世の中は 割り切れるか割り切れないかのどちらかだ
それはひとによる

物事は 白黒つけられるかつけられないかのどちらかだ
それもひとによる

ひとの数だけ正悪が存在し 神秘は触れられないま ....
少し伸びた髪のあたりから
あなたは植物になって
黙ってしまった

毎日少しずつ水やりをして
葉だけが生い茂り
花はまだ咲かなかった

自分でやったのか
間引かれた葉が
土の上に冷た ....
 
空と海が混ざり合う
溶け合って中間色
フラッシュバック
あの日見たカモメと
記憶の共有
 
海岸に咲く花が
あまりに君を思い出させるから
優しく摘み取って
僕の真ん中に咲かせた ....
指をとりなさい
昔から着せられてた時間
粒を飲んだら海に帰るよ
青しまい終えた夜空のまつ毛に
つつまれたまあるい出窓
しゅっとひとふきで曇るガラスも
つやつやのくうくう
うぶな瞳
ペンギンの求愛よりも美しく 季節はずれの半そでの君



  マフラーの巻き方すこし横着で 君の名を呼ぶ朝のただいま



ヘンな角度の頬づえで秋の夜の作戦会議 恋をしている

 ....
ぼくはぼくが優しく振舞えば
君が落ちることを知っている
君の瞳にはそう書いてある
でもそうしたところで
その先には何もないのだ
ふたりともたちまち痩せ細り撤退するだろう
愛の前線には敗北が ....
乾いてゆく風があった
薄れてゆく光もあった
綺麗にされた夏だった

目の前に拡がる
どこか懐かしい景色に
なぜかふるい歌を思い出し
海に腕をさし入れる
かなしみが群れているのは
きっ ....
目をつむっても変わらない灰色
空気の高笑い
換気扇のおと
 
埃すら愛しく肺を犯すこの部屋で
メランコリーが発情した
 
愛してる
安いね、いくら?
 
なんて戯言
一人でリピー ....
 右を見ても
 左を見ても
 街にいても
 部屋にいても
 いつも欲望が走りまわっていて
 そんなのいらないから
 休みたい

 仕事をしてても
 遊んでいても
 友達といても ....
いくえにも
かさなった
ゆらぎ
輪をかいて
后は
たおれる

フラッシュに焼かれ
切り花が飛び散って
できるなら
このまま
目覚めたくないと
願っても

民が呼ぶ
夢 ....
壊れなかった夜に
あなたの乳房の中で
浅い眠りに落ちていったのさ
どうしたって壊れなかった夜に
あなたの薄い乳房の中で
夢も見ないような眠りに
落ちていったのさ

朝は狂わないままにや ....
その日の晩、女は禊の真似事をしに
旧い銭湯へ向かいました。
目的は不安を拭うことにありましたが、
それは体裁上の話で、本当のところは
出来もしない覚悟を決めに銭湯へ赴いたのでした。
  
 ....
穴を掘り続けたのは
きっと寂しかったから

ひとりぼっちの夕方を
埋めてしまいたかったから

今はわかってる
あの頃も 今も

円形の砂場から
立ち上がれないの
薄いベールに包まれた
幻想を破って
わたしまでたどり着いたら
存在の重さに
音を上げるだろうと
こころのどこかで
分かっていた

根性なしめ
ツミヲとおちんちんは、
いつも電車に乗ってやって来る。
ツミヲの棲み家は、
ここから二駅と四つ離れた駅から、
徒歩五分の閑静な住宅街の一角にある。
ツミヲはそ ....
答えだけが
求められるから
今日は太陽が沈むでしょう
そのたびに
遠ざかっていくのです

   飛鳥の石舞台は夕日に
   廬山寺の桔梗は夕日に

やってくる未来を信じないにしても
 ....
透明な温度を下げていく
あなたのぬくもり
かすかな光が胸をさす
氷のようなつめたさで

肌が焦げていく
においが鼻につく
電車の中では冷房が
滝のように流れている

さらさらと ....
ふと顔をあげると
刃物を袖に隠した風が
私めがけて襲い掛かってきた
風は私は殺そうとした
結局ここまで21人の女の子と付き合い同じだけ別れた
俺は気にいった赤ワインを何本か手にしていた
皆、個性的でチャーミングだった
どの子も自分の人生を目一杯に楽しんでいるように見えた
残念 ....
争いも破壊も
あなたなら取り除くことができるでしょうに
どうして腕を組んで座っていらっしゃるのですか
私たちが土をこねて作った人形にすぎないからですか

喜びも感動も
あなたなら創り出すこ ....
夕暮れに降り出した雨は
いつしかわた飴に変わっていた

本日の降水確率は夏祭りです
割り箸を持ち歩きましょう

町を歩くと
大人も子供もみんな
甘く優しい色に包まれながら
頭の上で割 ....
方舟が流れ着いたのはJR大阪駅3番ホームで
人の姿のないホームにひとり降り立った少女は
後から来るかもしれぬ誰かに何かを伝えるために
ぎこちない手つきで赤いリボンを柱に結んだ
方舟はすでにあち ....
涙のかわりに詩を書く
泣きたいなら泣けばいいと
言ってくれた人の前で
泣く事ができなかった

感情だけが
私の取り柄です
おとなしいと言われる
雰囲気などは全く
この胸の深層とは
 ....
覗く穿孔の先
しろい魚がいて
半透明の皮膚を
鈍く光らせては

時々憂鬱そうにそらを仰いだり
恨めしく心火に身を焦がしたり
何時にか逃げてしまったけれど


伺う穿孔の先
しょう ....
  夕暮れ色の飛行船、
  たくさん空に浮かんでいたけれど
  空と一緒の色だったので
  誰にも気付かれないままでした。

  *

  毎朝、起きたらすぐに顔を洗います。
   ....
   黒縁の眼鏡をかけた教授の講義が一段落すると
   スクリーン上に映し出されたままの
   夏の星座がゆっくりと回転し始める


   古びた校舎の窓側を覆う暗幕は
   その歳月 ....
目覚まし消して20分二度寝
軽くヤバス
やばいけど煙草を吸う
そしてなぜかいつもより丹念に今日着ていくニッカのコーディネートを選んだりする
少しうんこが出そうなのでうんこをする
マ ....
南風に乗って、夏が
駆け込んできた

いつだったか あなたは
疑いなく寄せるそれを
レモンの光、と呼んで
指先で掬い上げて口付けをした

透明な時軸につかまって、僕は
ひとま ....
だれのためでもなく
言葉は うまれ
王国となった あ
きみの ためだけに
歌いたかったのに
壊れてる音がする
内側から崩れてゆく感覚
今まで積み上げてきた全てが
あっさりと

大事に育ててきた
それなのに
どうして、

ひとつの小さな嘘が
また小さな嘘を造らせて
僕はす ....
暗闇れもんさんのおすすめリスト(535)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世の中- ukiha自由詩3*08-3-9
夫婦- 小川 葉自由詩408-1-28
カモメのメモ- 朝飯グミ自由詩208-1-17
投げやりに辛口- 砂木自由詩6*08-1-6
秋の夜長の作戦会議- メメズワ ...短歌9*07-11-3
湖心_八- A-29自由詩2*07-10-18
乾いてゆく風があった- soft_machine自由詩16*07-10-13
ビル- ゆるこ自由詩407-9-8
休みたい- 山崎 風 ...自由詩807-9-8
王妃のめまい- 美砂自由詩5*07-9-3
くちなし- 虹村 凌自由詩7*07-9-1
風呂敷女- 白寿自由詩4*07-8-31
5歳3ヶ月- 衿野果歩自由詩407-8-26
音を上げる- yangjah自由詩307-8-10
「_おちんちん電車。_」- PULL.自由詩7*07-8-10
さーくる- たりぽん ...自由詩10*07-8-8
あんず飴- ゆうと自由詩8*07-8-4
柔らかい風- Itha自由詩207-7-27
妄想世界朗読旅行・ニース〜フランス編(南フランス鉄道)- 馬野ミキ自由詩907-6-27
どうして- すー自由詩307-6-23
わた飴前線- プル式未詩・独白11*07-6-14
方舟- 大覚アキ ...未詩・独白407-6-7
帰る場所のないものたち- 自由詩11*07-6-3
せんこう- ICE自由詩6*07-6-2
幻視顕微鏡- 嘉野千尋自由詩61*07-5-27
プラネタリウム・アワー- 嘉野千尋自由詩26*07-5-21
マイミク募集中- 馬野ミキ散文(批評 ...18*07-5-17
炭酸レモン- Rin K自由詩43*07-5-12
そろもん(焦燥の話)- みつべえ自由詩607-4-17
桜の見る夢- AKiHiCo自由詩407-4-17

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