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落日
蜃気楼のよう
だけど蜃気楼じゃない

焼かれるのは
空じゃなく
今日という日の末路

果てるような
限界線
焼かれるのは空
じゃなく
行方もない風たちを
帆にはらませて
もう帰らない船の
船笛の消えていく先
短い呪文
アストロラーべ

二人の旅路を
羊皮紙に書き出しても
深海の底に
沈む姿があって
透明な海藻に ....
君と

ばいばいって

約束もなしに

手を振るとき

誰かが

波打ち際で砂を踏むのです

僕の胸の奥の

小さな

渚で
最終バスは一番後ろの席に座るのです
何となくそれが習性になっているのは
そこからは町の様子がよく見渡せるからです

蒼い街灯の下でたたずんでいる
停車場の表示を運転手は調子よく
鼻歌まじり ....
空港の滑走路でイルミネーションがともると

もうすぐ漁り火の時刻

海の滑走路が開くと

夢のチャーター便がやってくる
炭本 樹宏さんのたりぽん(大理 奔)さんおすすめリスト(5)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夕刻、焼かれるのは- たりぽん ...携帯写真+ ...28*06-2-17
とりたちの星座盤をまわして- たりぽん ...自由詩14*06-1-28
鳴き砂- たりぽん ...自由詩15*05-10-30
最終バスの途中- たりぽん ...自由詩12*05-9-18
空港は漁り火の時刻- たりぽん ...携帯写真+ ...12*05-9-17

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