眠っているうちにどこかで何かが季節のトリガーに指をそえ
明確な透明さでもって入れかわっていく空気 大気
凍てついた日々はよくしたもので
人々には何かと集う理由があり
入り組んでいる関係と熱気が ....
助手の綾瀬クンの横を通り過ぎると
イチゴの匂いがする、するよ と言ってやると
今朝沢山食べてきましたからと素気なく答える
へえと言う間に うっ嘘ですよ―っと元気に
イチ ....
一。

 トカゲの日には皮を被る。皮は前の晩から窓際に吊し風を通し、皺を伸ばしておく。ただの革ならまだしもこの皮は生きた皮なので、扱いにはいつも神経を使う。一度ヒト ....
金もないのに朝から酒飲みパーちゃいまんねんPoooOOOOORでんねん。

ほろろほろ酔い気分でテレビのオバマに言うたる「よっ!大統領!!。」

コンビニの自動 ....
こたつの中で寝息を立てるあなたを今夜蜜柑のように剥いて。

口移しに食べる蜜柑あたたかいあなたの体温を味わう。


乱暴に蜜柑のへそ突き破るあなたの指じっと見 ....
ほんとうの秘密の雨は甘やかに観音座像の足も崩れて ひとりが
ふたりになっていくのがわかる

噛み合っていた歯が抜けていく
背中が剥がれて
一分が長い

あなたはあなたと会話する
わたしはあなたを盗み見る
ひとりがふたりになっていく
 ....
裏返しのミラーボールが
わたしを残して膨張し続け
鋭利はない、
鈍器もない、
じゃうじゃうの手足しかない、
わたしはわたしを壊そうとする
怖そうなわたしを壊そうと
するのにわたしを壊せな ....
右から左へ弧を描き
水は何も言わずに消える
虹が残る間だけ
沈みかけた道が見える


炎の点が音に揺らぐ
仰ぎ見るたび止まる雪
歩く影にしがみつく雪
土の上の ....
薔薇のような

桃のような

大福のような

そんなくちびるになりたい!

あの人だけがお触りOKな
他の人は、「ここから先は別料金」
と思わせるような

薔薇でいて、

 ....
1という字のように立ち 一という字のように眠れ 孤独な無限



0なんて発見するからいつまでも君の不在が消えないままだ



ON/OFFのあいだに広がる宇宙にて親指は祈る メール、 ....
1.

 沈んでいく午後の窓辺から、ひとつ夕暮れが生まれる。ぽつ、ぽつ、家の明かりが灯っていく。街は林檎を落としたように熟れていて、傾いていく日差しの中にあってその景色はとても懐かしく感じられ ....
悲しい人が
無言電話をかけると
悲しい人に
つながる
そう言い切ることの難しさ
悲しさ


一方で
電話を待っている
発酵が進んでいる
               090202



正直者の人間宣言
錯覚から生じた擬態
みたらし団子に群がる
蟻を見つめながら
不覚の覚悟を自覚する家の崩壊に伴う不確実な意識
覚醒 ....
■黄色と白の中間色に近い色の岬のさびしい聴覚の水道 - 上水道 - 中水道 - 下水道垂直に

■金色に音楽的芸術は淡黄色または淡褐色のテロにより引き起こされる災害を逃げてゆく

■熱情の試み ....
むら雲の輪郭を
指でなぞれば
切りすぎた爪のあいだにも
入り込む冷気
雪のうえに取り残された
林檎のかおりは
まだ風のなかに漂って
わたしを追い立てる
明らんできた外界の
塀のうえに ....
あらためて

そんなものどうでもいいって
おもいながらも
あえて思うのは

恋愛、のぐあい

恋愛ってそんなことば
はずかしくて
なんともはや
いいづらいけど
いまだ夢見ている ....

真っ赤な口紅をひいた唇が
びちびち びちびちと
突然せわしなくふるえだしたかと思えば
西の空へ泳ぎ逃げてしまった。

あの日からわたしは言葉をなくした。



赤が右鼻から垂 ....
夕暮れの水位は
さざなみ
浅い胸に、さざなみ
空白で埋めたはずの
小さな画布が
素朴に満ちてゆく

海面に浮かぶ
危うい杭に
うずくまる鳥の
膨らませた羽から
零れる文字のやさし ....
繁華街の路地に迷う

わざと迷う

箱庭の冒険

夜がほんとうに唐突だ


わたくしは外灯に明るくされている

だれの姿もない

わたくしと夜光だけがそこにはいる


繁華街の路地に迷う

わざと迷う ....
雑誌のランブルフィッシュを見つめている
いつも頑張らないあいつ
弁当の果物が毎日りんごで
噛む時だけ
シャクシャクと
活きのいい音をたてる
あいつの
価値観がわからなくて
人ってみんな ....
 
お見舞いにいくと
ベッドと見まちがえるほど
平らになっていて
痩せていた
祖母と手をにぎりあって
見つめあっていた

帰り際に
手をふった
なるべく笑顔で
いつものように
 ....
白梅も微睡む夜明けに
あなたしか呼ばない呼びかたの、
わたしの名前が
幾度も鼓膜を揺さぶる

それは
何処か黄昏色を、
かなしみの予感を引き寄せるようで
嗚咽が止まらず
あなた、との ....
お前が汚れていくのなら
俺はお前の石鹸になってやる
お前のためにどんどん身を削ってやる
消えてしまいたいなんて言うな 俺が代わりに消えてやる
お前にとって俺は泡のような存在でもかまわないけど
 ....
ジェラルミンの鳥は片羽が壊れているのでギチギチギチギチ床をのたうちまわっています。わたしのセラミックの鱗もぱらりぱらりと解けつつあるので、寿命が近いと感じます。寿命。機械であるわたしの寿命。

で ....
父さん、殴れ
瓶がばかばか落ちている
どろっとした内容物は
ふくらんでいる
覗き込んでは
ぱんと破裂する
太鼓をたたく
父さん、殴れ
棒がぼろぼろ落ちている
虫がたくさん食っている
 ....
              2001/02/02




宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題すんだら水汲みに
宿題の五月は逆さまに
三月は四角にされて
二月の雪を隠し ....
冬のしぶきあげた 波を
しろいくじらが旋回 押しこめて
少しずつ降ってくる
わたの毛はほつれた傘たち

わたしのしもやけの手
いつか 治るよ
太陽が言った
だから信じてみる


 ....
それは
砂糖一袋分の時間だという
いったい何のことだか

あなたの言うことは
時々なぞなぞみたいで
私にはよくわからなかった
息が苦しい

100対3で、塩の負け
なんの勝負だ ....
殺風景なガラス張りの待合室に覚える
独特な曖昧さを避けてみるのも一興と敢えて
乾いた風の吹き抜けるホームに佇んでみた

乗ろうとして乗らなかった準特急の走り去った先には
見覚えのある古い建物 ....
イダヅカマコトさんのおすすめリスト(404)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夜明け氷- フミタケ自由詩6*09-2-15
呆日- ヨルノテ ...自由詩5*09-2-13
「_トカゲの日。_」- PULL.自由詩7*09-2-11
「_ぷあーでんねん。_」- PULL.短歌3*09-2-9
「_でも蜜柑を包む手はいつだって五つに裂ける。_」- PULL.短歌6*09-2-6
観音座像- 榛原花那短歌1*09-2-6
たしかめる- 伊月りさ自由詩3*09-2-6
鑑別〜till_the_winter_me_do_part〜- 伊月りさ自由詩5*09-2-5
夜応録- 木立 悟自由詩209-2-4
く_ち_び_る- つゆ自由詩3*09-2-3
number- 石畑由紀 ...短歌34+*09-2-3
カンナ- 結城 森 ...自由詩309-2-2
縮図- 昼寝ヒル ...自由詩209-2-2
透明宣言- あおば自由詩7*09-2-2
帽子の女- 《81》 ...自由詩11*09-2-1
(無題)- キキ自由詩709-2-1
よくわかんね。ねむい。- 水町綜助自由詩3*09-1-31
赤__(よん)- 容子自由詩509-1-30
素描- 佐野権太自由詩19+*09-1-29
夜光- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...209-1-29
むしゃくしゃ赤面- 秋也自由詩2*09-1-29
トンボ- 小川 葉自由詩9*09-1-29
美しいひと- 銀猫自由詩29*09-1-28
石鹸- 新守山ダ ...自由詩1209-1-27
- ふるる散文(批評 ...4*09-1-27
父さん、殴れ- 構造自由詩609-1-27
如月_- あおば自由詩8*09-1-26
ひだまりの予感- 唐草フウ自由詩6*09-1-26
さしすせそが言えなくて- RT自由詩1209-1-25
次第のひと- 恋月 ぴ ...自由詩28*09-1-25

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