手をのばせば
やわらかい陽射しに
触れるよな

小川のせせらぎ
口笛さそう



‥足下にも

小指の先ほどの
ちいさなちいさな
あおい春
背なか 背なか
もたれかかった珪藻土の壁には
真昼の温みが宿り
後ろから
春の衣をふうわり掛ける

あし
足もと
埃だらけのズックの下で
蒲公英は蹲り
カタバミが少し緑を思 ....
コートの袖口に
凍った風が刺さり
いつか繋いだ掌を思った

小さな歴史が吹き飛びそうな日には
冷静を乱し
きみ行きの列車に
乗ろうかと考えたりする


枕木に光る足跡を
小さな獣 ....
終わった恋には
もう戻れない
相手の想い
私から遠のいてゆく

残るのは未練
断ち切らないと
新たな恋には進めない

心の痛みは
いつか
遠い彼方へ消えてゆく
冬の朝空
七時の悲しい羊たち
隙間無く群れをなす

東を目指す羊らが
見つめる先はどこの地か
無言で光に染められていく

たどりついた羊らは
美しく映え
空に融けていった
白い部屋を好んだ君は
自分を気が違った人なのだと言った

黒い部屋を好んだ貴方は
自分を汚れた人なのだと言った

赤い部屋を好んだ私は
自分を自意識過剰だと言って笑った
話して

離さない

どうして話してくれないの?

君を愛してるから離したくないんだ。

私だって愛してるわ

だったら!

だからこそ話して欲しいの

僕は絶対に離さ ....
1.僕が許せないこと

僕のお菓子を食べること
知らない誰かにメールすること
時々黙って家を空けること


僕は君を愛している
世界で一番愛している
だから僕は君を許せない


 ....
くじら 大きな水 おしのけ
くじら 大きな水 のみこみ

くじら 大きな力
およぐ すすむ
海へ 空へ

青い青い宇宙の中
くじら の 確かさ
「いたいのいたいのとんでいけー」

? いたいのどこにとんでいくん?

「遠くのお山へとんでいけー」

それやと動物さんはどうなるん?

「え?」

お山の動物さんたちがかわいそう ....
自分の中の秘密は自分自身

誰かとの間の秘密は友情そのもの

秘密をバラしてしまうということは、
自分にとってかけがえのないものを
自ら破壊してしまうということ。

人は人生のなかでど ....
一月の風が
凍りつく 窓を叩く
眠りに至らぬ 冷たい夜半
明日出て行く この部屋を
片付けても 片付けても
きりがない
少女の玩具は 置いてゆこう
がらくたに 埋もれた
わたしの魂よ  ....
 
私はとても小さいので
海を見れば
海でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
空を見れば
空でいっぱいになってしまう


私はとても小さいので
風を匂えば
風で ....
北からも南からも容赦なく真っ白な風に挟まれる私

君のその視線の奥にある未来私はちゃんと映ってますか?

寒い中砂浜で焚火してみたいある小説の真似するように

溜息に混じって出るのは幸せで ....
君はいつも勝手なことばかり言って・・・僕を困らせるね。


あるときは「大好き」あるときは「大嫌い」

そんな君の言葉に戸惑いながら

それでも君を愛する僕がいる



君が ....
花が 舞います 栗が 落ちます
全部 月に 返せそうにありません

月には いるのです
亡くなった 祖父が
病死の 祖母と 共に

水が 腐っています 水は 海に 消えます

畜生! ....
旅人よ
君は何処へゆくのか

その靴がすり切れるほどに
過ぎ去った悲しみの日々は背後に遠のき
名もない無人の映画館のスクリーンに
モノクロームの情景は映し出される



「ひとりの ....
時間とともに わたしは
うしなわれる だから未来を
待ち望まない というのは嘘だ
明るいうちに できるだけ早く
きみのところまで たどりつきたい
笑顔を見ると永遠がある気がしてしまう
この手をつないで人のぬくもりを感じて
永遠を期待してしまう
いつか深夜に見た映画の台詞が頭の中を侵食する

私は暗い海の底から来たの
いつか貴方は私か ....
ソラを見上げれば果てしなく広がる星

このソラはどこまで続いているかわからない

果てしなく終わりがないかもしれない

それともすぐそこに壁があるかもしれない

でも今の僕らにはそんな ....
現代詩フォーラムの皆様
あけましておめでとうございます。
今年も管理人様はじめ会員の皆様の
御健康と御健筆をお祈り申し上げます。
ついでにアタシのご飯も
グレードアップしますように
お祈りしちゃいます ....
 僕からそう遠くないところで
 少女は泣いている

 時代は弱肉強食
 弱き者は部屋に束縛され
 いずれ病院に搬送される

 僕からそう遠くないところで
 少年は処理できない情熱を ....
はじまりはいつも真っ暗闇の中で
終わりの光は見えない。

だけど、一歩踏み出したその時から
歩くべき道がみえてくる。

もちろん、その一歩を道からはずしてしまうかもしれない
そんな気持ち ....
風は思いのほか近くから来る
雨はほぼ真上から

あなたの街は遠くて
僕は想うより他に知る事が出来ない

いつか
そこに立ったとき
僕は何を感じるのだろう

暑い暑い日差しに
 ....
冷たい北風に煽られ
凍える霙に打たれても
白樫の木は黙して耐え抜く


容赦ない吹雪の最中
総てを失う事の恐ろしさに
怯えてはならない
大地深く張り巡らした根の先より
明日への滋養を ....
狭い檻の中に棲む
つがいの獣
明日を語らずに
今日を愚痴る


狭い檻の中で諍う
つがいの獣
嘲る口元には
朝餉の飯粒ふたつみつ


軋み合う魂より
産まれ出でし
いがみ合 ....
 
 そこにしかないものを
 さがすため
 僕は{ルビ故郷=ふるさと}を
 離れ
 いつしかここまで
 やってきた

 そこにしかないものが
 何なのかもわからずに
 ただ
 泣 ....
説明書の後ろには
「困った時には」 
というページがあります
マニュアル通りに「困れる」ことが
私たちにはいくつあるのでしょうか
それで解決してしまう
ほんのわずかな問題は
きっと理解が ....
誰もいなくなった夜の海岸
音も無く波がよせている漆黒の海
遠く拡がる水平線のその上より青く輝く月が見ていた
ただ独り旅に出てきた私に
彼女の光は、なんと優しかったことだろう
何処までも何処ま ....
逃げる途中で
転んで
汚れました
怪我もしました
大した怪我ではないので
舐めて
舐めて
治しました
時々夢を見ます
鬼さんこちら
鬼さんこちら
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