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結婚しよう
と君は言った
僕がコップを洗っているとき。
いいよ。
透明な夕日が
沈む速度で赤方偏移
鎮魂の落日か
この国の落日か
ただあかく
遠ざかるほど
そう
遠ざかるほど
ごらん、
イルカが橋を飛び越えて行くよ。
ふう
夏が終わろうとしてる
僕はきみと
冷たいキスがしたくてさ？
氷の入ったグラスから
たくさんの水を飲んだ
そしたらハラグアイが
少しね
夏の終わりは
そんなアンニュイ
石の上に三百年。
諺の覚え違いじゃない。
多少誤差はあるが、
この山のなか何百年。
山桜は今年も咲いたが、
最近は子供がこんのでつまらん。
｛引用＝静岡県掛川市高天神社の狛犬｝
あんなにも強い光に照らされてた
あんなにも掛け替えがなかった
そして
もう戻らないことを理解してしまった
少しだけ、涙が出たんだ
すぐに、拭ったけれど
も う 何 も
考 え た く な く て
唱 え て み た の
「 ア ミ ノ 安 息 香 酸 エ チ ル 」
ス テ ロ イ ド
傾 ぐ 夢 さ え 痛 む な ら
遠 い 目 蓋 に 果 て よ 、 残 夏
