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どうしても手放せないものがある。

直径二十センチの海だ。

四キロを泳いで持ち帰った
はたちの俺だ。

ごろり
机の上にころがる
うす水色の{ルビ浮子=アバ}をまえに
いま、俺は ....
おい坊主、饅頭食うか?

おじちゃんだぁれ?
知らない人にモノもらっちゃだめだって
母ちゃんが言ってたよ

そうか、残念だなぁ
こんなにスベスベしてるのになぁ

スベスベしてるの ....
守られる約束なんて
この世にはないから

約束なんて
しないほうがいい

どうしても
約束したくなったら

はんぶん冗談で
すればいい

歯医者の予約程度の
約束を
すれば ....
君が死んだら
君を入れた棺にのって


三途の川でも上ろうと思う



お腹がすいたら
君を食べて

遺骨で作った槍で
閻魔を殺そうと思う


ああ

そんな
呆れ ....
@鬱五郎はライオンの虫歯を見つけた、と言う。


大きくあくびをする顎を覗き込んで、
鬱五郎はライオンの虫歯に話しかけようとした、けれど
眠たげにゴロゴロと喉を鳴らすそいつは、
生臭いあく ....
明日のことばかり考えてたら
今日のこと忘れてた
電話もごはんも催促も壁紙の張替えも
全部全部全部

食いつきのいいアマゾンの美魚
食いつきのいいメキシコの美魚
食いつきのいいアフリカの美 ....
よこあるくスベスベを、イメージの先に融解する。
涼しくさらっていく風が、撫でるのは喧騒だ。


こうしてぼくらは息をしていて、いつもいつも、いろいろな状態をことばにする。悲しい。うれしい。お腹 ....
夫になれない

父になれない

妻になれない

母になれない

自慢することじゃないけど

恥じることはない

俺はそう思ってる

俺は

若くして

ポンコツにな ....
早く消えてくれと
心から願う

働きすぎると
脳味噌の髄から
眼球の真奥が痙攣する

鼻の穴から
二酸化炭素が上手く排出できなくなると

決まって


幽霊が
私の前に出る ....
★ ゼブラくん

   あなたのあだ名
   つけてあげたよゼブラくん

   よこしまゼブラくん
  
  
  
★ こむらがえり

   営業の小村クンが
   人知れ ....
ぼくの恋人はスベスベマンジュウガニだ
すべすべした感触にぞっこんさ

だがぼくには妻もいるし
彼女に会うためにそうちょくちょく海に通うわけにもいかない

シャツの裾をつまむハサミを振り ....
 コーポR・402をひっそりと辞し
 もう二度と戻ってこないことになってしまった
 あなたへ

 (えっ、本当にもう二度と戻ってこないの?
  どうしてなの?
  わたしには訳が分からない ....
あざが4つと
擦り傷が一つ
引いて3
誰かがあたしのトイレを見て
3言くらいコメントをする
なのにひとつも
思い出せない
そんなことが
短い期間に
2度繰り返されて
引いて1
額 ....
午後三時の道の上
薄目を開けて寝そべっている


おまえの見る夢は多すぎて
電車がすぎても目覚めない


食い散らかして 蹴飛ばされ
胸も腹も治らない


同じ道 ....
空っぽになった
ジャムの瓶をさかさまに

逆立ちができない、と
言っていた友達を
さかさまに

意地悪なあなたの
『好きではない』を
『好き』に変えて

あなたの気持ちをも
さ ....
半裸の女性は自動車に限りなく接近し
煙突は草原と合図を交わし転倒しながら笑っている
酒場のテーブルに地元の地図を書いて
自営業を営む侍がおもむろに刀を投げる
その真剣さは伝わる
アウトライン ....
強がって 悲しんでる姿が
とても怖かった
自分の首に
紐を結わえ着けて
先っちょ
勝手に握らせてさ、
僕のこと、本当に大切に思っているんなら、絶対離しちゃだめだよ、
笑顔で突き飛ばそうと ....
目が覚めると
右手がチョキになっていた
いったい僕は何と戦ったというのだろう
夜中、こんなものを振り回して
援軍の来ない小さいベッドの上で
俯きがちという言い方は生ぬるく
人々の首は、方角の違いはあれど
完全に折れています


それぞれに掛かる負荷の為に
多くの頭は地面の方向へ折れています
左や右へ折れている首も ....
松井のバットが鋭い弧を描き完璧にとらえた真ん中高めストレート
力強くどこまでも飛んでいく青い青い雲ひとつない空
見上げる僕等は有象無象の歓声の渦僕はその点景
ボールの赤い縫い目は僕等の夢白地につ ....
徒然なるままに
いろいろ考えたり 思い浮かべてみる
「答えは出るのか出ないのか」
答えを出すのが目的じゃない
考えるだけ
思い浮かべるだけのこと

それだけのために存在する
その場限り ....
 こつこつという足音。少し風まじりの雨が降っている。その軽快さ。そしてその連続性は午後の憂鬱だ。足音はその憂鬱の中を闊歩する。それが何かの助けになることは無い。憂鬱が変拍子を打つようになっただけだ。た .... 牧場の柵に座った熊の親子
夜空を見上げて何思う

あの星座はなあにお母さん
あれはね小熊座 あなたの星座よ

と言う声が聞こえてきそうな

が描かれたタオル
が浴室のハンガーに掛か ....
すこし苦しんでから反吐が出そうだ。
暗闇の向こうから何かがやってくるに違いない。
よわさなんてもんを知る前に僕は、彼のことを知って
彼のことを知ってからは薄く伸ばすように彼女のことを知る。
 ....
風が吹く中
残った一つは ひどく必死だ

仲間たちはみな
とうの昔に 風に乗って
遠くに行ってしまった
いや もしかすると
意外に近くにいるのかもしれない

しかし 残った一つは
 ....
人のなかに 波のなかに
言葉を放ち
よろこびもしあわせも捨てようとしている
見知らぬ雨 見知らぬ路
見知らぬ緑
石にはね返る言葉を見つめていた


誰もが居るのに 誰も見えない
 ....
なんにもしらない。
天の原振りさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも、のほかに、
天の原振りさけ見れば、で始まる和歌があるなんて、
誰も知らない。
ただ数え歌のように啼くようぐいす平安京、と ....
たとえ女ものの下着を着けていても
匂い
精液の勧告が俺をかきわけても
匿名の幼虫だけは
しぶとく残り続ける
あいつらは俺に
奴らの粘々した体を飲めという
匂い
飲めという
昔々 河童 ....
シトロエンBXで旅に出よう
からっと晴れた涼しい日曜日に

それはゴールデンウィーク
暑くもなければ寒くもない
理想的なゴールデンウィーク

エアコン効かないからね

渋滞しない道は ....
曼陀羅寺へは湖沼の脇のあぜ道を
通って行かねばならない 丈の低
い湿原植物の群生が道を覆い隠す
ように拡がっている 湖沼にはぼ
んやりと霧が立ちこめ向こう岸は
見えない 風はなく水面はほとん ....
石原大介さんの自由詩おすすめリスト(283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
プロローグ- 草野大悟自由詩304-5-14
スベスベマンジュウガニ饅頭- あとら自由詩3*04-5-14
歯医者の予約程度- チアーヌ自由詩1004-5-14
酔い言- 蒸発王自由詩204-5-14
『鬱五郎とライオン』- 川村 透自由詩7*04-5-13
獰猛な美魚- チアーヌ自由詩10*04-5-13
スベスベマンジュウガニ饅頭- nm6自由詩8*04-5-13
☆127_オレナリノ…イノリ- 貴水 水 ...自由詩6*04-5-13
片襟の幽霊- 蒸発王自由詩304-5-12
けろっと(2)- umineko自由詩504-5-12
スベスベマンジュウガニ饅頭- RT自由詩5*04-5-12
コーポR・402をひっそりと辞し- Six自由詩604-5-12
順位の永久運動- 鏡文字自由詩304-5-12
ノート(犬)- 木立 悟自由詩604-5-11
さかさま- クラウン自由詩12*04-5-11
確認の電話は剥奪される夜中に前転していた- 捨て彦自由詩304-5-11
- 自由詩204-5-11
戦っている- たもつ自由詩4504-5-11
屈折率- A道化自由詩704-5-11
GOOD_JOB!!- ワタナベ自由詩1204-5-11
徒然なるままに- もこもこ ...自由詩3*04-5-11
漂流- 黒川排除 ...自由詩104-5-10
ヒエラルヒ- たかぼ自由詩1004-5-9
シモベ的- 示唆ウゲ ...自由詩404-5-9
たんぽぽ綿毛- 望月 ゆ ...自由詩5*04-5-9
異路- 木立 悟自由詩6*04-5-8
啼くよウグイス- I.Yamaguchi自由詩304-5-7
matter_repoded- 鏡文字自由詩1*04-5-7
ゴールデンウィーク- チアーヌ自由詩5*04-5-6
曼陀羅寺へ- たかぼ自由詩904-5-5

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