すべてのおすすめ
ものの名を知ることは
世界ととけあうことだ
曇天の下
すべては自らを中心に
分断されている
その心がかなしく
またこわいのだ
誰も知らない場所で
花が落ちるように
周囲から急速に暮れ ....
                したたる、

水のひびきのなかに、私の声があ
ります。暗いこころのままで死ん
で幽霊となった私のとうめいな喉。
ぬれながら、だえきもでないほど
にかわいてし ....
{引用=――荒川洋治・稲川方人・平出隆を中心に}


 日本の現代詩の歴史を顧みると、いくつかのターニングポイントとも言える節目があることに気づかされる。もっとも大きな節目は第二次大戦後の一九五 ....
傾いて
その周囲に小さな
豊穣を張り巡らせながら
季節の同調を軽んじてゆく
絵の中の成果
熟れすぎたくだもの
(あるいは くだくもの)
裂かれるために実る
歯のいのちの前でおびえるもの ....
間違いを犯さずに
生きていようとつとめてきた
  少なくとも
    大きな間違いだけは

生後 という
言葉がある
生まれた 後
という意味だが
つまりはこの世に参入してからの
 ....
のこされた風の中
四月がやって来る
この思いをのこしたままで
新しい輪に入らなければならない
記憶を背後の倉庫に閉じこめて
残酷な月が始まる
すべての匂いや音や色が
われわれを呼吸困難に ....
            通り過ぎる日々を
読みながら、君は空気の囁きを聴いている。
時は裁かれた樹木。刈りとられた枝の先に花
は咲かない。その細い腕に鶯などがとまって
みても、その歌は、駐車違 ....
七尾きよしさんの岡部淳太郎さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
落花- 岡部淳太 ...自由詩1108-5-11
したたる、- 岡部淳太 ...自由詩23*07-6-12
■批評祭参加作品■七〇年代詩の均質性- 岡部淳太 ...散文(批評 ...8*07-1-8
死物- 岡部淳太 ...自由詩10+*06-6-1
生後- 岡部淳太 ...自由詩10+*06-4-17
四月のいる場所- 岡部淳太 ...自由詩16+*06-4-11
太陰暦の日々- 岡部淳太 ...自由詩5*06-1-4

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する