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強烈な睡魔が襲ってきた
ならば寝ろと半分のぼくは囁く
もしもいま寝たのなら
漆黒の真夜中に起きてしまうと
もう半分のぼくが囁く
濃いアイス珈琲を飲みなさい
夜中まで起きていたら
優し ....
9月の末から禁漁期に入る
本流の虹鱒だけは年末まで
あと何回渓へ入れるのだろう
明後日はイワナ・ヤマメを狙い
深い緑のなかに入ってゆく
琥珀の水に酔いながら
明日のメニューを考える
今夜はカツオのたたきが良かった
夏の終わりには生姜が美味い
胃を失くしているのに
ご飯をモリモリ食べる夢をみる
筋肉質の躰には
良質な蛋白質 ....
それはやはり
そうだった
{ルビ伽羅=きゃら}を{ルビ焚き染=たきし}め
熱き胸を{ルビ鎮=しず}める
秋の夕暮れ
空を眺めてみた
ベートーベンの第九が聞こえるようだ
こんな日和は竿を振り出したいと思うが
増水で釣りにならない
今週末になったら水位は下がるだろう
それまでの辛抱だ
渓が呼んでいる
呼応 ....
身長169cm
体重62kg
心電図異常無し
尿検査異常無し
血圧92-60低血圧
血液検査
白血球8490異常無し
赤血球系は全部少なく貧血症
LDL(悪玉コレステロール)121 ....
ぼくはクラス委員をしていた
グレーのTシャツにジーパン
下駄を履きショルダーバッグで登校していた
小学校からの出で立ちだ
或る時教育委員会の人が聞き取り調査に来校し
ぼくの身なりを注意した
....
街も山も渓もみな
雷雨に包まれ
水の中
通勤電車もみな
雨の中
※
雨だから
何をするのも面倒で
今夜はレトルトカレー
しょうがない ....
ネアンデルタールは愛を知っていた
葬列を組み
亡き人に花束を捧げ
そして葬った
クロマニヨンとも愛し合い
子孫を残した
それは考古人類学でも証明されている
すがたかたちは違うけれど
彼 ....
夕方に米一合の飯を炊き
三食分に分けてラップで包み冷凍する
基本は納豆玉子かけご飯
キュウリの浅漬け
ご飯のお供を数種
コンビーフやウインナーを齧り
3分間の食事は終わる
冷蔵庫の冷凍室 ....
釣り人は絶えず空を占っている
彼は雨模様の日々の間隙を縫って車を飛ばした
渓の入口に着くと水の唸りが聞こえてくる
今日も駄目だと知りながら
狂ったように竿を振り出し続けた
....
明滅する{ルビ生命=いのち}の不思議
魂が魂を呼んでいる
前世の約束を果たすまで
追いかけっこを続け
明日を夢みる
午前五時{ルビ山女魚=やまめ}のポイントに辿り着く
水はゴォー ゴォー と鳴り響き 渦巻いていた
そこには先客が4.5mの竿を振っていた
ぼくは竿を出さず
ボトル珈琲を飲みながら彼から離れ様子 ....
早朝の渓を彷徨い歩く
フィトンチッドが心地よい
気温22℃
マイナスイオンに包まれ
日頃の喧噪を忘れる
地球が生れて四十数億年
此処に集う人との出会いは
偶然といえば偶然で
必然といえば必然だ
{ルビ生命=いのち}燃やして詩を{ルビ詠=うた}う
いつも天気予報とにらめっこ
明日はまたとない釣り日和
銀鱗たちが待っている
モスグリーンを身にまとい
渓の緑に溶けてゆく
あれは小学2年の夏休みのことだった
隣の家の姉さまは
白地に花菖蒲の浴衣を纏って
細い躰を座敷に横たえ
静かに扇風機のぬるい風にあたっていた
ぼくは庭にあったシーソーに乗りたくて
姉さまの ....
米をいただき
野菜をいただき
魚をいただき
肉をいただく
残酷といえば残酷だ
今日はいつもより早く
午前1時に起床した
何時もの通り
アイス珈琲を飲みながら
ゆっくりと釣り道具を点検する
準備万端異常無し
車を飛ばし渓を目指した
何時もと違うのは
バッハでは ....
今日は釣行の予定だった
午前2時に起きるため
昨夜は8時にクスリを食べた
頑固な不眠症で5~6時間が精いっぱいだ
それがなんと今朝は5時半に起床
こんなに寝たのはここ10数年来なかった
身 ....
手探りで生きてきた
成功も失敗も泥の路
独り歩いてきた
燃え盛る胸をかき抱き
希望という彼方の峰を目指す
午前1時起床
アイス珈琲を2杯飲み煙草をくゆらせ
寝不足から漸く覚醒する
午前2時出発
車は殆ど無く快適なドライブ
午前4時渓に到着
コンビニで買った微糖の珈琲を飲みながら
夜明けを待ち ....
あの頃ぼくは口径20㎝の反射望遠鏡が欲しかった
土星・木星・プレアデス・アンドロメダ… etc
銀河鉄道に憧れて
遠い 遠い{ルビ宇宙=そら}を観たかった
当時はバイトをしても貧しくて
とて ....
小学1年の頃だった
学校帰りの途中
特別な場所が幾つかあった
大きな桜の根元の穴
上水に架けられた橋のたもとの石柱
踏切の横に立つ慰霊碑
ぼくはそこに綺麗な石を一粒ずつ置いた
意味もなく ....
山を登り
渓に入る
木漏れ陽に照らされた緑は鮮やかに
日々の些事を追い払い
火照った胸を癒してくれる
ドーッドドドーッ ドドドーッ
ザーザザザーッ ザザザ ザーザザザーッ
木漏れ日の渓に透明な水が溢れる
ここ数日の夜中の豪雨で水量はいつもの3倍くらいはあった
流れが激しいとヤマメは岩の陰に隠れ ....
午前2時に起き
アイス珈琲を飲みながら
ゆっくりと釣り支度をした
午前3時
自宅から車を飛ばして約2時間で渓に着く
あぁ… なんということか
茶色い濁流がぼくを迎えた
こんなこと ....
恋は甘いかい
恋は苦いかい
恋は切ないかい
恋は酸っぱいかい
時々わからなくなって
わかろうとするけれど
胸の鼓動が邪魔をする
熱波が一時のものならば
裏切りの言葉も簡単だ
....
今日は天気の良い日曜日
渓を訪れる釣り人は多く
ボウズが続出し
挨拶をすると
水量も少なく
入渓者が多くて駄目ですな
異口同音のこたえが返ってくる
釣れないので{ルビ納竿=のうかん}する ....
蝉しぐれ
サリサリと飲む
かき氷
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