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春の頃に出会えた音楽が
夏にはリズムとなり
秋には踊りだし
冬に転調をする
誰もしらない千年をばらばらにして
地図のうえにはりつけたら
まるい太陽に焦がれて浮き出た
あたたかい染みのよう ....
{引用=
落ちてくる夕闇に受け止められて
あたしの心は懐中電とう
ノックする
足どりの扉の向こうに ともるでしょうか?
ゆらゆら ゆれて
蝋燭の あかりくらいにも
}
{引用=
夏の
それが 終わりを告げようとして じっ と
こちらをみてたゎ
こちらの
このあたりは 足りなげなのに
幾つもの
てん
を 爆ぜながら こと惜しげに
みてたゎ ....
あれ、おかあさん
この花火どうしたの、もらったの
今日はけんちゃんの命日だからね
買ってきてもらったんだよ
こんな暑い日だったのですか
いや戦死公報に ....
なぜ 木に豆が生るのですか?
少しだけ大人になって習い事を始めるようになったある日のこと、
黄色い葉っぱの降りしきる中に硬い何かを見つけました。
くるくると指先で遊ぶ葉を見ているのが好きでし ....
お兄ちゃん、と
呼ぶのが
照れくさくて
そのまま
僕たちは年をとった。
あなたは家を出て
後を追うように
私も出て
あなたは戻り
あるいは他所の国へ
私は
死ぬまであなたの弟 ....
つぶやきみたいなものです。去年も書きましたが、また変わってきたかも。
○私にとっての詩
私にとって詩は、言葉では表しにくい、なにかを感じられるもの。
読んだとたんに、さーっと風だか時間だ ....
焦燥・20.9%
享楽・18.7%
惰性・16.2%
意地・12.5%
凹み・9.7%
探索・6.4&
自己嫌悪・5.9%
自己愛・5.9%
使命感・3.7%
愛とか恋とかばかじゃないのって
思っていたんだけど
わたし あなたに会いたいの
人なんか信じるに値しない生き物だし
わたしなんか信じてもらうに値しない人だけど
わたし あなたが好 ....
すべてが真っ白な午後の岬よりの 帰路の
海も 空も お日様までも
それは
昇冬のころあいに生まれた
春の おくり
先生、
ぼくのお兄ちゃんが
このあいだ死にました
ぼくのうちは
3人兄弟です
全員男です
まん中のお兄ちゃんが
死にました
名前はゆうごです
ぼくは「ゆうごちゃん」と
....
たらちねの殻梯子からおりてくる
あの白いもののなまえを
ぼんやりと霞む視界だけれど
ああここにはことばがある
たくさんの羽虫が
いのちを喰いつぶして
ああでもつらくはない
....
蒼い 空に とけ込むように そまっていった 雲が 届けようとした 白い 水晶
いたい
風は さすように それを 運んだ
*
西の空の片隅で眠る冬は くぐもり
風の花 ....
気がついたら雨が降り出していました
三十号が上陸しました
って
季節はずれだけど今年は特にしょうがないでしょう
って
聞こえたから、しょうがないでしょう
って
言うしかないんです
....
振り向くと沖に知らない人ばかりになってこわい
貝の表面についてる回虫みたいな模様がこわい
高波が何でも持っていこうとするからこわい
クラゲが知らないうちに沢山わいてこわい
あが ....
さびしさに
ひざをかかえて
タオルケットははいだまま
「る」の字でねむる
あの{ルビ娘=こ}は今頃
遠い空の下
今夜も誰かに抱かれて
求めあう「る」と「る」を
くみあわせてる
....
母方の祖母の雪江さんは
70歳くらいでガンで死んで
お通夜の次の日に突然生き返った
その時なぜか僕1人しかいなくて
雪江さんは自分の死化粧を見て
「えらい別嬪さんやなぁ」となぜか ....