太陽と月が

一緒に昇ることはない

ないというより

許されないだろう

いくら

太陽が月を愛しても

いくら

月が太陽を慕っても

一緒にはいられない

俺 ....
桜が満開になると
たくさんの人々が
花見におとづれる

でも
桜が咲いている姿よりも
散っていく姿に
感嘆をもらす

どうして散っていくのに
感動しているんだろう

小さい頃か ....
くるしくて
くるしくて
もりのおくのいずみに
とうとうかなわなかった
ゆめをすてた
すると
はもんのまんなかから
きみょうなろうじんがあらわれて
あなたがおとしたのは
このわたし ....
やっと
俺好みのスタイルを持った
貴女とエッチができた
やっとね

寝姿を緩めた貴女は今
俺に尻を向けている
右足を、くの字にして

こんなところに
釣針があったとは

俺は人 ....
こぼしきれない涙と共に

君は小さな魚になった

水のような言葉を吐いて

灰色の街へと逃げてゆく

いつか大きな水槽を買ったら

君を探しに街に出よう

そう呟いたら君は ....
面白くない

塵と
輪郭の無い日光
ダラダラの酸素
寝起きの二酸化炭素

怒鳴り声で揺れた

自由を欲しがればいいんですよね
なんか権力とかに跳ね飛ばされながら


 ....
イデオロギー上海サーカス
  独りぼっちの革命 落下するピエロ

メッセージ
  さよならの あとに 気づく

今でも好きだけど
  ちょっとだけ不幸ならばいいなと 思うことがある

 ....
やかんの湯は沸騰間際
君は気づきもしてないみたいだ
僕がいくら噛み付いても
マゾなあんたは喜ぶだけ

解かれないだろう嘘をつき
少しずつ ほんの少しずつ
抱く手を使い 君を僕から剥ぎ取っ ....
線路脇に寝る犬は どうして今頃 雪が降るのだろう とだけ鳴く

銀色のフィルターが心地よかった

声も聞こえなくなった頃 くうきがざーざーと荒れてきた

あたたかい日よりも 心地よかった
旅先で出遭ったウォシュレットの
ボタンが「スタート」だったりしたら、どうします?
私は迷いました、たっぷり3分は
いつでもパンツだけは穿けるように
しっかりと身構えたうえで私はついに
スター ....
HTMLを修正している間に血糖値が劇的に下がってしまい
少量の糖分を補給しようとキャンディーを舐めようとしたら
煙草に火をつけようとしていた

おかしいぞ。早くせねば倒れるぞ。やり直し
煙草 ....
 裏庭の裏に
 アルプスがあって
 頂上で山根さんが
 大漁旗を横に置いて
 しじみの味噌汁を食べてる
 ガッツはないが
 しじみの実を前歯でこそげ取るように食べるのは
 うまい ....
男との性
あの人がいるけど止まらない

あの人を誰よりも愛してる
あたしの体が言っている

「あの人より愛す者はいない」

男との性
それよりも止まらないのは
あの人への愛だけ
春は死にかけている
ぼそっとつぶやいて探偵は
ブラインドの隙間から夕陽を見た

まともにブラインドを開けて見りゃーいいのにと
読者は思うかもしれないが
これはこの探偵の美学であり習慣である ....
そんな話は聴きたくないの
耳を塞いだ
飽き足らず
耳を削いで
箱にしまった

逃げ出さないよう
セロテープで蓋をして
紙で包んでしまいましょう
ラッピングは得意なの
普通に回転 ....
A case of Noble Dry Disease in our hospital


【緒 言】
稀な疾患である貴腐死病(NDD: Noble Dry Disease)の一例を経験したの ....
屋根の下で行われていた 歪な行為の為
一旦泣き出した子供の泣き声は
とうとう消え続けるのだった


すべての 眼に マタニティ・ブルーが
満ちればいい 満ちればいい
そして 溢れ ....
浮かばない灰皿と程近い場所に 浮かぶ私がいる
沈まない煙を見上げた反動で 沈む私がいる
ここです ここです



ずっと
私のありかを伝えるために
耳のありかが知りたくて 知 ....
おつきさんのえだが
するするおりて
わたしのかみを
もてあそぶ

おつきさんのこえは
ほつほつしてて
わすれたころに
きこえてくる

おつきさんのはっぱ
やわっこくって
 ....
セロリは食べたくない

俺の眼前にセロリが出てきた空間は
覚醒と蹂躙のプレリュード
でも あの
他者が食べてる様から醸し出す
俺だけが感じる音は好き
水が注がれた透明のガラスのコップに
 ....
この町の
坂を登り切った
いつもの場所へ

僕と君が一緒の週末も
この町を眼下に
何回めだろう

夜になると微かに靄が漂う
簡素で静かな町
僕達はこの町の中身を飲み
そして町の中 ....
商店街の出口で今宵にくるまれた
生真面目なぼくらのバイバイを見届けてほしい
静まったシャッターのおくにはきっと
用意がしてあるんだよ
いつかするさよならのための

あたたまってさめた空 ....
今でも取り壊されたアパートを思い出す事ができる
こんなに小さな区画があれほどの生活を支えていた
土砂の色は汚い それとは関係のない事だと思っている

雨の日に用もなく傘をさして外を歩くと
い ....
冷凍庫に眠る
蜂の亡骸は凍る
大人のわたしは
花と虚偽の
供述を並べている

あのとき
去る季節は凶暴なのよと
教えられたから
わたしは隠れて
餌をあげた

遺棄傘に貫かれた土 ....
夜中に台所で誰かに話しかけたかったら
話しかけたらいい
誰もいなかったなら蛇口にでも話しかけたらいい
君は自由だ本質的に
誰の手にも負えないくらいに

卑猥なことを叫びたかったら
夜空に ....
アゲハは真上に飛び立つ。
目的があるみたいに
だけど少しも慌てず鷹揚に
まっすぐに。

あかるい春の日
かわいた地面に
ゆらゆらと落ちている
アゲハの影。

高く舞い上がれば
薄 ....
取っ手と とげが二つ付いただけの ちりとりに似た貧相な道具を白い砂が一面広がるなぞの世界に突き立てて 考え事をしている 考え事をするたびに地面に二重丸が増えていくので どうやら考えるという事はその場で ....   はやく給料持ってこないかしら
  接待だから仕方ないのさ

三日に一度四人の家族は揃って食卓を囲み
おのおの世間話を披露する

  これで二日は帰ってこないわ
  あの女は気が狂って ....
*

ミドリイロに輝くボクのコトバ
ケータイを使わなくたって
あの100階建てのビルの
はるか上空へのぼり
ぼろぼろと
世界中の虹を溶かしこんだ
なみだを流し泣いている



 ....
大陸棚の向こうで誰かが手招きしている
見慣れない服を着て、砂っぽく笑っている
傍らには、けだものがいて、何か囁いている

規則正しい波の音が
回転する灯と溶け合っていく
灯が波 ....
暗闇れもんさんのおすすめリスト(536)
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一行短詩_(1)- クリ未詩・独白1*04-3-19
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スノウ- 示唆ウゲ ...自由詩304-3-19
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耳のありか- A道化自由詩804-3-18
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環流の町- 純太自由詩604-3-17
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論前可読- 黒川排除 ...自由詩404-3-17
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遠浅- いとう未詩・独白10*04-3-15

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