硝子細工の
幾つかの重なりは
小さな風の溜まり場をくるくるとかき混ぜて扉を揺らし
丘に続く小道を夢見るのです

夏が降り
気まぐれな模様を織りなして
あのひとの指に留まった雨粒が私の
 ....
帰ろう
と何時でも君は言うので
何処へ、とは聞かない
ヘッドライトが線になるまで
ただ通り過ぎるように

覗くことをしない
触れるなら静かに
斜めになった窓から
射し込んでくる光が
 ....
つぶやきみたいなものです。去年も書きましたが、また変わってきたかも。

○私にとっての詩

私にとって詩は、言葉では表しにくい、なにかを感じられるもの。
読んだとたんに、さーっと風だか時間だ ....
「寒い」
と君は呟く

君に街外れで告白したのは
怖かったから
君はそんなふうに
すぐ
逃げるから


「寒い」
と君は呟く

僕はその頃
埠頭で潮風の匂いを嗅いでいた
 ....
中心へ向って途絶えない無数の
緑の中に駈け寄って

眼の後ろで呼ばれた光は
しだいに
向かい合わせた最後の場所で
塵に変わりゆく扉に刻まれても
痛みのオウトツを識らない

薄まら ....
焦燥・20.9%
享楽・18.7%
惰性・16.2%
意地・12.5%
凹み・9.7%
探索・6.4&
自己嫌悪・5.9%
自己愛・5.9%
使命感・3.7%
仕事から帰ると
ぼくの部屋からは、なにもかもなくなっていた

電話台の上に電話はなく
テレビ台の上にテレビはなく
洗濯機と冷蔵庫は
黒っぽい埃の四角形だけ残し
スチールのベッドだけはなぜ ....
こせぬ めざめ ゆらし
ふすめ はだに まわる

ねがう つどに かぶる
そえぬ みちの むこう

とどめ られぬ くせを
せめる むねの きずを

とおに かくす ほどに
 ....
地球があと100kmのところで終わっている
と知っても
きみは歩いてゆくだろうか
靴ひものことなんて気にしてる場合ではない


見渡しても、海
はてしなく、海
そのかぎりの海の地球から ....
姉中3
私中1
姉6畳の部屋
私4畳の部屋
それぞれに悩みをかかえて
それぞれの部屋で泣く
ガチャッ
私が自分の部屋で泣いてる姿を姉に見られた
ガチャン
姉が 戸を閉めて何も言 ....
                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
疾走感 と 焦燥感 の
折り重なった狭間で、
ドライブ

車の窓から手を出して
うしろへ、うしろへ、
流れてゆく景色を
さわって、あそんだ

ときどき
指のあいだをすりぬけて
流 ....
沈みかけた夕日に
灰色のカーテンを浸せば
世界は爆発する


 *


うつくしい言葉を残すのはやめろ

あれは悲しみで あれは俺じゃない
うちにはレアがいます

飛べないことはあたりまえなのに、コンプレックスです

だけどいつも前向きな彼女、その背中にのって

今日は 鳳凰の羽を買いにいきました

きらびやかなローブをつ ....
送電線の向こう端は
切れ切れの雲で
まだ
見ぬ世界とつながっていた

あの日

エレクトロプス・ロピテクス
火を燃やし
水をせき止め
私たちはつながってゆく

雷鳴の夜
カイ ....
石の上に三百年。
諺の覚え違いじゃない。
多少誤差はあるが、
この山のなか何百年。

山桜は今年も咲いたが、
最近は子供がこんのでつまらん。



{引用=静岡県掛川市高天神社の狛犬}
自分の心に
正直に生きることが
かなわないとき
行き場を失ったせつない想いが
天に昇り星となる

たくさんの人たちの
たくさんの届かぬ想いが
今夜も美しく夜空を飾るよ
散らかした記憶をかき集めるようにして
作った万華鏡を
揺さぶってできた小さな窓の中には
ゆるゆると回転する色彩

現実はいつも空回りしているから
わたしたちはいつも何かを求める
それは留 ....
愛とか恋とかばかじゃないのって
思っていたんだけど

わたし あなたに会いたいの

人なんか信じるに値しない生き物だし
わたしなんか信じてもらうに値しない人だけど

わたし あなたが好 ....
あんなにも強い光に照らされてた
あんなにも掛け替えがなかった


そして
もう戻らないことを理解してしまった

少しだけ、涙が出たんだ


すぐに、拭ったけれど
ナッツは苦手です
でもアーモンドだけは好きです
キャラメルも好きです
ヌガーも好きです
甘いものがとにかく好きです

子供の頃はゴーフルが好きでした
パパがどこかへ行くたびにお土産で買う ....
手をつないで
深いところまで、いってしまった


引いてゆくまにまに
記憶の砂がすれあっては
かすかに音をたてる
ノートブックの波に
毎日つづった、日記
夕立ちをよけて、キスをして、 ....
よく晴れた昼過ぎ
満開の桜の木陰にすいよせられて
黒い幹に{ルビ凭=もた}れ腰を下ろしていた

桜の花々は音もなく風にざわつき
ふと 辺りを見わたすと
桜の{ルビ蕾等=つぼみら} ....
絵の具みたいに

誰かの色と交じり合って 新しい自分になりたいの
すべてが真っ白な午後の岬よりの 帰路の
海も 空も お日様までも

それは
昇冬のころあいに生まれた
春の おくり
明け方は2%のおさとうと君の寝息でできている青


これから一緒に食べる朝食は今までで一番美味しい予感


夜明けにふと起きてまた眠る前に君が言ったおはようございます


この黎明だ ....
    
   だけど君は駆けていったんだ



 思い出の丘を、雲の影が滑る
 丘の緑はかわることなく風に揺れ、
 遥か彼方に、夏の海を臨んでいる
 ごらん、あの細い坂道に
 僕ら ....
おちた マッチは
灰の中

棒 の方から

くろく さけ
もやされ

火薬が ほころぶのを
みない うちに はて
おしまいに
オレンジ色が ほとばしる

灰の中
うたう ....
かみさま
大人になった僕は
ずいぶんと長いことあなたのことを忘れていたようです。
時に僕はあなたの姿を見たいと
{ルビ只=ただ}、無力な両手を組み合わせては空に向け
一心にお祈りしています。 ....
誰にも追いつけない夏の雲をそっとちぎって
こっそりと少女にわけてあげました。
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