嘔吐するように
本音を晒せたら
どんなに楽だろうと
思っていても
臆病なぼくは
天を仰いで
この喉掻き毟って
声もなく
叫ぶことしか
できなくて
月のおもてを みがいたのは
ウサギではありません
神さまに供える詩を たべてしまい
途方にくれているのも
ウサギではありません
ことばは
しずかに
すべりおちていく
せなか
まるく
じてんしゃを
あめのなか
こいでいく

だいぶたいりょくがついてきた
さかをのぼる
としょかんへいくんだ

しはまいにち ....
そこかしこに扉はあって

それは
いろんなところにつながっている

何気ない会話の
ほんの小さなやりとりにも
そんな扉がひそんでいるから

いつでもどこでも
特別を感じられるんだ
 ....
まなこ に にちりん

もろて に こがらし


つち の かんむり しろ こだち 



かぐわし みつ むし

たわわ の やま つき    


かぜ の ふところ  ....
深海に響くサイレン 旋律のようなうねりはやがて波へと


呼吸ひとつ躊躇うほどの静寂に抱かれて眠る幼い嵐


海水に混ざれぬ雨が沈みゆく マリン・スノーの一粒として


なにもかも蒼 ....
むらさきいろの透明グラスは
この指に
繊細な重みを
そっと教えており

うさぎのかたちの水色細工は
ちらり、と微笑み 
おやすみのふり


壁一面には
ランプの群れがお花のか ....
俺が何人の女を抱こうと
友よ
俺は君の知っている幸せを
友よ
微塵も知らないのだ
友よ
俺が欲しいのは
友よ
少しの優しさと少しのぬくもりなのだ
友よ
君の言葉の所為で俺は死にたく ....
夏の陽に ふと振り向いた我が恋は
        あまりに異質で けれど愛しい

この恋に 気づいたときは 手遅れで
        命かけても あきらめられない

なんとなく 落ち込む夜 ....
もしかして 君は信じているのかい?
         「未来は変わる」 「世界は変わる」

貴方には 見えないのかしら? この私
         「未来を作るの」 「世界を変えるの」
 ....
深海魚は市場に並ばない
だから100gごとの単価をつけられることがなく
ペットショップで一匹幾らでやりとりされることもない

古い形のサメは
グロテスクな見かけをして
自分の姿も知らないま ....
「おはよう」から始まる一日

「おやすみ」で終わる一日

たわいのない話

愚痴や泣き言

怒りや 悩み

すべてを受け入れ 必ず返信をくれる

私の落ち込んだ時のなぐさめ方  ....
じいさんが
あの世へいってからずっと
8ミリを回すと
青鬼が映る
8ミリを映写し
妻や子供との暗い部屋で
(僕だけが斜め下におり)
青鬼を見る
木や鳥居の影などに
七五三だというのに ....
騙されたくて朧月夜を散歩する





踏まれて香る芽紫蘇の死
 
液体化するわたし 麗らかで

春眠の教室窓から光こぼれる

米が汗をかいている

汗のようにおちる言葉
 ....
今日もめぐってきた 

午後8時30分

あなたの元へと私を運ぶ最終時間

全てを捨てて・・・何度も心揺らした

「今の状態がいいんだよ」

あなたは そう言って微笑んだ

辛 ....
例えばビートルズがこの世から消え去ることはあるのだろうか

天才のピカソや鬼才のバッハが作ったものでも

知られていない人が作ったものと何が違うのだろうか?

大丈夫、あなたが作ったものは ....
僕の遺した足跡は、
遥か彼方の土地の下

君と僕が居た場所は、
誰もおぼえては居ない楽園

あの日々を思い出すのは、
僕たちだけで
あの日々を作っていたのも、
やはり僕たちだけで
 ....
真夜中のとばりに一人きり
風の音に目を覚ます
横に眠っているはずの君は
ここにはもういなかった

君は私の右腕に頭を預け
その髪の匂いに微睡んだ夏
あれからいくつもの季節が過ぎたけど
 ....
ザクセンの皇帝は狩りがお好み

きらびやかなダイヤのボタン
精密な測量機械
それらに混じって
皇帝の 
狩猟用具一式がある
獰猛なナイフ
鋭利なスティック
そしてダイヤをちりばめた  ....
つらい時とかって
やたらと下ばっかり見てしまうやん?

でも
雨がやんで虹が出てても
上見やんかったら気付かんで。

せやから
やっぱりつらくても
上見て歩かなアカンて思うわ。

 ....
空が桃色に染まったのを見たことがある

空が緑色を帯びているのを見たことがある

こどもは

この世が終わるかもしれないと思った


親は

いつもと変わらずに

うるさい
 ....
雨が落ちると はやくも雪になるかもしれないとおもう
雪がみえてきたら どこかに行ってしまおうともおもう

今 足下は 鳩の糞とかガムとか $100の犬の糞とか そんなもんだよ 

誰も そん ....
伝えたいことを一息で打ち込んだら
何て書いてあるのか解らなくなった

変換キーを押すたびに
簡単なセリフが難しくなってゆく

それでも
送信する

不思議と何かを伝えた気になり
不 ....
雨が降っています
引力に引かれて。

同じ時間、地球の別のどこかでも
雨は降っているでしょう
僕には分かる筈も無いけれど
大地ならば手に取るように知る事が出来るでしょう

それは
乾 ....
残酷な優しさも
臆病な気遣いも

震えがとまらないほど
哀しいよ

排水口から
垂れ流された
こらえきれない
ぼくの寂しさは

星空の下
ドブ川を
下ってゆく
まどろむ秋に
おのれの肉体の結び目をほどけば
むかし知っていた誰かの指の細さを
思い出す

曇り空の表紙のなかを
遠くひとり旅する盆地には
生きるはずかしさに染まったわたしの
手のかた ....
屋上に登るとそこが彼の家で
夜空は曇りがちだったけれど
さそり座の鈎がどすぐろい雲間から覗いたので
東西南北は把握できた。

方角がわかっていると気分がいい。

屋上の端には手すりも柵も ....
どこにでも
約束は無いとして
真夜中で
月の沈む場所
緩やかな寝息で
どこへ落ちていく私にも
約束できる
ものは無いとして


少し
はぐれる


月の端を狙撃して
落ち ....
たぶん祈りには何の意味もなく
そんなことなど承知の上で
とうに終わった宴のあとを
涙ぐみながら眺めているのです
宴が終わっていることは知っています
でもそれを認めたくはないのです
訪ねてい ....
涙を流すことを 忘れないでいて

なによりも きみのために
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