すべてのおすすめ
止まない雨だった

優しいままでいられるほど嘘つきではないから
まだあまり汚れていない窓ガラスに向かって
冷たい視線を送り込む
反射した感情の行方を知っているくせに
しばらくそこに立ち止ま ....
健気に鳴き続ける蟋蟀に嫉妬した夜は
何も思い浮かべることが出来なくて
言い訳の代わりに意地っ張りな顔をしてみる
涙を落とす理由がどこにも見つからない


時々、弱くありたいと考えてしまう
 ....
光の跡を指で辿って
途切れては、また
切なる時間の中にいる


瞬きに願いを乗せることもなく


水面に寄り添うのは
想いが透き通るから


清水に耳を傾けるのは
貴方の声を ....
高架下の日陰が心地好く感じて
雑草にそびえ立つ鉄塔を虚しく見上げた

蔓の絡まる赤錆びたフェンスの向こう側には
ひび割れたアスファルト上の秩序が腕組みするだけ

車通りが少なかった夕方の国 ....
殿岡秀秋さんの中原 那由多さんおすすめリスト(4)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
同心円状のバルコニー- 中原 那 ...自由詩1410-3-9
不器用風に吹かれて- 中原 那 ...自由詩3*09-8-30
- 中原 那 ...自由詩709-6-16
モノクロにモザイク- 中原 那 ...自由詩309-4-10

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する