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線をまたぎます。季節も七夕をすぎれば夜のための日々が延々と続くのです。アスファルト、アスファルト、きみは熱という熱を呼吸していますか?と話しかけてはこのマンホールのように丸い月 ....
 
 
 
 
大きくひとくくった、全日本夜。が、ひとでいうところの精神的なバランスを崩してつい、朝になってしまいました。落っことしてひっくり返って、くしゃみをするようにくるりくるり。「おはよ ....
どうにもやるせない自転車です。雨水の玉つぶてなサドルの革を「そうでもなく茶色だ」と言って、拭き取ればままよ、と走りました。光、スロウ、アウェイ。そして溶解するするりとした残像を肴に、ウィスキーに言い訳 .... 原宿の真上を仰ぐ桃色に太陽の位置を忘れてしまった

歩道越え眩ませる目の橙に目黒通りに抜けつきる記憶

遠くまでがらんと大崎ただ一人つくった嘘のばからしいこと

秋葉原地球丸呑みテラバイト ....
1.エスパー(もしくは君)


エスパーも、変わらない。ただ気づいてしまうというだけで、同じように揺れ動いて、俯して、辛うじて立ち上がる。忘れてしまおうとしては、切れ端に、文字。読めないけれどつ ....
よこあるくスベスベを、イメージの先に融解する。
涼しくさらっていく風が、撫でるのは喧騒だ。


こうしてぼくらは息をしていて、いつもいつも、いろいろな状態をことばにする。悲しい。うれしい。お腹 ....
シャッフルして上海された。ぼくらはアスファルトに寝そべったままの、夏の夜なのです。気がつくと彼は東京されていて、ぼくらはそんな近視で眺めるいつものぼやけた月を「冗談だろ?」と問い詰めたりしている。しり .... フリーダム。
自由は、雨あがりの蛍光灯にぼんやりしている。


コツコツするのは足音だ。地下鉄のホームに、つるりと鮮やかな緑色の椅子が並ぶミニマルな夜は終電の少し前。ふわり、酔ったような光は湿 ....
陽が当たらないこの部屋には夜が堆積したまま、おはよう。
けして眩しくはないけれど、それは挨拶だ。



腕を下にしていたのでしびれた。下敷きが平たく硬いのは、しびれずに楽に生きていくための防 ....
ニュー。ニュー。
新しくなることについて考える昼すこし前の柔らかい光だ。


上着のポケットにしまっていた石を垂直に投げる。加速度と重力。そう、加速度と重力がせめぎあうその瞬間の曇り空に、押し ....
スライド、スライドしていく音階に、立ち止まるための目印はない。ギター、弦の上を滑ってゆくぼくらの、とめどないものを抑制する旅。そしてタブ、タブ譜を読むためのフレット、フレット。区切りをつけて、数を数え .... きっとこれはライグレと煙草で
味とも匂いともつかない艶めきが乗りかかる部屋に
トタンに雨が踊り狂ってしまって 音楽のほうが薄っぺらで

勢いあまって気が違ったか なだれかかり
この季節の 凡 ....
駅のホームは終電まで1時間の23時で、ぼくは「のりかえ」が「チェンジ・ヒア」と訳されているのに気づく。「チェンジ・ヒア」というのは「いる」ところからスタートしているが、ぼくらは「いない」ところからスタ .... 卑猥だ
どうしてか 椎茸が卑猥である


もう寒くもない夜に自転車を走らせて川べりに行く
警察官に止められて ライトをつけろと言われ
彼らもこう見えて 楽しく生きているといい
上々な証拠 ....
自転車のサドルってやつは、大抵ピッタリしているものだけれど、一瞬どこだか忘れてしまうその名前はさておき、色はタンカーから流れ出す按配の、石油的な黒だ。とにかく座る場所なんだけれど、それがそいつはどうも .... あなたは
休むということについて考えてみてください
ああ でも 考えこんでしまってはいけないのですが

ぼくには それは突然降ってきました
いままでの休日がすべて休日ではなかったかのように
 ....
そのバンドの名前は「全米各地で」といって
下北だか高円寺だかの汚いライブハウスで
お騒がせだ

ボヘミアンだとか
アシッドテストだとか
ケルーアックだとかギンズバーグだとか
単語をつぎは ....
1.

かめはめ波のポーズで

洗濯物に影をつくるその細かなしわから
隙間に入るハイパワーの酵素になって
ぼくは自分の皮膚の細胞のそのわずかな隙間から
入り込んでしまったくだらない時間を ....
空の底に飛んでいく何かを眺めたいのですが
ただでさえ寒いこの部屋の 窓は開けません

想像してください
「矢印が3つばらばらに別の方向を指していて
 その三角形の真ん中には 目のグラフィック ....
肌を刺す自転車の風アマルコルドままよ抜け切る踏切の溝

満月と見紛うばかりに丸時計ゆくりゆくりと短針の夜

クラクションパパラパパラに道路際過ぎ去る豚の色彩の妙

暗闇に減速する性からから ....
シェリー・シェリー
元気ですか? という意味だと
いうことにして ビール

浮かんで浮かんで押し寄せる
図らずもまわるカラッポの観覧車の午後1時に
昨日電車から眺めた風景の残像でした

 ....
堂々巡りの話が止まらないのでいっそのこと
回り回って溶けてバターになってやろうかと思ったが
パンのカリカリの表面の上できれいに塗られずに固形のまま
押しつぶされたりするのが嫌だったのでとにかく反 ....
喉の奥を製本したような風邪をひいて
いっそのこと美しく装幀されて図書館でカビ臭くなりたいと夢見て
布団に入るといつのまにか17時間半経っていた晴れた午後4時に
炊いたお香でひとつ咳をして

 ....
つま先から頭のてっぺんにかけて
ベクトルがそのまま垂直方向に伸びて太陽

果物と同じくらい孤独
瑞々しさの極致がほったらかしだよ

ある日南の島の販売人に出会って
ポイントもつけるし安く ....
全身黒ヘッドフォンが千羽飛ぶ 都会の空に響く雑音



一羽からは TOKYO-FMのハーフのDJの声
(猛暑苦)
一羽からは ソフマップに行くとかかっている歌
(広東語)
一羽から ....
石原大介さんのnm6さんおすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
シュガースポット- nm6自由詩9*04-7-11
全日本夜- nm6自由詩9*04-7-6
光、スロウ、アウェイ- nm6自由詩5204-6-10
山手線挽歌- nm6短歌5*04-6-1
エスパーと雨- nm6自由詩14*04-5-25
スベスベマンジュウガニ饅頭- nm6自由詩8*04-5-13
上海された- nm6自由詩15*04-5-3
そうして夜は酔いどれて- nm6自由詩604-4-29
いつまでも繰り返している- nm6自由詩13*04-4-18
ニュー/ヒア- nm6自由詩21*04-4-16
フレット、煙草- nm6自由詩9*04-4-13
ラブソング/トタンに雨が踊り狂ってしまって- nm6自由詩604-3-31
ハロー、ぼくらは都合がいい- nm6自由詩13*04-3-27
椎茸とぼくらの夜- nm6自由詩604-3-10
いつも座られる夢を見ている- nm6自由詩8*04-3-1
正しい休日- nm6自由詩4*04-2-28
明日もまた、全米各地で- nm6自由詩304-2-12
何か出ないかなといつも思う- nm6自由詩904-1-30
帽子が飛んでいってしまった- nm6自由詩5*03-12-17
午前1時のさざんか泥棒- nm6短歌303-12-9
シェリー・シェリー- nm6自由詩1003-11-23
ザッツ・ハウ・ストロング・マイ・ラヴ・イズ- nm6自由詩903-10-7
植物だった頃に- nm6自由詩503-9-30
ジャパネスク- nm6自由詩503-9-22
ヘッドフォン蝶- nm6自由詩303-8-1

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