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黒曜の空のもと
琥珀の水に彷徨いながら
美しいと思った数式を描いてみた
いくら計算しても解らない数字
陰陽の間に居座る零の秘密に戸惑う
在るようで無く
無いようで在る
摩訶不思議な仮定が ....
ぼくはカタツムリ

大きな荷物を背負って

ゆるゆると紫陽花の葉を

あてどなく彷徨う

願わくば海に帰りたい
生まれてしまった悲しみは
届かぬ虹の黄金郷
車を飛ばして追いかけて
触れることさえできなくて
やがては闇に逃れゆく
あり得ない夢は捨ててしまおう

この世に生まれた歓びは
見えない糸で ....
ネオンの滲む街角で
ウオッカを飲み干し
潰れた夜

ぼくは路上の水溜まりで朝を迎えた

ネットの噂では
きみはいまでもピアノを弾いているらしい

解ろうとして解らなかったあの日
手 ....
私の住む町の人口は約34万人だけれど
これといって美味い店が無い
チェーン店ばかりが眼につく
首都圏のベッドタウンなので仕方がないのかもしれない

分譲団地の隣には武蔵野の森があって
朝は ....
オランダシシガシラかバラタナゴを飼いたくて
90㎝の水槽とろ過器と特注の水槽台を買って
もう8年が過ぎる
書籍を紐解いて
生き物を飼うのが難しいと知り
水槽は未開封のままだ
趣味を極めよう ....
私は極度の不眠症と拒食症、逆流性食道炎、低血圧、貧血、アレルギー性鼻炎

イフェクサー3カプセル、オランザピン2錠、ミルタザピン3錠、
ビプレッソ2錠、エスゾピクロン1錠、クアゼパム2錠、セパゾ ....
ヨーソロー!
船長は親指を立て
一等航海士が叫んだ
帆は満帆に張られ船が動き出した
エルドラドを求めての出航だ

羅針盤は東の大洋を指し示し
北極星は正確に北に輝いている
オレが航海に ....
月の鏡に照らされ

レタスの葉が芽吹き

南の風に若葉が揺れる

星は流れ去り

明日の夢を見る
ズンチャ ズズンチャ
 
  ズンチャ ズズンチャ




   ハナノイロハ

     ウツリニケリナ

      イタズラニ

   ワガミヨニフル

      ....
盲目の身をたずさえ

漂泊の旅路を重ね往く

想い出の月を歌い

泉にくちづけ

明日を夢みる
23年前に胃を失くし
いまは日に1リットルの牛乳を飲み
アイス珈琲を5杯飲んで
ウイスキーの水割りを4杯飲む
水は飲まない

前世の因縁なのか
食事は幼稚園の子供くらい食べ

美味い ....
人は主に
酸素・炭素・水素・窒素・カルシウムといった
元素から構成されている
突き詰めるなら素粒子から成り立っているのだ

魂という計量できないアルモノに呼ばれて
それが複雑に絡み合い言葉 ....
おはよう
こんにちは
こんばんは
おやすみなさい
いただきます
ごちそうさま
ありがとう
そんな言葉を素直に言えたなら
争いなどは無いはずだ

人類が生まれて500万年だと言われて ....
幼い頃は骨格模型が怖くて
理科室に入ることが嫌だった
火葬場という言葉も怖かった

今年はオーバードーズで逝ったきみと
幼なじみの岳父を弔って
真白い骨を拾った

そしてまた
父母と ....
木々の若葉は風に揺れながら
五月の歌をうたい

雲は羊たちのように
西から東に駆けていく

ぼくはクスノキのブランコに揺られ
港に浮かぶ洋紅色の貨物船を眺めていた

きみはマーガレッ ....
もしも私に星の欠片をくれるなら
ピチピチ パチパチ 
美味しいソーダ水を差し上げましょう

もしも私に紅い花束をくれるなら
シャラリ サンサン
揺れる{ルビ簪=かんざし}を差し上げましょう ....
私という存在は
銀河の端に灯る刹那の光なのです

それ以上でもなく
それ以下でもない

巡る季節に酔いながら
下手な歌をうたいます
誰かに届くように
誰かに問い続けるように

私 ....
風に吹かれて
彷徨う路は
振り返ると既に消えている
星々を眺めていても
狂った軌道を示しているだけで
お似合いの月と鏡はひそかに話し
ぼくを騙そうとしていた
時計の針は止まり
星の降る ....
暗い夜の森の中
オレンジ色の光が窓から漏れている
そこはカフェだった

老女が注文を取りにくると
ぼくは珈琲とザッハトルテを頼んだ

しばらくすると老女はウイスキーのロックを持って来た
 ....
樹齢300年を超える美しい欅の一枚板を手に入れた

奥行70cm 幅120cm 暑さ3cmの文机にしようと決めた
木工職人に仕立てて貰い

砥の粉を塗り込め1000番のサンドペーパーで磨き
 ....
今朝はメジロの歌声で起こされた
そのソプラノが心地良かった

たぶん桜の蜜を啜っているのだろう
ぼくは苦い珈琲が好きだから
きみとは仲良くできないかもしれないけれど
明日の朝も
その歌声 ....
きみがいない間
ぼくは代わりに
盆栽の水遣りをした

欅の古木に
きみは延寿という名を付け
大切に育てていた

細かな若葉を季節通りに芽吹かせ
今年も元気だよと
ぼくに告げた

 ....
きみの純潔は
透明な水晶のようで
とても傷つきやすかった

ぼくという毒薬を飲み込んでは
嘔吐を繰り返し
それでもぼくに優しさをくれた

十五年という歳月は白色矮星よりも重い

風 ....
季節変わりの花が
ぼくたちを祝福してくれた

ふたり手をつなぎ
ふたたびこの路を
歩きたい

子供のように石を蹴り
風に吹かれて
夢を話していたい

花びらは散っても

怖い ....
醤油の{ルビ醪=もろみ}が香る港街
岸壁の夜に出没する屋台の中華そば

秘密のスープを覗き込むと

豚骨、丸鶏、ソウダ節、かつお節、
煮干し、長ねぎ、玉ねぎ、昆布、干しシイタケ

出汁 ....
今年彼女は桜をみることはない

大学病院のICUに閉じ込められ
チューブや配線にグルグルと巻かれ
モニターの画面に規則正しい波形が映る

何が悪かったのか誰にもわからない
本当のことは
 ....
彼女は桜の咲く夜に死を選んだ

とっておきのワンピースを着て

美しくあの世に逝こうと願った

200錠の薬を琥珀色とともに

サイレンが鳴り{ルビ生命=いのち}は留まった
空が紅く暗かった
ヤマタノオロチが来るというので
みんな防空壕の中で息をひそめた
ぼくは写真を撮りたいと思ったので
カメラをぶら下げて
街に出かけた
ヤマタノオロチはキングギドラだった
 ....
磯野波平に良く似た教授は
ステテコにラクダの腹巻姿
団扇をパタパタと仰いで

トリスタンの加速器に行ってみるかい?

はい 是非とも!

では
このカウンターを胸に付けて放射能を測定 ....
田中宏輔さんのレタスさんおすすめリスト(452)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- レタス自由詩5+*24-5-11
五行歌_帰りたい- レタス自由詩5*24-5-9
生きる- レタス自由詩8*24-5-8
五月の雨- レタス自由詩10*24-5-6
日々- レタス自由詩5*24-5-6
育てる- レタス自由詩5*24-5-6
処方箋- レタス自由詩4*24-5-4
酔いどれ船_【改訂】- レタス自由詩5*24-5-3
五行歌_五月- レタス自由詩5*24-5-1
Komachi- レタス自由詩11*24-4-29
五行歌_二泉映月のオマージュ- レタス自由詩6*24-4-27
体調報告- レタス自由詩6*24-4-27
諸行無常- レタス自由詩4*24-4-27
愛と憎しみの狭間で- レタス自由詩7*24-4-25
- レタス自由詩7*24-4-24
ヨコハマ- レタス自由詩7*24-4-22
何かください- レタス自由詩6*24-4-21
永遠の歌- レタス自由詩9*24-4-18
明日- レタス自由詩7*24-4-13
【夢の欠片】森のカフェ- レタス自由詩5*24-4-13
玩物喪志- レタス自由詩5*24-4-12
朝の歌- レタス自由詩11*24-4-11
小さな世界- レタス自由詩8*24-4-9
あした- レタス自由詩6*24-4-8
桜路- レタス自由詩7*24-4-7
中華そば- レタス自由詩5*24-4-6
花曇り- レタス自由詩6*24-4-6
五行歌_一首- レタス自由詩3*24-4-5
【夢の欠片】紅い空- レタス自由詩3*24-4-5
高エネルギー物理学研究所- レタス自由詩6*24-4-3

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