みんな内側で作られてきた
おなかの中の住人だったの
駅にたくさんの人が歩いているけれど
全員が妊婦から生まれたの
ブラボー
脳みそが痛いや
お母さんから生まれたんじゃなくて
妊婦さんから ....
(森では)
ハ短蝶の二指が劣等な塵に沈むワーゲンで踊る
破綻した星座を弔うシガレット。

(森では)
五指のヘ短蝶が春の終わりに激しくワーゲンを叩く
ゴシック聖歌は沼の辺端で炎上した。
 ....
きょうはぽかぽか
おひさまのきげんもよく
きょうはぽかぽか
そらのきげんもよい。

こんなひはおもいきって
あたまのふたをぽっかりあけて
ちいさなこぶのひとつふたつ
とりだしてみたくな ....
君によじ登る時
記号化された明日を忘れたい

君をばら撒く時
密室でひんやりと眠ります

君を取り出す時
時計は5時を指して

君を揃える時
柔らかくなった土をひたすら掘る

 ....
きっと世の中はまゆげみたいになってるんだと思う。

まゆげの形がわるいと整えるところ
社会の飛び出している人々を切り捨てる、この国の右倣え主義みたい。
揃ってるほうが、見栄えがいいの。

 ....
どっちなんだろうか

んー
スクランブル交差点
青の瞬間
大勢とキミが一歩を踏み出す
人混みに意識が馴染む手前に
後ろから声をかけられた気がして
反射神経で振り返る
誰か
立ち止まったキミのカバンにぶつかったようで ....
 


  未来が明るいということは
  初老のぼくにとっては
  死を意味することだ
  死ぬことは怖い
  でもだれでも
  死ぬこと
  くらい
  知
  っている
  ....
おじさんはいつも何かにつまづいている
ずいぶん空が遠くなった

友達が少なくなったけど
仕事は増えた

良く知らないひとのことを気遣っている毎日
親しいひとのことはどんどん知らなくなって ....
  ぼくが短い眠りを眠っていたとき
  外は雪がふっていたんだ
  雪のふる夜はことさらにしずかだ
  いちど春に旭川を訪れたことがあるが
  その雪のふり方はもうれつだった
  雪 ....
白濁のコップで
ネオンテトラらは
ヌルヌルと
無様に泳いでいる
その限り
は張らない

午後の暖かい日差しがかき混ぜた
白い布で覆われた群衆が
バラエティーとかのテレビを見て ....
どうにもまだ遠いこと
そんな手のひら
迎えの来ないバス停は
その日も閉じたまま
窓際の階段は駅前で途切れる
どうにもまだ遠いこと
私は少しだけ、溶ける


ポケットの中の余白を
手 ....
春の雪はかわいそう
すぐ溶けてしまうのに
どうせなら、来年までまってたらいいのに




























 ....
あなたの視線に
私は
どんなふうに映るのだろう

私の
身体は

胸 
も 気になる
ウエスト 


だけど
身体をほどくのは
案外 簡単


あなたの視線に
私 ....
 
さくらのはなびらが ちる
ちきゅうがしずかに くずれる
ふねがとおくへ きえる
ひかりがかいていへ しずむ。

うつくしい              (上昇して)
うつくしい     ....
くま っころころ
まく っかぜ

きいろの
おくれげ
ひそめた
えりもと

とんでけ
とんでけ
なきむしも

ころっころころ
けりけん ぱっ
葉っぱおとした
冬の樹は

何もいわずに
凛と立つ

そんな樹々たち
春に向け

ゆっくりゆっくり
支度中

動きは人に
見えぬけど

止まっているかに
見えるけど
「?」

今日は、太陽が、乾いているね
空は、ひかひかと光っているね

鳥が、すーいと横切っていくね
まだ、あなたはねむたそうだね

木は、枝々で空を触っているね
(とてもさわやかな ....
生まれて間もない赤ん坊が眠る部屋の
窓枠に一羽の{ルビ鶫=つぐみ}がとまって鳴いている

ききききくわっくわっ

鳥の言葉を翻訳すればこうなる
――この家に新しい人が増えたよ
  次の世 ....
痛いの痛いの飛んでいけ
お母さんのおまじない
お婆さんの祈り
叔父さんの戯言
ボクの不貞腐れ
子牛の好きな
芋羊羹
手を出すお金に
叩かれて
傷だらけになった
青春
春なのに ....
きみがわたしじゃないってことをいまのいままでわすれてました


今日雨が始まった
冷たくなった指先をいたわる、握り締める、げんこつ
ためいきも残り少な
そしてずっと泣かないまま ....
田んぼのわきを流れる

水を引くための小さな川

たぶんきっと

顔を上げれば

向うには山が見える

私の視線は川の中だった

銀色の魚の腹がひるがえったあとに

裸足が ....
春待ちの花は 雪軒の 傘の下で咲いてます

屋根よりの 雫にまかせて ほんのりと 春陽の唄に 背伸びして
もりのむこうから
はるばる
たずねてきてくれたひと
やあやあ
おはよう
きれいなはながさいていたので
あなたのことを
おもいだしたんです
それじゃあ
また
にっこりとわらって
 ....
望遠鏡さかさに覗くぼくたちは遠距離過ぎたりぶつかりあったり


プラスとかマイナスだとかカタカナで考えているきみはプラスだ


携帯を携帯せずに携帯すなぞなぞみたいな恋の答えは?


 ....
いもの天ぷらでもごはんがすすむ

牛乳でもごはんがすすむ

みかんでもいよかんでもごはんがすすむ

給食にでたクレープやホワイトミニーでもごはんがすすむ

どんな甘いものでもごはんがす ....
閉じた目のような傷口が
ある日ひらいて
目と目が合った

そしてすぐに
閉じてしまった


まなじりの端がひゅっと光り
猫と一緒に駆けていった
夜の車道を駆けていった
 ....
今朝テレビで観たけど
そっちはすごく寒いみたいだね
戦後最大級の寒波ですって
アナウンサーが興奮気味に喋ってたよ
いま戦争の真っ最中なのに
戦後だなんてなんだかおかしいな
ちょっと遅くなっ ....
トキくんはひどい

トキくんは天才科学者

トキくんは発明がスキ

トキくんはたまに変な機械をあたしに使う



トキくんはひどい

トキくんは時間を止める機械を作った
 ....
今さっき ここで ため息の漏れる音を 聞きませんでしたか?
それは 僕のため息なんですけれど 聞こえてしまいましたか
そうですか わかりました
ならば 貴女はどうしてくれますか?
僕のため息を ....
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