雨が降っていますね
ええ、降っていますね
 
さびしい
さむい
ぽたぽた
 
ときどきメロドラマに泣きます
 
さびしい
さむい
肌が、ぬくい
 
パジャマの破れ目にくち ....
猫は中空を見つめていることがある。
なにもない空間。
なにもないはずの。

猫の視線がどこか一点に凝固して
黒目が大きくなると
わたしはすこしわくわくする。

猫の視点が
わたしの背 ....
ビートルズの曲は
たいていタイトル部分しか
歌詞がわからなくて
あとはみんなホニャラ〜とごまかして歌う
これ日本の法則

で終わろうとしたテレビ側が
最後にインタビューしたのは
く ....
 シルクハットの手品師は
 自分の姿を消しました
 種も仕掛けもなかったので
 もう元には戻らないのでした
 相棒の鳩は
 空を飛んでいます
 
  


 
 階段が沈んでいく。



 当たり前の海の中に。



 階段が沈んでいく。
 沈んでいく。



 俺はその階段を
 歩いている。
 階段は
 沈んでい ....
 どう考えても地面がめくれて覆いかぶさってきそうに思われたので
 部屋にいました



 バナナは勃起しません あのままです
 バナナの束も勃起しません あのままです
  ....
僕の心は海へ流れ 魚がくわえ

あの人が住んでる岸へと流れていく

その魚を 漁師が釣って

あの人の家の近くのスーパーへ行く

大切に大切に包まれた 僕の想いは

あの人の家族が ....
暑い日と寒い日が
交互にやってくる
貴方と私のように

熱い体と冷たい心

溶け合うことは
ないのだろうか
ひとつの恋やひとつの季節や
その移り変わりのたびに
ひとつのうたをうたう

あなたのうたは
あなたの心を解放してくれますか
それとも
縛り付けられたままですか

その合間 ....
「 ひとりで寝るのは
寝るのじゃないよ
まくら抱えて
横に立つ。」

生きていた時
おやじが謡った
都都逸だ。

習い性になって
毎夜長い枕を抱えて
眠りに就く。
 ....
僕らは脆い絆で結ばれたんだ
君は拒んでいたもののいつのまにか熱いキスをして
まだ寒い寒い冬のことだった
ホットカーペットは役に立つ
時をうしなってしまった

君は拒んでいたもののいつのまに ....
好き?
と彼女に聞かれたので

好き
と彼女に言う代わりに
100行の詩を書きました
それはそれは思いを込めて書きました

100行じっくり読んだ彼女が言いました




で ....
打てば鳴りそうなこんぺいとうに

いつかの夢をぶらさげました

眠れぬ夜に凍えても

決して寂しくないように


やがてつららが溶ける頃

こんぺいとうは消えました

落 ....
海岸沿いに露出した三十年まえのゴミ山のうえ
新しい嘆きがそっくりひとつ捨ててあった
壊れた自転車
割れたブラウン管
骨の折れた傘
骨折り損のくたびれ儲け
破れた心臓
そんなもののうえに
 ....
父が、言いました。
『お前なんかもう要らないよ。』と。
妹が、高校に通うために、父とボクの住む家にやってきた日のことです。
ボクが最初に住みだしたこの家。
父がボクを追って、ここに来たのは、ボ ....
春泥が
明るいインクの
滲み、です


その滲みが
無意識に漏れる
芳香、です


その芳香が
呼吸のような
肌色、です


文字を読む幼子の口調の明朗さで
明 ....
          キスをする


            あ。
              そうだ


          何かを
          思い出した
         ....
あごひげを伸ばしたのと
時を同じくして
仕事でミスをしました

ひげに養分取られてるんじゃないのか

と上司に嫌味を言われましたが
本件との関連性はきわめて薄いと感じたので

ひげは ....
月の灯かりが舞い降りた
この街で今夜は
どんな夢を並べよう

涙が出そうなこの刹那達が
私を人形に変えていく

みぞれの私に
どんな色つけて振舞えばいい?

星さえ見えない夜に漂っ ....
なぁ、注さん。ちょっと、話をしようか。
高木と志村は、浮世のしがらみというか・・・仕事で、ちょっと来れないんだよな。
加藤は、あいつ、渋滞に巻き込まれているんだ。
(中略)
注 ....
遠く 遠く 遠く

それは恋に似た
恋で

スタートラインの踏切り方も
ペースの配分も
わからなかった頃の
記憶の欠片で


遠く 遠く 遠く

それは辿れない
距離で
 ....
君の肩に
顔を押し付けて泣いた

夢の中で
夕暮れの城

ひかりは厚さを失いはじめひとりまたひとり
公園の砂場から友達がいなくなってゆく
やわらかな指の持ち主を伸びきった影が薙ぐ
夕暮れの城を築く今日の砂が水を失い
ひと葉の小枝を支 ....
ベティの口から
花がこぼれる
一語につき一つずつ
時には真珠や珊瑚も混じる
俺はこの女と結婚する

できるだけ養生して
よく陽にあたり
水薬を嫌がらないことが肝心だよ
菫、アネモネ、 ....
この闇が続く限り

きっとどこかに

眠れない心を抱えた誰かがいて

その誰かもまた

違う誰かを求めてる

私もその誰かになりたくて

こうして今夜も眠れずに

昨日と地 ....
窓をあける
蠍座がみえる

もうそんな季節なのだ
夜明けまえ小さな田舎の駅にも明かりは点り
どこかからきてどこかにゆく青い電車が
轟音を引きずってゆく
さよならを言うまでもなかった別れ
 ....
コーヒーには砂糖をいれない、
いま私はめちゃくちゃに機嫌がわるい、
人間なので機嫌が悪い日くらいあって当然なのだけれども、
こんなに機嫌が悪くなるとかえって気分がいい、
コーヒーにはミルクもク ....
                      もうかなり昔のことだけどさ
                      ヤッくんとうとう退屈に負けて叫んだんだ
         ....
矛盾の森を見とおす 瞬かぬ目

しじまの底に射す 水銀のセレーネ

高く遠い月は 手のひらに近く



涙に濡れる野辺に ニンフは眠る

隔てられた人の ほろほろと震える肌
 ....
太陽と月が

一緒に昇ることはない

ないというより

許されないだろう

いくら

太陽が月を愛しても

いくら

月が太陽を慕っても

一緒にはいられない

俺 ....
暗闇れもんさんのおすすめリスト(535)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雨が- 白糸雅樹自由詩304-3-26
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ビートルズ- 石畑由紀 ...未詩・独白1404-3-25
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階段- カンチェ ...自由詩7*04-3-25
涙からはじまり永遠のような一瞬で終わる- カンチェ ...自由詩4*04-3-25
想い- Rubb ...自由詩404-3-25
_- ANNA自由詩104-3-25
夕焼けのソネットさん- AB(な ...自由詩904-3-25
抱き枕- 狸亭自由詩1304-3-25
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ああ詩人よ- ミサイル ...自由詩1204-3-24
いつかの僕の夢- ロク自由詩3*04-3-23
寝付けない理由- 佐々宝砂自由詩17*04-3-23
愛されない孤独。。。- Lily of the ...散文(批評 ...8*04-3-23
肌色の春泥- A道化自由詩804-3-23
キスをする- yozo自由詩404-3-23
あごひげ- ミサイル ...自由詩304-3-23
月に願いを- 純太自由詩7*04-3-22
偲ばれる日々への想い_−追悼、いかりや長介−- 未詩・独白11*04-3-22
そっと閉じる- 霜天自由詩504-3-22
- ukiha未詩・独白404-3-22
夕暮れの城- 折釘未詩・独白604-3-22
園芸家には観客が必要だ(1)- 鏡文字自由詩304-3-22
誰かの誰か- 快晴自由詩11*04-3-21
アンチ・アーレス- 佐々宝砂自由詩704-3-21
クソババアになりたい- 佐々宝砂自由詩9*04-3-21
神様はともだち- クリ自由詩204-3-21
メランコリア- クリ自由詩5*04-3-21
☆81_シュクメイ_Ⅱ- 貴水 水 ...自由詩4*04-3-20

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