-12-18
暮れ方- 石川和広自由詩14*05-12-10
ポエムの国- モリマサ ...自由詩28+*05-12-1
「井戸の底」- 服部 剛自由詩13+*05-11-17
浮遊した土葬- 奥津強自由詩9*05-11-15
パソコン中毒- 炭本 樹 ...散文(批評 ...1405-10-7
飛びたい群れ- たりぽん ...携帯写真+ ...11*05-9-9
こころみ__3- るか自由詩2505-9-1
都市計画/楽園- カワグチ ...自由詩14*05-8-28
『詩は求められているか?』- 窪ワタル散文(批評 ...17*05-8-4
私_信- るか未詩・独白52+05-8-4
贅沢な骨- こしごえ自由詩5*05-6-18
詩人の幸せ・不幸せ_〜詩友への手紙〜- 服部 剛散文(批評 ...9*05-5-26
温暖化防止条約- 太郎本人自由詩9*05-4-13
能登半島へ行けるかも知れない- マスイジ ...自由詩5*05-4-4
人工(じんこう)ピンクス- 河野宏子自由詩7+05-3-24
既に0ではない僕たちが0へ立ち向かうために- 馬野ミキ散文(批評 ...505-3-23
キリンは悪魔のような舌を出して餌をねだった- 初代ドリ ...自由詩9*04-12-25
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩51*04-10-1
さようなら、ボクの救世主。。。- Lily of the ...散文(批評 ...12*04-9-11
口口■_北斗の拳_VS_詩人_■口□- よだかい ...自由詩12*04-5-18

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12