すべてのおすすめ
煙草の吸いすぎで 頭がヒリヒリする
鈍い光の中 蒼い煙が あの娘を写しだす
とんだ計算違いだ
かき消そうとすればするほど あの娘は
僕の前に姿を 現す
時計の針は 止 ....
1.
かみさまは、どこですか。
2.
かみさまは、どこですか。
道すがらたずねると
あっち、と指をさした人がいたので
ひたすら あっち、に向かって歩いた
歩いて歩 ....
アルコール
頬の先がほのりとあたたかで
外側が詰まったように白ぼけて隔たり
空気のあられな涼しさに
階段をかけあがり
ぼくらはときに大切な何かを失い
かと思えば突然にけたたましく
午前2 ....
にんげん
だけど
くだもの
にんげん
なのに
くだもの
せめて
くだものにんげん
とか
しょくぶつにんげんなら
まだしも
ざんねんながら
にんげんくだもの
ど ....
私の好きな雨のかたち雨のかたち雨のかたち雨のかたち
にふちどられた夕暮れふちどられた夕暮れふちどられた夕暮れ
ふちどられた夕暮れ
こんなときのために
きりんのくびはながいんだな
歩くほどに遠ざかる
自分の影を睨みながら
駅のホームの黄色いでこぼこ道をゆく
足の裏から伝わる違和感は
通過列車の突風にあおられて
鞄を持つ手の方へ傾いてゆく身体を
大きく ....
僕のカーテン
僕の部屋の
僕だけの窓にかかる
昨日が毛布の奥で甘えている
真っ青な空は地平線の向こうで
溢れ出す時を夜の端を溶かしながら待つ
朝は曖昧にやってく ....
ああー
生きていることに壮絶な絶望を持ってきて
チェルシーを食う
地図は
東京に何本も線が引かれて
みんな首を吊っている
電車は人を轢かない
夕暮れはかすり傷に優しい
珍しい歌を歌って ....
曲がれそうで曲がれるカーブは
いつかどこかで落ちていくもので
今日
と言っても嘘はどこにも転がっていない
今も削られるままの
海沿いのあの煙突のようなこと
僕らも、ひょいと飛び出して
落 ....
封筒のいのちが燃やされた朝
高い樹木は舌のかたちに風に揺れ
戦争に行ったままおとうさんは
還ってきませんでした
硬いあおぞらで何かが倒れます
夢の森はいまでも神聖なままですが
月だけが ....
使いかけの、ビデオテープ
しまっておいた写真
あの夏の昼下がりの、切符
片方だけの、イヤリング
買い置きのシャンプー
どこへでもいけるね、って言いあった
あの日の、
あの日の約束
....
リンゴ、僕、すごく苦しい
白い霧吹きのような
お化けにさらわれちゃうんだ
きっと
僕の悲鳴は衣を裂くようで
その瞬間に
世界が終わる
世界が終わった後は
狂おしいほど単純な光景
だか ....
間違えてプロフィール、詩を書きました。
でも楽しいんです
こう間違えてるのが
そんな自分に手紙を出す貴方、
夕日に眩しそうなホトトギス。
うれしいな
かにの様に。
おれは蝶
三拍子の軌跡で
ゆらゆら飛ぶよ
ギラリと羽根
太陽照り返す
フラッと立ち寄った
古びた喫茶店の
....
バイクで、
オフロードを飛ばすとき
柔らかいサスペンションは
安定悪く蛇行しやすく
底付きもしたりして
ショックの後の
リバウンドが怖いからって
サスペンションを省いたら
思い切りジャ ....
雨が降っています。
粉のような雨が、とても幻想的です。
クソみてぇに切羽詰まって、喚きそうになりながら。
俺は留年しないように、勉強している。
「テストなんか要らねぇ」っつっても、学校は要 ....
(森では)
ハ短蝶の二指が劣等な塵に沈むワーゲンで踊る
破綻した星座を弔うシガレット。
(森では)
五指のヘ短蝶が春の終わりに激しくワーゲンを叩く
ゴシック聖歌は沼の辺端で炎上した。
....
きょうはぽかぽか
おひさまのきげんもよく
きょうはぽかぽか
そらのきげんもよい。
こんなひはおもいきって
あたまのふたをぽっかりあけて
ちいさなこぶのひとつふたつ
とりだしてみたくな ....
君によじ登る時
記号化された明日を忘れたい
君をばら撒く時
密室でひんやりと眠ります
君を取り出す時
時計は5時を指して
君を揃える時
柔らかくなった土をひたすら掘る
....
きっと世の中はまゆげみたいになってるんだと思う。
まゆげの形がわるいと整えるところ
社会の飛び出している人々を切り捨てる、この国の右倣え主義みたい。
揃ってるほうが、見栄えがいいの。
....
どっちなんだろうか
んー
おじさんはいつも何かにつまづいている
ずいぶん空が遠くなった
友達が少なくなったけど
仕事は増えた
良く知らないひとのことを気遣っている毎日
親しいひとのことはどんどん知らなくなって ....
ぼくが短い眠りを眠っていたとき
外は雪がふっていたんだ
雪のふる夜はことさらにしずかだ
いちど春に旭川を訪れたことがあるが
その雪のふり方はもうれつだった
雪 ....
白濁のコップで
ネオンテトラらは
ヌルヌルと
無様に泳いでいる
その限り
は張らない
午後の暖かい日差しがかき混ぜた
白い布で覆われた群衆が
バラエティーとかのテレビを見て ....
どうにもまだ遠いこと
そんな手のひら
迎えの来ないバス停は
その日も閉じたまま
窓際の階段は駅前で途切れる
どうにもまだ遠いこと
私は少しだけ、溶ける
ポケットの中の余白を
手 ....
春の雪はかわいそう
すぐ溶けてしまうのに
どうせなら、来年までまってたらいいのに
....
あなたの視線に
私は
どんなふうに映るのだろう
私の
身体は
胸
も 気になる
ウエスト
も
だけど
身体をほどくのは
案外 簡単
あなたの視線に
私 ....
くま っころころ
まく っかぜ
きいろの
おくれげ
ひそめた
えりもと
とんでけ
とんでけ
なきむしも
ころっころころ
けりけん ぱっ
葉っぱおとした
冬の樹は
何もいわずに
凛と立つ
そんな樹々たち
春に向け
ゆっくりゆっくり
支度中
動きは人に
見えぬけど
止まっているかに
見えるけど
「?」
今日は、太陽が、乾いているね
空は、ひかひかと光っているね
鳥が、すーいと横切っていくね
まだ、あなたはねむたそうだね
木は、枝々で空を触っているね
(とてもさわやかな ....
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