赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた
進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い
行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
この足を縫い付ける影すら要らない
手を伸ばしてみても無駄
星になるには早すぎて
この闇の中を歩くのは怖すぎて
小気味よいステップの果て
高い高い空の上
雲も星も関係ない
私は辿り着く ....
まず まどを あけよう 。ほこりで 湿った まどを あけよう 。 顔を あらおう 泪 で しめった かおを あらおう 。 泥を おとそう 。 生き方に 迷った ドロを おとそう 。かみを とかして 御 ....
背筋を伸ばして歩くことが難しい世の中。
−あら、わたしったら、世間のせいにして。
探し物が見つからないから、
困ってしまう。
ミルクティーが精神安定剤になってしまうようではいけないと思 ....
詩のおっさんは夕暮れ帰り道を歩いていると後ろからちゃりんこで
追い抜いていく。そしてしばらく進んでから「追い抜いたらあかん
がな」とひとりつぶやくのだが再び戻ってくるほど律儀ではない。
....
頭の線がからんで
かゆい明日がある
かもしれません
右へならえ
ならえません
今日パソコンを買いました
使い方がまるで
象の鼻みたいに
ふりまわされて
もっとからまって
....
此処は地上∞階建ての超高層ビルディング
棲家はそのおよそ0階です
何時も見上げて生活してて
糧を見つけてお腹を満たし
狭いベッドで眠りこむ毎日です
そんな日常をちょっとお披露目したく ....
そんなに
見つめても
上げられる
物がありません
ごめんね
ある時、何にもしない時期が
けっこう長い間、続いてしまって
ヤバイ、金がなくなる、と思って
バイトすることにした
別に
不景気だったし
フリーターとかニートとか
いろいろ社会問題とか ....
生きるために必要なものは、多すぎる。
死ぬために必要なものは、もっと多すぎる。
最終バスは一番後ろの席に座るのです
何となくそれが習性になっているのは
そこからは町の様子がよく見渡せるからです
蒼い街灯の下でたたずんでいる
停車場の表示を運転手は調子よく
鼻歌まじり ....
死ぬも生きるも別れるも
みんな時刻が釘を打つ
閉じた電車のドア開けて
彼女を内緒で乗せてやる
冷たい男の腹に乗り
電車の車輪は空回り
モーターギヤ付きブレーキ掛けて
プラットフォームに降 ....
空港の滑走路でイルミネーションがともると
もうすぐ漁り火の時刻
海の滑走路が開くと
夢のチャーター便がやってくる
ねぇ見て 不思議よね
こんなにちっちゃいのに
ちゃんと爪もあるのよ と
満ち足りた母親の顔で彼女は
小さなこぶしをを開いて見せる
アキアカネが飛び交う夕暮れに
生まれたから 茜
はい ....
白い月が
秋夜に はためく
この道は いつか
きた道
稲穂の
先に光りは
灯り
実る
真白き
宝石
かんで
川下り
柳の木
彼方がつくった
伽 ....
こうして此処に立ち、愚かな道化のように振舞う俺。何故なんだ?俺に降り掛かったこの変化を誰が肩代わりしてくれるだろう。隠された嘘が、実際には存在し無いものを守り固める。でも、何とかなるさ…俺は何の変哲も ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない
子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
たぷたぷ揺れて
君は遊ぶ
シャンプーは手の届くところで
夢と現実を隔てる
掌で掬う仕草に夢はゆらゆら
バスタブの愛は緩やかに萌えて
外は季節外れの木枯らし
....
ちいさな坊也がいました。なまえをくりといいました。くりはおかあさんがだいすきでした。くりはどんなときでもおかあさんの側をついてまわります。おかあさんはいつもわらっていました。あるとき洗濯物がかわきまし ....
すれちがいじゃありません
すれちがうにはあまりにとおいのです
ぎらぎらしたつきがはなしかけてきます
またひとがいきました
のぞみどおりじゃないですか
むねがはりさけそうです
とくにいたみは ....
リードギター 弦を歯で切る 指で切る ベースも真似して 切れずに泣いた
おまいらの 心の琴線に 触れるだとぉ 冗談じゃねー ぶち切ってやる
たましーが あればなんでも ロックだ ....
あ
あ
そうなのかな そうなのかな
いま なにかがきれた感じ
いま くるくる ぜんまいが まわるように
からだのなかを いしき ....
不幸せな頃
わたしは死に憧れていた
神にさえも暴言を吐くくらいにわたしは死に好かれていた
わたしが
そう
ずっと幸せであったことに気づくまで
電車の中からふと見た夕焼け
夕焼けは実は虹の ....
モノを置かないでください
と張り紙のあるところに
モノを置いた
そんな些細なことがきっかけで
そんな些細なことの積み重ねだったのだろう
「いつもの」
そう修飾された朝は
あっ ....
ここにちかよってはいけません
きれいなはながみえているでしょう
もうとりかえしがつかないですよ
かんぜんにはまだ
わたしはこわれきっていません
うつくしいおんなをもとめています
し ....
茶碗についた
食べ残された米粒のように
一人になって
通り雨が残していった
淡い湿気にたたずむカエルになる
きっと
この悩みが晴れようと晴れまいと
君が居ようと居まいと
....
今日は昨日の続き。
選挙は終わった。
自民党の圧勝だ。
ここ何年かで、一番の圧勝ではないか?
信じられないくらい、塗りつぶされた。
今日一日を過ごした。
いろんな人の声を聴けた ....
ことばは
しずかに
すべりおちていく
せなか
まるく
じてんしゃを
あめのなか
こいでいく
だいぶたいりょくがついてきた
さかをのぼる
としょかんへいくんだ
しはまいにち ....
てれびをみるきょうだいのよこに
みたらしだんごが
いっぽんあって
いっぽんには
さんこささっていて
きょうだいはひとつずつたべて
のこりのいっこをふたりでうかがって ....
オールナイトエブリバディ!
白いアンテナ
キラ☆
キラ☆
ピーピーピー
チューニングを合わせてくださああい、
ざざあんざざざざざあんざああん
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10