高台にある校舎の屋上に立って
乳色の朝靄に包まれた
狭い海峡を見下ろしている
島の影は霧の中に横たわる乳牛
潮の香り漂う牧場の朝のごとく
霧笛は牧童の口笛を思わせる
雲間からふいに
射抜 ....
キスの一秒前に揺らめく引力をみんな知ってる こいびと以外 アマガエル

かわいい

きみどりいろで



ぼくはアマガエル

すごくすき

たくさんあつめて

ならべてみよう



アマガエル

アマガエル

 ....
深夜3時
こたつを囲んで
女の子と語り明かす日
彼女はもう眠たげなようでいて 尚
止めどなくおしゃべりはつづく

ねえ
しらないでしょ
私ほんとうはね

本当は
前に娘
後ろ椅子に息子
三人乗りで
自転車をとばす
重なった影法師が
むくむく育ち
故郷でよく見た
山の形と同じになった

つながった稜線
家族が並びあう姿
あぁ
毎日見て ....
ココロがどこかに行っちゃった。





気持ちもどこか遠くに行っちゃった。





今のぼくはただの虚ろな入れ物になって毎日を歩いてる。

 ....
ひとりきり 駅のあかりみている
亀が背中で啼くことを知った たぶん酷いことがあったんだ


相性が悪い ひとばかり
鏡のようには
いかないみたいだね 

なんだ 辛くて奥歯欠けたんだ
 ....
どこを向くの、
きみの
目、
さよならの季節
を抱いて、
回転灯のうた
が、
ひびくあの森。


(東を見ながら
(きみが死にたいと言った
(あれはいつだったろうか
(夕日を ....
あなたの声も存在も
幻ではないのに
温もりだけが感じられない

私を嫌いになったのかな・・・
私への愛が消えたのかな・・・

キスしても抱きしめても
冷たい物を抱きしめているような
 ....
愛しいと綴らぬ代わり
速達で、と告げましょう

思い煩うこころに替えて
所在の分からぬ神様に
祈りましょう


微かに雪の匂いのする声は
幸福の理由に充分すぎて
零れる音色が
深 ....
「竜」って?

空翔ぶ生き物だとか
蛇に足だとか
雨の神さまだとか

見たこともないものに
馴染みのない名がつけられていて
妄想の上に願いを重ね塗りして
今も紙上で
文字で
音で ....
どこにいても
あなたが見ている
その方向を知りたい

どこからでも
あなたの見ている
その先を一緒に見たい

僕は遠くから
あなたの記憶を追いかけ
そして僕が見た
記憶を継ぎ足し ....
あれほど恋い焦がれた君の背中に

手が届いたことを今でも夢だろうと思う


手のひらのキラキラ

まぶたの裏のキラキラ

皮膚をくすぐるキラキラ

きっとはなさぬ力をいれた

 ....
あなたの声が聞きたくて
あなたの笑顔に会いたくて
いつもより早く眠りにつくよ


夢の世界の幸せは
溶けない砂糖菓子
永遠の酩酊


握り返されることを望む手を
宙に彷徨わせると ....
本当の愛等とうに捨てた

という顔をして
寂しそうに立って居る君を
黙って見て置く事が出来ない

そんなあたしは
やっぱり馬鹿だなぁと
君には弱いなぁと

改めて思いました。
クリスマスという
魔法にかかる

哀しみの涙も
魔法にかかれば
幸せの涙に変わるかな

強がっていないで
今夜は素直な気持ちで
あなたに甘えよう

ライトに照らされて
魔法の効 ....
イイコトあったと言う人を、心から祝福できない私。

意地悪な女。
可愛くない女。
醜い女。

正直な、小さな女。
両手いっぱいに
林檎を抱えている人がいた
あんなに抱えて
きっと林檎が好きな人なのだろう
僕は右手にひとつの白球を持って
王国をつくりに帰るところだった
クリスマスの贈り物

キャンドルを見つめると幸せだった日々が浮かんでくる
あなた、いつも優しかったね
あの頃、気付けなくてごめん

飾り付けられたツリーを見てあの日のことを思い出したよ
 ....
小さな丸いテーブルに
精一杯の気持ちを込めた
小さな丸いクリスマスケーキ

一夜の窓より街の賑わいを見おろすと
そこかしこで肩を寄せ合う恋人達の姿は
語り合う言葉の響きに酔いしれ

ク ....
先頭を走る人に聞く

何故貴方は先頭を走るのか

ある人は言う

他人が恐いから

ある人は言う

先頭って気持ちええやん

ある人は言う

周りが遅すぎるだけ

ある ....
いつも冗談ばかりでごまかしてたけど、
真っ黒な雲が空を覆っているのを知らないわけじゃない。

でもそれはどうにかできるようなものでもなかったし、
望まれてそうしていたと言えないこともないらしい ....
小さな僕をどうして
        
        君は見つけられたの?


どうして大きなキミの手は

        やさしくあたたかいの?


その手でボクを抱きしめて ....
その音を逃すまいと
耳を澄ます


夜の扉が
ひらくとき
凛となる
かすかな音色を
今日
空を見上げたら

そういえば
雲が大きな口で

なんとか
太陽を食べようとしていたよ

そしてさ
フロントウィンドウから

見上げた
その空は僕の住む

街を覆い ....
想像もつかない未来がきたとしてそれでも言葉は消えないだろう

できるだけ近づくことを目的に携帯電話が進化していく

消耗を減らす進歩が未来でも無駄を愛する癖が消えない

一瞬も止まることな ....
チャンスは今日の今 この瞬間だけ
指の先まで震えてる僕が
自分にかけたおまじないは
新しく覚えた魔法の言葉

「やらなきゃいけない事をやるだけだよ」

夢の中で誰かにそっとささやかれた秘 ....
誰もが寝静まったよなかに

僕だけが起きていて

眠れない夜 朝が来て

午前中のいい時間に眠りに落ちる

遠くでカラスが鳴き交わしている

駅に行く私営バスの音がする

本当 ....
待ち合わせあなたが来るまでの時間胸はドキドキしあわせの音


闇の中月の光に導かれ迷うことなくあなたの胸へ


最近は悪いニュースが多すぎてこの先不安な日本の行方


雨上がり空に浮 ....
軋む
一歩ごと
軋む
心ごと

逃げ込んだ森は
甘美な瀞が満ち
わたしは愛しい景色を
凍る爪先で犯してゆく


痛む
一言ごと
傷む
一夜ごと

明日を司る月が
昨日 ....
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